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2018/08/16(木)
エシカル消費 5533回
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午前中から、西谷中学校に行きました。全中に向けて、最後の稽古でした。 さて、タイトルの件ですが、毎月送られて来ます元職場(生活協同組合ユーコープ)の部内報の『ふれあい』でエシカル消費という言葉を知りました。 早速、インターネットで検索しますと「エシカル協会」というのがありました。多分、皆さんがご存知の「フェアトレード」もその中に含まれます。 エシカルは「ethical」です。直訳すれば、「倫理的・道徳的」という事です。別の言い方をすれば、「法律で決まっているわけではないけれど、良識的に考えるとこうだよね?」と多くの人が考える「社会的な模範」の事です。つまり、エシカル消費というのは、環境や社会に配慮した製品やサービスを選んで消費(購入)する事を意味します。 スローガン的に言えば、「社会の悪(児童労働や搾取的労働)を助長しない」「社会の善(助けや必要とする人々を支援する)を助長する」「自然環境を損なわない」「自然環境を良くする」「地域社会、地域経済を支援する」「地域社会、地域経済を損なわない」という様になります。 ちょっと抽象的なので、バナナで説明します。皆さん、「フェアトレード」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。例えば発展途上国の小規模農家が、バナナを育てているとします。それを買い手が適正で公正な値段で購入することで、農家の生活改善と自立が支援されます。フェアトレードは農家の有機栽培移行も推奨しているので、オーガニックに切り替えることで農薬による農地のダメージや農家の健康被害も防ぐことができます。フェアトレードとはこの「仕組み」「枠組み」を指します。 そして、フェアトレードで生産されたオーガニックのバナナを私達が選ぶ事がエシカル消費になるのは、消費を通じてこうした枠組みを支援する事になるからです。多分、フェアトレイドのバナナはそうでないバナナに比べて値段が高いはずです。にも拘わらず地球環境やバナナ生産者の健康(農薬被害から守る)という観点から、倫理的に、エシカルに、ethicalでフェアトレイド品を購入するという事です。ですので、個人的な(企業の)利益(より安い商品を購入する)と地球環境や支援を必要とする人々の利益を、比べるという事です。「グリーン購入」というのも、その一形態です。 個人では、それは生活という事もありますので、高くても良いからいつでもエシカルに行動するというのは、こういうご時世ですから、簡単ではありません。でも、何回かに1回位は、自分の消費が世界と繋がっている事を考えて、商品を選ぶという事は出来るのではないでしょうか? ユーコープでは、フェアトレイド商品や低農薬農産物を多く扱っていますし、ある商品を購入すると一定額(1円)を、被災地や障がい者のスポーツ団体に寄付するという事を行っています。当然、エシカル消費の理念に基づく政策という事になります。 また、消費者庁のホームページには、次の様に書かれていました。 (転載開始) 消費者庁では、2015年5月から2年間にわたり「倫理的消費」調査研究会を開催し、人や社会・環境に配慮した消費行動「倫理的消費(エシカル消費)」の普及に向けて幅広い調査や議論を行いました。今後は、研究会での議論を踏まえ、様々な主体と連携を図りながら、普及・啓発の取組を実施していきます。 (転載終了) 民間だけでなく、行政もこのエシカル消費に取り組み始めているという事です。
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