小林師範の続々指導日記
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2019/12/16(月) グリサホート&ラウンドアップ(1/2) 第5989回
 スポーツクラブに行きました。
 17時〜19時は、横浜道場(泉スポーツセンター研修室)の黄帯までの稽古でした。組手中心で行いました。19時〜20時45分は、同センター第三体育室で、緑帯以上の稽古でした。同じく組手中心で行いました。
 さて、タイトルの件ですが、本日は13日(金)の続きという事で除草剤グりサホート(商品名ランドアップ)について、情報提供(前半)です。
 今年2019年3月19日にアメリカ・カリフォルニア州地方裁判所の陪審は19日、モンサント社の除草剤であるラウンドアップが、がん発生の「事実上の要因」であるとの評決を下し、70歳の男性の訴えを認めました。同氏はモンサントの除草剤ラウンドアップを長年使用し、喉に悪性リンパ腫を患ったとし、モンサント側を相手にして争っていました。同氏は1980年から2012年にかけ、カリフォルニア州北部ソノマ郡の自宅でラウンドアップを定期的に使用していましたが、その後がんの一種である非ホジキンリンパ腫と診断されたのです。
 アメリカでは昨2018年にもサンフランシスコの連邦地裁が、ラウンドアップ使用でがんを発症した男性の訴えを認め、モンサント社に2億8900億ドル約320億円)の支払いを命じています。
 ラウンドアップの危険性は国際機関も警鐘を鳴らしており、世界的には販売を禁止する国も多くなっています。しかし、日本ではこうした世界的な流れに逆行するかの様に、政府が安全性を認めるだけでなく、規制を大幅に緩和し販売を促進しているのです。専門家や消費者団体はラウンドアップの危険性を訴える声を上げていますが、政府はモンサントなど多国籍企業に忖度してか沈黙しており、日本国内での認知度も低くなっています。
 ラウンドアップは、1970年にアメリカ企業のモンサント社が開発した除草剤で、有効成分名はグリホサートイソプロピルアミン塩です。なお、ラウンドアップの生産・販売権は現在、開発元のモンサントを昨年買収・吸収したドイツ製薬大手バイエルが保有しています。
 アメリカでは広大な農地の除草作業の手間を省くために、あらゆる植物の成長をストップさせ枯らしてしまう毒性の強い除草剤を長年使用して来ました。更に、その農薬にも枯れずに耐えうる遺伝子組み換えをした作物(大豆)を開発し、販売することによって大量の作物生産を行っています。そして、問題のモンサント社ですが、世界の遺伝子組み換え市場を支配していて、同社の売上をけん引する一つが除草剤ラウンドアップなのです。同社はラウンドアップとそれを散布しても枯れない遺伝子組み換え作物をセットで農家に販売して大儲けをしてきたのです。世界の種子市場の7割弱、世界の農薬市場の8割弱が、モンサント、デュポン、シンジェンダ等の遺伝子組み換え多国籍企業6社によって支配されているのです。
 日本でのラウンドアップの商標権と生産&販売権は、2002年に日本モンサントから日産化学工業へ譲渡されました。日産化学は現在は三代目となる「ラウンドアップマックスロード」を販売してますが、初代の製品は特許が切れており、ジェネリック品がホームセンターや100円ショップでも安く売られています。
 ラウンドアップの主成分であるグリホサートの危険性に警鐘が鳴らされています。詳細は省きますが、ラテンアメリカ、アメリカ、ヨーロッパ等で、モンサント社のラウンドアップの使用拡大が、脳出血やリンパ腫など重大な病気の発生と関連しているとしています。
 遺伝子組み換え作物と除草剤のラウンドアップをセットで販売する強引な商法が広まるなかで、農家やその周辺住民に深刻な健康被害が起こっている事も社会問題化して来ています。猛毒のグリホサートがついた遺伝子組み換え作物が大量に生産されて出荷され、最終的には消費者の口に入ることの危険性が指摘されているのです。
(続く)


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