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2020/11/03(火)
詭弁について(その5 各論4 早まった一般化)第6311回
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本日の小林の健康状態ですが、平熱(36.5度)、痰無し・咳無し・味覚&嗅覚障がい無しで、鼻づまり無しです。
9時00分〜11時00分は、藤沢総合高校空手道部の稽古でした。 13時00分〜17時00分は、「特別稽古」(六会公民館ホール)でした。 19時00分〜21時00分は、藤沢長後道場(長後公民館体育室他)の稽古でした。「基本形の日」という事で、平安初段を小林師範を講師にして行いました。 21時00分〜21時45分は、同公民館体育室で「自主稽古」でした。
流石に「三連チャン」は膝と腰に来ました・・・
さて、タイトルの件ですが、早まった一般化というのは、以下の通りです。
構造的には、以下の通りです。 AはXである/BもXである/CもXである/DもXである 従って如何なる場合もXである/
具体的には、以下の通りです。
私が今まで付き合った4人の男は、皆私に暴力を振るった。 だから男というものは暴力を好む生き物なのだ
この発言は、少ない例から普遍的な結論を導こうとしており、早まった一般化と言われます。仮に「男というものは暴力が好きなのかもしれない 」と断定を避けていれば間違いとか詭弁とか言えません。 この発言を反証するためには、暴力が好きでない男の存在(ある男は暴力的でない)を示せば良いのです。
「1は60の約数だ/2も60の約数だ/3も50の約数だ/4も60の約数だ/5も60の約数だ/6も60の約数だ/つまり、全ての自然数は60の約数なのだ」と論理構造は等しいです。
この種の例は容易であり「ある貧困者が努力により成功した」「ある障害者が努力により成功した」などの論調により統計的な検証を待たずして命題として認証される誤謬の原因となる可能性があります。 ある貧困者や障害者が「努力」を要因として成功したとしても、それは問題の解決にとって論証的に有効な提示となりえるかどうかは分からないのです。都合の良い事例や事実あるいは要因のみを羅列し、都合の悪い論点への言及を避け、誤った結論に誘導する手法は「つまみぐい (チェリー・ピッキング)」と呼ばれます。また、極(ごく)稀な例を挙げ、それをあたかも一般的であるように主張する事もこの一種となるとなります。
幾つか例を上げます。 富士山は火山である/浅間山も火山である/桜島も火山である/三原山も火山である。 従って、全ての山は火山である。<火山でない山は幾らでも有ります。> カラスは飛べる/スズメは飛べる/カッコウは飛べる/タカは飛べる。 従って、全ての鳥は飛べる。<世界には飛べない鳥もいます。>
但し、対象となる集合について全て正しいことが証明できる場合は、妥当となります。 ライオンは草食でない/トラは草食でない/チーターは草食でない/ヒョウは草食でない/・・・/・・・・ 従って、ネコ科に草食の種は存在しない。<現在知られている限りではです。>
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