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2020/12/02(水)
詭弁について「その21 各論22 伝統に訴える&新しさに訴える論証」 第6340
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本日の小林の健康状態ですが、平熱(36.5度)、痰無し・咳無し・味覚&嗅覚障がい無しで、鼻づまり無しです。
14時30分〜15時30分は、やよい台幼稚園空手道教室の稽古でした。
19時00分〜21時00分は、湘南台公民館体育室の稽古でした。体 21時00分〜21時45分は、同所で「自主稽古」でした。
さて、タイトルの件ですが、今日は詭弁について「その21 各論20 伝統に訴える論証及び新しさに訴える論証」です。
まずは、伝統に訴える論証の例は、以下の通りです。 甲:ぜいたくはだめだよ。昔から節約は美徳とされていたからね
Aの発言は、「過去から使われている意見は正しい」という形式の推論です。不測の事態の発生を防ぐという先例主義という考え方もありますが、「過去にその意見は正しいから採用されたのか」「関係する状況は現在と過去で変わっていないか」の二点が立証されないと根拠にはならないのです。
反対に伝統とか先例が全て間違っている、と言うのも間違いです。何故その様な事が行われて来たのか、ではそれが本当に桎梏(しっこく)とか障害になっているのか、そうであればその原因は何なのか、それは客観的状況が変化したからなのか、それとも主体的状況が変化したのか、それでは新たな方向性はどうなのか、その方向性のメリットやデメリットはどうなのか、という風に具体的な検証が不可欠なのです。
続いて、新しさに訴える論証の例は、以下の通りです 甲:のやり方はもう古いよ。最新の方法を使うべきだ
伝統に訴える論証とは逆に、過去と現在では状況が変わっているとする事を前提にした論証です。科学の発展や流行の推移、社会事情の変化などで説得力を持たせようとしているのですが、新しいだけでは根拠にはならないのです。
これについては、伝統に訴える論証と同じ事が言えますーつまり事実に基づく検証が不可欠だとという事です。
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