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2020/11/18(水)
詭弁について(その13 各論12 論点のすり替え1/2) 第6326回
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本日の小林の健康状態ですが、平熱(36.5度)、痰無し・咳無し・味覚&嗅覚障がい無しで、鼻づまり無しです。
11時30分〜12時30分は、やよい台幼稚園空手道教室の稽古でした。 19時00分〜21時00分は、湘南台公民館の稽古で、組手中心で行いました。 21時00分〜21時45分は、同所で「自主稽古」でした。
新型コロナウイルス新規感染判明者数が、全国で2千人を超えました。残念ながら、まだまだ拡大する可能性があります。
さて、タイトルの件ですが、今日は、論点のすり替えの前半です。これは、今の政権や世論で非常に多用されていますし、重要なものですので、2回に分けて詳しく書きたいと思います。
論点のすり替えの説明は『広辞苑』では以下の通りです。 (転載開始) 論点のすり替えは、非形式的誤謬の一種であり、それ自体は妥当な論証だが、本来の問題への答えにはなっていない論証を指す。"Ignoratio elenchi" とは ignorance of refutation(反駁とは何であるかを知らないこと)の意。"elenchi" はギリシア語の έλεγχος に由来し、反駁の主張・論証を意味する[1]。論点相違の虚偽(ろんてんそういのきょぎ)、論点無視の虚偽(ろんてんむしのきょぎ)ともいう。 (転載終了)
論点のすり替えないし論点ずらしの例えは、次の通りです。
スピード違反の罰金を払えというが、世間を見てみろ。犯罪であふれ返っている/君たち警察官は私のような善良な納税者を悩ませるのではなく、犯罪者を追いかけているべきだろう
トマス・ジェファーソンは、奴隷制度は間違いであり廃止すべきだと主張した/しかしジェファーソン自身が奴隷を所有したことから明らかなように、奴隷制そのものは間違いではなかった
つまり論じている内容とはちがう話題(主題)を提示することで論点をそらすものです。論理性が未熟なために陥る場合は誤謬なのですが、意識的におこなう場合は詭弁となります。後者の例ではジェファーソン個人の言動の不一致をもって「奴隷制度そのもの」を話題にしており「お前だって論法」(tu quoque) ないしは人身攻撃を利用した論点のすりかえである。
燻製ニシンの虚偽というのもあります。(どうして燻製ニシンなのかは書きません。)例えば、ミステリ作品において、犯罪者の正体を探っていく過程では、無実の登場人物に疑いが向かうように偽りの強調をしたり、ミスディレクション(誤った手がかり)を与えたり、「意味深長な」言葉を並べるなど、様々な騙しの仕掛けを用いて、著者が読者の注意を意図的に誘導するものです。読者の疑いは、誤った方向に導かれ、少なくとも当面の間、真犯人は正体を知られないままでいます。また「false protagonist」(ストーリーの途中まで、主人公とは別の人物をあたかも主人公であるように見せる演出)も、燻製ニシンの虚偽の例です。
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