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2021/02/18(木)
『「安倍晋三」大研究』の一部紹介(2/3) 第6417回
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本日の小林の健康状態ですが、平熱(36.7度)、痰無し・咳無し・味覚&嗅覚障がい無しです。
17時00分〜20時00分は、「特別稽古」(西が岡小学校体育館)でした。
さて、タイトルの件ですが、昨日の続きで第三章の「官僚の言い分、メデイアの言い分」及び「安倍マイレージ・システム」が面白かった(というか腹が立った)ので、紹介します。
(転載開始) 内田:官僚達は安倍首相を統治者として能力的には決して高く評価していないと思いますけど。それでも一点だけ高く評価している所があります。それは、信賞必罰という事です。自分のおもねってくる人間は直ちに抜擢し、自分にさからうただちに左遷する。この判定が正確で且つスピーディーなのです。おべっかを使ったけれど「いいこと」がなかったということもないし、反抗したけれど「お咎め」がなかったということもない。官僚についても知識人についても、官邸の敵か味方か、その査定は実に正確でかつきめ細かい。これは率直に言って、大したものだと思います。 (転載終了) これは官僚だけでなく、メデイア・マスコミに対してもそうですし、あの日本学術会議への介入もそうでしょう。また、参議院広島選挙区での、安倍氏に批判的であった自民党現職に対する「対立候補」の擁立と資金面と応援での一方的な肩入れでもそうでした。 安倍氏にとっては、その事が法に則っているか、民主主義の原則に依っているか、公平と正義に反していないかという様な事はどうでも良いのです。それが官邸(安部政権)にとって利益に成かどうかだけが問題であり、官邸に味方する者はその者の行為がどんなに法、民主主義、公正及び正義に反していても、それを不問に付し、最終的には出世をさせます。他方、官邸に反抗する者はその者の行為が法、民主主義、公正及び正義に基づいた者であっても追放(左遷)させるという事です。これをあからさまにしたのが「方針に反対するものは左遷させる」という菅首相の言葉です。
同じ流れでしょうが「安倍マイレージ・システム」というのがあります。先に述べました様に、安倍政権では首相に阿る者は出世し、反抗するものは左遷させられる、と極めてシンプルです。 (転載開始) この査定システムの異常な程の単純さが官僚達には好感されている。一人一人の役人が、内心はどう評価しているのか、本当のところどれくらい能力があるのか、といったのは問題とならない。首相に対する忠誠心だけで職位が決まる。 (中略) 安倍マイレージ・システムは総合的評価(職務上の能力だけでなく、人間としての器、人望、人心掌握力や他業種の人達との人脈)ではなくて、首相に対する忠誠心一点ですから、分かりやすい。 官僚達がこの仕組みにすばやく適応したのは、受験秀才は子供の頃から「無意味なものさし」で査定される事に慣れているからです。彼らは「こんな基準で人を査定することに何の意味もない」と知っていながら頭が良いので、その「無意味なものさし」で格付けされる高いスコア技術は直ぐに習得する。 (転載終了) そういう点では、安倍氏は「人心掌握力」に長けていたという事でしょう。しかし、問題なのは、そのシステムの為に、官僚達はしてはいけない事を平気でやる様になってしまったのです。公文書改竄、廃棄、捏造、データー改竄、統計不正や国会での答弁拒否等々です。結果、官邸の意に沿うのであれば何をやっても許される、というモラルの崩壊を来してしまったのです。 「してはいけない事」をしても、官邸はこれを庇ってくれるし、出世させてくれるのですから、違法も不法も屁とも思わなくなってしまったのです。 明日は、第二章の「最強首相・安倍晋三を考える〜安倍話法を安倍史観〜の「安倍話法」の紹介です。
<2月末日までにブログを移行しますーそれまでは新旧両方に書きます。新しいブログは https://ameblo.jp/y-k-yuki/ です。>
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