小林師範の続々指導日記
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2019/02/28(木) 今日で「冬」は終わりで、明日から「春」 第5699回
 昨日書き忘れましたが、昨日は神奈川県の県立高校の入試合格者の発表日でした。志空会の会員からも嬉しい報告が届きました。
今朝はモーニングヨガに行きました。帰宅して、3月の配布資料のアップの準備を完了しました。
 17時〜18時は、横浜道場(上矢部地区センター)での、幼年等の稽古でした。18時〜19時は、同センターで初級の稽古でした。18時45分〜20時45分は、通常稽古を形等中心で行いました。
 さて、タイトルの件ですが、今日で2月&「冬」の終了です。2月は28日と短いので、月末は結構とあたふたとしました。で、明日から「春」です。でも、「暑さ寒さも彼岸まで」という事で、春の彼岸(3月21日)までは、「三寒四温」(3日間寒くて4日目に暖かくなる、の繰り返し)が続きます。
 体調を崩さない様に、ご自愛ください。

2019/02/27(水) 海溝型地震の危険度の確立4段階に 第5698回
 スポーツクラブは、定休日でモーニングヨガはなしでした。午前中は、確定申告に手を付けました。
 14時30分〜15時30分は、やよい台幼稚園の稽古でした。 16時30分〜17時45分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で、組手中心で行いました。19時〜21時は、秋葉台文化体育館の稽古で、組手中心で行いました。
 さて、タイトルの件ですが、政府の地震調査委員会は、青森県東方沖から房総沖の日本海溝で将来起こる地震の発生確率を見直し、2月16日に公表しました。大きな被害をもたらすマグニチュード8級の地震が全域で高い確率となっており、調査委は「『東日本大震災があったのでもう大地震は来ない』という考えは誤解」と警戒を呼びかけました。また、南海トラフなどで起こる全国の海溝型地震について、危険度が国民に分かりやすいよう、発生確率を4段階にランク分けした。
 地震調査委は今回、東日本大震災の影響で使えなくなった従来の計算手法を変更し、その結果、多くの領域で確率が上昇しました。しかし、大震災による地殻変動等の影響を加味する予測手法は確立できていない為に、確率評価には限界があり、実際はもっと高確率の可能性もある、としています。
 例えば、巨大地震の後、陸地から見て海溝の外側で起こる「アウターライズ地震」も大震災の影響を考慮出来なかったと、しています。1896年に起きた明治三陸地震(M8.2)の37年後に昭和三陸地震(M8.1,犠牲者3,064人)が発生した実例があり、警戒が必要だとしています。
 一方で調査委は、全国の海溝型地震の発生確率を4段階に分け、太平洋側で高い傾向が鮮明になった、としています。2016年、熊本地震を受けて全国の内陸の活断層では既に実施していました。 ただ、昨年の北海道胆振(いぶり)東部地震や大阪北部地震は、ランク分けの対象ではなかった隠れた断層で発生しました。ランク分けや確率は、行政による対策事業などの優先順位をつけるのに有効だが、「地震はいつでも、どこでも起こる」という心構えで備えたい、としています。
 その通りで「地震はいつでも、どこでも起こる」のです。それで、志空会では、各道場毎に毎年2月〜3月に掛けて、3.11を風化させないという意味も込めて、避難訓練を実施しています。

2019/02/26(火) あれこれ悩んで・・・そして志空会の宝を再認識 第5697回
 モーニングヨガに行きました。帰宅して、3月の配布資料を、ほぼ完成させました。それで、確定申告の準備をしました。
 藤沢総合高校空手道部は、テスト期間中ですので、まだ稽古がありません。
 18時〜18時45分は、藤沢長後道場(長後公民館ホール)の幼年等の稽古でした。19時〜21時は、藤沢総合高校体育館の稽古でした。形模擬試合をしました。
 さて、タイトルの件ですが、実はあれこれ悩んでいます・・・何処でもそうでしょうが、複数の人が集まれば色々な意見があります。道場でも、こういう制度と作れば、ああいうメリットを受ける人がいますが、そうでない人もいます。制度の導入は、大きな視点で見れば、組織として最適かどうかの判断になりますが、メリットを受けない人には、デメリットと感じるかも知れません。それが一つの要因として、モチベーションが低下して、最悪退会という事にも繋がりかねません。
 まあ、そこで決断力がない私は、自分の悩みを、ある程度は自分の考えを示して、指導者層にぶつけてみました。すると、嬉しい事に、多くの指導者から意見を頂戴致しました。賛成の意見もあれば、私も悩んでいたというものもあれば、反対の意見もありました。
 反対の意見という事については、私は決して否定的に捉えていません。まずは、率直に反対の意見を述べて頂いた事に感謝しています。だいたいが「上」の人に異論を唱えるのは、勇気がいる事です。
 こういう意見を出して頂ける事は、若しかして私がいつも言っています「提案や意見をお出しください。そういう事が志空会を良くして行きます」という考えが浸透しているのかも知れませんーこれも嬉しい事です。また、反対の意見は、別の立場から見るという事ですから、多面的な意見を知るという事です。
 自分が何か提案をする時は、自分がこうしたいという事ではありますが、常に「これは志空会をより良くしたい」という気持からしています。それで、この提案を何が何でも通す、という事はありません。反対があれば、それはそれで反論しますが、でも良い所は受け入れます。そういう議論を通して、提案がより良いものになって行きます。状況に依っては、撤回や再提案もあります。
 で、今回の悩みの打ち明けと指導者層への問い掛け、そして指導者の皆さんの意見を頂いて、志空会の宝の一つは、そういう率直な意見を出して頂ける、指導者の皆さんだな、とあらためて認識しました。ありがとうございます。

2019/02/25(月) 日和空志会第12回大会(続きの続き=最終回) 第5696回
 書き忘れましたが、昨日の午前中〜14時位まで、日和空志会大会の「残務処理」を行いました。どうにか終わって、少しだけゆったりする事が出来ました。
 で、今日の午前中は、モーニングヨガに行きました。帰宅して、3月の配布資料の作成をしました。残りは、ニュース『拳』のみとなり、何とかなりそうです。
 17時〜18時は、横浜道場(新橋コミハ&ケアプラザ)の幼年等の稽古でした。18時〜19時は、同所での初級の稽古でした。18時45分〜20時30分は、同所での稽古で、組手中心で行いました。他道場からも参加が有りました。

 さて、タイトルの件ですが、日和空志会大会の当会の成績です。2019年(2018年)となります。
【全  体】  優勝9(11) 準優勝6(5) 第三位7(14) 第五位7(8) 入賞合計29(38)
【個人形競技】 優勝7(9) 準優勝6(4)4 第三位5(8) 第五位5(7) 入賞小計21(28)
【個人組手競技】優勝2(2) 準優勝0(1)第三位2(6)第五位2(1)入賞小計8(10)
 簡単に言いますと、「大幅ダウン」です。要因は、幾つかありますが、大きいのは、全体の参加者が増えているのに志空会の参加者が減っている事です。いや、待てよ・・・そうであれば順当な結果なのでしょうか・・・
 昨年優勝したり、県青少年大会で優勝した選手が、決勝戦で「リベンジ」されたというのも印象に残っています。残念ですし、悔しいです・・・
 ただ、あくまでも本番は5月19日(日)の最終予選会ですので、ここでの負けは「価値ある負け」と考えれば、却って良かったのかも知れません。悔やしさをバネに、また負けた理由を見極めこれを克服して行く、そういう事に繋がると思います。
 相手だって、それは頑張っています。昨年負け、県青少年に負け、春の最終予選会では勝つと決意して、この大会に臨んで来たと思います。そうやって切磋琢磨して、個々人のレベルと神奈川県のレベルを上げて行くのだと思います。
 また、参加団体と参加人数が増えたのですから、日和空志会大会が盛大になり認知されているという事ですの、志空会の成績云々とは別に、嬉しい事だと思います。
 という事で志空会の成績の「大幅ダウン」も考え様によっては、意義のある事なんだと思っております。(超ポジテイブシンキング?)来年はリベンジ!
 

2019/02/24(日) 日和空志会第12回大会(続き) 第5695回
今日は、山梨県連主催の「信玄公杯フレンドシップ大会」が開催されました。秋の県青少年大会の小学生及び中学生の組手ベスト4の選手が出場しています。志空会より、4名が参加しています。いずれも女子です。
また、横浜市連の強化稽古が南スポーツセンターで開催され、志空会からも多数参加しました。
私は、いずれも不参加で、昨日の日和空志会大会の後片付けをしました。
19時〜20時は、4月20日(土)開催の藤沢市スポーツ少年団空手道交流会の実行委員会に参加しました。

 さて、タイトルの件ですが、昨日の続きです。
最初は、まずはプリンターが無事に動いた事が、良かったです。
次は、こうこう大きな大会の事務局を担当させて頂いたいるのは、ちょっと辛い時もあるのですが、身に余る光栄という風にも感じています。

 そして、次は、参加団体及び参加人数増加の要因です。
 一つ目は、昨年の参加団体だけでなく(日和空志会内部だけでなく)、「外部」の団体に参加を呼び掛けて事です。実は、昨年の大会終了後から、「2019年2月23日に寒川総合体育館で日和空志会大会がありますので、参加しませんか?」と県内の色々な大会で知り合った皆さんに私の名刺を渡して宣伝して来ました。また、昨年の参加団体に要項を送った時に「拡散してください」とお願いをしました。
 二つ目は、この時期は大会が少ないという事だと思います。
 三つ目は、大会参加費の安さです。1種目1,000円です!2種目でも2,000円です!!これは、「経費削減」が大きな効果を上げています。
 その経費削減ですが、以下の事が上げられます。まずはメダル類の値段です。長年お付き合いのある方と信頼関係に基づき、発注―支払―納品を続けています。
 次は、プログラム印刷です。ファイルは全て私が作成します。印刷及び製本は、インターネット経由で業者に依頼します。多分、ファイル作成を含めて依頼するのに比べて、驚く程の安さだと思います。まあ、でも多少のミスの覚悟と事務局(私)の頑張りが必要です。
 それでも、補助役員には気持ち程度の足代とお弁当、参加団体審判員及び大会役員にはそれ相当の支給金とお弁当、招待審判員や救護の先生には恥ずかしくないお礼とお弁当をお出ししています。

 別件ですが、本日、大和市教育委員会優秀選手賞授賞式(大和シリウスサブホール)が有りました、志空会大和道場の二人が受賞しました。おめでとうございます。

2019/02/23(土) 日和空志会第12回大会 第5694回
 9時〜12時は、藤沢湘南台道場(湘南台公民館ホール→体育室A)の稽古でした。くるみ保育園の稽古は、ありませんでした。16時〜17時15分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で、形等中心で行いました。私は、標記の大会の為、不参加でした。
 さて、タイトルの件ですが、日和空志会第12回大会(寒川総合体育館メインアリーナ&サブアリーナ)、大きな事故やケガもなく無事に終了致しました。参加団体の皆様に、感謝申し上げます。
46団体、実人数661名、競技登録1,162名、10コート、審判員70名以上、競技役員100名以上の「マンモス」大会となりました。2018年は、31団体、実人数521名、競技登録943名、8コート、審判員60名以上、競技役員70名以上ですので、全てで大幅増加です。
 また、志空会としては、実人数52名(同65名)、形競技登録51名(同61名)及び組手競技登録39名(同50名)で、競技登録延べ90名(同111名)でした。更に、横浜市大会に引き続き選手宣誓をさせて頂きました。(志空会は参加人数が減少しています。)
 で、全体の参加増の要因ですが、幾つかあります。でも、疲れましたので、明日書きます。
* 参加団体と参加者は、「当日申込み」もあり、実際は47団体、実参加670名以上、競技登録1,180名以上でした。

2019/02/22(金) 県連会員登録 第5693回
 モーニングヨガに行きました。
 14時〜15時は、富士塚幼稚園の稽古でした。藤沢総合高校空手道部の稽古は、テスト期間中でありません。不安なので、プリンターを購入しました。消費税込みで6,000円弱でした。
 19時〜20時45分は、大和道場(下福田中学校武道場)の稽古でした。佐藤指導員による組手強化稽古をしました。
 さて、タイトルの件ですが、県連会員登録の集約が終わり、県連に申請する事となりました。全体で91名、継続70名で新規が21名です。昨年は108名でした。(新規及び継続の内訳は不明です。)つまり、今年は非継続が40名いるという事です。ただ、この人たちが、全員、志空会を退会するという訳ではありません。志空会会員は、多分200名弱だと思いますが、県連会員登録(又は全空連会員登録)をしなくても、志空会で稽古している人は、たくさんいます。
 今回、登録しなかった非継続の会員は、今年は県連の行事(大会及び各種審査会)には、参加する予定がないという事でしょう。
 全空連会員登録は会費で全空連を支えているのと同じ様に、県連会員登録は会費で県連(のオリンピック準備=2016年度に県連会員登録制度を実施した時にその目的を明記しています。)を支えている、という理解の下で会員登録が進めば良いなと思っております。

2019/02/21(木) 「サンキュー・フォー・ユア・クエスチョン」 第5692回
 「はじめてバレー」に行きました。後は、3月の予定表のアップの準備をしただけで、ゆったり出来ました。そろそろ、ニュース『拳』等の3月の配布資料の準備をしなくては行けませんが、まあ23日(土)の日和空志会大会後でも良いと思います。それとこの時期確定申告がありますので、そちらもそろそろ始めなくてはいけません。
 17時〜18時は、横浜道場(泉スポーツセンター)の幼年等の稽古でした。18時〜19時は、同所で初級の稽古でした。18時45分〜20時45分は、西が岡小学校体育館で通常稽古を形中心で行いました。

 さて、タイトルの件ですが、「サンキュー・フォー・ユア・クエスチョン」とは質問された時に発する言葉で、日本語で言いますと「ご質問ありがとうございます」となります。
 例えば、オリンピックの招致活動をしていて記者会見をし、貴社から不躾とか失礼な質問をされても、「必ず『サンキュー・フォー・ユア・クエスチョン』と言いなさい。」と契約しているコンサルタント会社からアドバイスを受けるそうです。ある人の答弁を聞いていますと、アドバイスが分かっていないな、と思ったりします。
 自分の記憶では、在職中に品質管理運動というものが行われていて、職場にQCサークルというものが作られて、その活動を発表する場として「QC大会」が年に数度開催されていました。そこで、QCサークルの発表が終わって質問タイムが設けられていますが、質問を受けた時に必ず「ご質問ありがとうございます」と前置きしてから、回答をしていました。
 観衆の一人として、中には「何だよその質問!」というものもあるのですが、そういう時でも、にこやかに「ご質問ありがとうございます」と前置きをし、まずは質問した事に対して、敬意を表します。質問をする人も、それなりの勇気が必要です。質問―回答―再質問という過程を通して、より理解が深まり、内容が豊富化される事も多いのです。
 一般的に言って、何かの会議でもこういう気持と態度が大切なのではないかと思います。

2019/02/20(水) 今日は「歌舞伎の日」 第5691回
 スポーツクラブは、定休日でモーニングヨガはなしでした。午前中は、残りは、審判員の配置表のを作成しました。
 14時30分〜15時30分は、やよい台幼稚園の稽古でした。 16時30分〜17時45分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で、組手中心で行いました。19時〜21時は、湘南台公民体育室の稽古で、組手中心で行いました。21時〜21時45分は、同所で自主稽古でした。
 さて、タイトルの件ですが、今日は「歌舞伎の日」です。その由来は、1607年(慶長12年)の2月28日に、出雲の阿国(いずものおくに)が江戸城で、徳川家康や諸国大名の前で、初めて歌舞伎を披露したという事です。
 で、その歌舞伎から結構多くの日常用語が生まれています。例えば、「あ行」では、「大詰 (おおづめ)」「大見得(おおみえ)」「大向こう(おおむこう)」です。
 数字では「二枚目(にまいめ)」「三枚目(さんまいめ)」「十八番(じゅうはちばん)」「千両役者(せんりょうやくしゃ)」等があります。
 その他「黒衣(くろご)」「差し金(さしがね)」「だんまり」「ドロンする」「ドンデン返し」「花道(はなみち)」等もあります。
 皆さん、調べてみると面白いのではないですか?

2019/02/19(火) 「自殺の原因はいじめ」判決 第5690回
 モーニングヨガに行きました。帰宅して、日和空志会大会の準備をしました。茶菓やみそ汁の素、紙コップ等の購入と当日資料(コート設営図、団体組手関係等)の一部作成と印刷をしました。残りは、審判員の配置表のみとなりました。(プリンターは、その後「廃インク回収カートリッジの云々」の表示はありません。当日まで大丈夫かな〜
 藤沢総合高校空手道部は、テスト期間に入りましたので、1か月程、稽古がありません。少し楽な気分でいます。
 18時〜18時45分は、藤沢長後道場(長後公民館第1談話室)の幼年等の稽古でした。19時〜21時は、同道場の稽古を同公民館ホール他で行いました。21時〜21時45分は、ホールで「自主稽古」でした。

 さて、タイトルの件ですが、2011年、大津市の中学2年の男子生徒が自宅マンションから飛び降り自殺しました。男子生徒が自殺した問題をきっかけに、自殺や不登校などの深刻な結果を招いた疑いがある場合を重大事態として組織を設けて調べる事等を義務づけた「いじめ防止対策推進法」が2013年につくられ、施行されました。また、滋賀県警は元同級生3人中2人を暴行容疑などで書類送検し、1人を児童相談所に送致。大津家裁が14年3月、2人を保護観察処分に、1人を処分しない事を決めています。

 今回、遺族が加害者(被告)に損害賠償請求をしていた事件の判決が今日2月19日出され、いじめと自殺の因果関係を認定し、3,800万円の請求に対してほぼ満額の3,758万円の損害賠償を被告に命じました。
 男子生徒は2011年10月に自殺し、両親が2012年2月に元同級生3人とその保護者、市に損害賠償を求めて提訴しました。市の第三者調査委員会が「(元同級生3人のうち2人の)いじめが自殺の直接的要因」とする報告書をまとめた事を受け、市は2015年3月に責任を認めて両親と和解しました。
 その後も、被害者両親と元同級生側の訴訟は、続いていました。裁判で両親側は、被害者の息子が元同級生からヘッドロックされたり、蜂を食べさせられたりする等の「苛烈(かれつ)かつ執拗(しつよう)ないじめ」を受け続け、それを苦に自殺したと主張しました。これに対し、元同級生側は一部の行為をしたことを認めたが、いじめではなく「遊び」の範囲内と反論していました。

 今回の大津地裁判決は、元同級生による激しいいじめ行為が、男子生徒の自殺の原因と認めました。民事訴訟で、いじめが自殺につながる危険な行為であると認める判断を示したのは異例で、いじめ被害者や遺族にとっては画期的な判断を言われています。
いじめ自殺をめぐるこれまでの裁判で、裁判所は「いじめを受けた人が自殺したのは、特殊な事情によるもの」との立場を取っていて、訴訟を起こした側は、いじめで被害者が自殺する可能性を加害者側が認識していた(「予見可能性」があった)事を立証する必要がありました。
 一般的にいじめ行為を具体的に立証する証拠を集めるのは難しく、実態をあぶり出すのは困難でした。更に、これまで加害生徒側の予見可能性まで認められた例はほとんどなく、被害者側にとって「高い壁」となっていました。

 これに対し、今回はいじめが刑事事件化した事もあり、男子生徒の心理状況の分析につながる証拠や、いじめの実態を詳述した証拠が多く集まりました。これを基に判決は「ハチの死骸を食べさせようとする」「自宅から無断で時計や漫画を持ち出す」といったいじめ行為の積み重ねで、男子生徒が精神的に追い詰められていった経緯を指摘し、「このような心理状態に至った者が自殺に及ぶことは一般的に予見可能だった」として、自殺は「特殊な事情」との見方を取らず、元同級生本人の予見可能性があるかないかにかかわらず、賠償責任を認める判断をしました。
 原告側弁護士は、「激しいいじめが自殺の原因になる」との見方を裁判所が法的に認めたケースは初めてとして、「これまで閉ざされたいじめ被害者の司法的救済に向けてかじをきる判断だ」としています。
 これが、いじめ問題の根絶に向けた一つの道導(みちしるべ)となれば良いです。

2月絵日記の続き


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