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2005/02/16(水)
お話
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-------------------------- 昔、えらいお坊さんになるために修行に行く息子がいました。 息子は母に言いました。 「がんばって修行を積んで偉いお坊さんになって帰ってくるよ!」と。 母は言いました。 「修行は大変だろうが頑張りなさい。でも、偉くなったら帰ってこなくてもいいよ。 お前が誰からも相手にされなくなってしまった時、辛くなったら帰っておいで。母さんはここでお前を待っているから。」 --------------------------------------- 以前こんな文章を読みました。 これを見て「なんて母親だ。偉くなったら帰ってくるなだと?息子の親孝行したい気持ちがわからないのか?」と思いましたか? このお話には母の子を思う気持ちが隠されているのです。 偉くなって人から頼りにされたりしたら、母さんのことは気にせずに人助けをしてあげなさい。 でも、お前がもし人を殺めたりして隠れて生きなくてはならなくなった時には、母さんに顔向けできないから死のう。なんて思うんじゃないよ。 母さんは、お前の母さんなんだからどんなになってもお前を思っているのだから、行く場所がなくなったときには母さんの元に戻っておいで。 という意味が込められている。というお話なのだそうです。
母は強し。と私は深く思いました。 そして忘れられない「お話」となりました。
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