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2020/12/11(金)
詭弁について「その28 各論27 多数論証」 第6349回
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本日の小林の健康状態ですが、平熱(36.9度)、痰無し・咳無し・味覚&嗅覚障がい無しで、鼻づまり無しです。
14時00分〜15時00分は、富士塚幼稚園空手道教室の稽古でした。昇級審査会を開催しました。 19時00分〜20時30分は、大和道場(下福田中学校武道場)の稽古でした。昇級審査会を開催しました。
さて、タイトルの件ですが、今日は詭弁について「その28 各論27 多数論証」です。
多数論証の例は、以下の通りです。 甲:乙君も早く丙を買うべきだ。もう皆そうしている。
甲の発言は「Xは多数派である。多数派は正しい。故にXは正しい」というタイプの推論です。「多数派」は「正しい側」』と論理的に同値ではなく更に包含関係にもないので、この論理は証明にはなりません。むしろこの論理は、多数派に属しないと不利になるという脅迫論証の一種といえるのです。
また、甲が「多数派は正しい。故に多数派ではなければ(少数派であれば)正しくない」という意味で発言しているならそれは前件否定の虚偽でもあるのです。
更に、甲の多数論証は、規範文(そうするべき)の根拠が記述文(そうしている)になっているため、自然主義の誤謬(前述)にもなっています。 なお、厳密には「全員」ではないにもかかわらず「皆」「誰も」という言葉が使われているような場合、これを誇張法と言います。勿論、計数可能な「皆」「誰も」が肯定しているからといって、その命題が正しいかどうかは分かりません。まあ、自分の意見を正当化する為に「皆言ってるよ」とか「皆やってるよ」と言ったりします。でも、その「皆」は当人の周りの数人でしかない場合がしばしばです。 また「赤信号皆で渡れば怖くない」という言葉を思い出しました。
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