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2020/11/12(木)
詭弁について(その10 各論9 未知論証) 第6320回
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本日の小林の健康状態ですが、平熱(36.4度)、痰無し・咳無し・味覚&嗅覚障がい無しで、鼻づまり無しです。
18時00分〜19時00分は、横浜道場(上矢部地区センター)の幼年等&初心者の稽古でした。「組手ベーシック講座1」を開催しました。その後に組手模擬試合をしました。
19時00分〜20時45分は、同所で中級以上の稽古で、組手模擬試合をしました。
さて、タイトルの件ですが、今日は未知論証です。
未知論証は、以下の通りです。 PのQでない事は証明できない/だからPはQである
例えば、次の通りです。 甲氏は地底人がいないと断言している。しかし、そんな証拠はないので地底人はいることになる。
つまり地底人がいないとは断言(論証)は出来ないのです。いないという証拠はありません。だから、いるという事になります。(小林志光:いないのを論証するのは難しいのです。)
幾らでも出来ます。 「宇宙には果てがあるというが、そんな証拠はない。よって宇宙には果てが無い」 「引力は宇宙のすべての場所で機能しているというが、そんな証拠はない。よって万有引力の法則は間違っている」
「証拠の有無」に対して「証拠がある場合は十分な吟味により結論が推定され」「証拠が無い場合は論証的には何も言えない」とするのが正しいのです。科学的方法においてしばしば未知論証が重大な誤謬の原因となる。
なお、刑事裁判では。「推定無罪」とか「不明な点は被告人の利益に」というのがあります。刑事裁判では、未知論証の誤謬は例外的に証明責任により代替されます。原告・被告ともに十分に立証活動を尽くしても、裁判官が争点になった事実があるのかないのか確信できない場合があり、科学の立場ではそれぞれの意見を仮説として両論併記することが可能ですが、法廷では白か黒かの結論を出さなければなりません。そのため真偽が不明であるにもかかわらず、争点となった事実の有無をが明らかでない場合には、「ない」ものとして扱われます。
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