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2006/06/11(日)
嬉しかったコト
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夕方、あるピアノの生徒さん(仮にA子ちゃんとしましょう)のお母さんから電話が突然きました。
「娘がピアノをこの頃弾きっぱなしなんです。ピアノを習ってきて初めてです。ワタシ、興奮してついお電話しちゃいました。」
長年ピアノに携わってきましたが、こういう電話を頂いたのは初めてです。なんでも今A子ちゃんはピアノを弾くのが楽しくて楽しくて一日中弾いているそうです。
A子ちゃんはどんな子かというと、小2の女の子で、とっても面白い発想の持ち主です。先日も「今日はいいお天気だね。空に龍がフワフワ〜って昇っていくようだよね。」なんて言ってました。
このA子ちゃんはピアノ歴は結構長いんですが、ワタシのところへ来て2ヶ月ちょっとです。なんでも前に習っていた先生は「目指せ!ピアニスト!」というスタンスの先生で、とにかくレッスン中はずっと座ってないと叱られる、毎日おうちで一時間は親も横について練習をさせること、それをかなり強要していたようです。A子ちゃんは自由な発想の持ち主なので、「座りなさいっ!!」というご立腹の先生に対し平然と「何で立って弾いてはいけないんですか?」と返したようです。
そうよねぇ、面白いよねぇ、立ったらどんな音がでるのかなぁ、座った時とどう違うのかなぁ・・な〜んて不真面目教師のワタシは思うのですが、マジメなその先生は「親のしつけが悪い!」と一喝したとのこと。そんなレッスンを受けて音楽にだんだん背を向けてきて、本当は歌ったり踊ったりが大好きなのに、辛い思いをしてからピアノにさわりたくなくなったA子ちゃん。 縁あってウチに来てくれて、不真面目な教師と音楽で遊んでいるうちに楽しさを取り戻してくれたようです。本当によかった。
思うんですけど、音楽って、ピアノってそんなに構えることはないんです。お勉強じゃないんですから。クラシックじゃなくたっていいんじゃない?(ウチの生徒はラブベリに喜んでるぞ) 音大を目指したりピアニストを目指すことも否定はしません。けど、ピアノを始めたころの子どもはみんな音大を目標になんてしてるのだろうか??もしいたとしたら親や教師が望んでいる気持ちに一生懸命応えようとしてないかな? 音楽を全身で感じて楽しむ・・その延長線上に音大やピアニストがあればそれはそれでいいわけで、「一時間座っていられないとピアノを弾く資格がない」なんてのは、しつけ教室を開いてくださいネ・・と思う。
・・というわけで、明日のレッスンは何して遊ぼうかな〜?(^^) あ、それとA子ちゃん、弾きすぎて腱鞘炎にならないように気をつけてね。
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