|
2018/03/15(木)
ペップトークについて(その9 タイプ別の対応) 第5380回
|
|
|
午前中は、4月の「強化稽古」及び「特別稽古」の追加の会場確保とそれに基づき4月の予定表を作成しました。また、5月の「強化稽古」及び「特別稽古」の会場確保をしました。それ以外は読書をしました。 18時〜18時45分は、横浜道場(中川地区センター:今日は上矢部地区センターではありません。)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古を形中心で行いました。 さて、タイトルの件ですが、今回は「相手のタイプを見極めて」という事で、タイプ別の対応方法です。 基本的には、「5つのルール」に基づき、流れは「4つのステップ」という事ですが、ステップの最後の「一番言って欲しい言葉」(「激励」ないし「見守り」)については、相手のタイプによって若干の配慮が必要です。そのタイプは三つ有り、(1)情熱タイプ (2)わくわくタイプ (3)愛情タイプ です。順次、説明(引用)します。 (1)情熱タイプ いわゆる「体育会系」で壁(目標)を超えて実力を証明する事に喜びを感じるタイプです。ペップトークは、力強い内容となります。 例:「相手は三連覇中の△△選手だぞ。だが、△△選手に勝てばお前の力が証明できるぞ。今がその時だ。金メダルを勝ち取ってこい!」 小林志光:これと同じ状況ではありませんが、事前にトーナメント表が開示される大会では、「3回戦で県大会優勝の△△選手に当たる・・・あ〜」という言葉が選手から出たりしますが、私は「なんだ、3回戦で△△選手に当たるなんてラッキーじゃん。良い目標ができたじゃない。そこで勝てば優勝だよ。あんたなら勝てるよ。」という超ポジテイブな対応をします。まあ、誰彼となくそういう風に指導していますので、偶には私の言葉を信じて(鵜呑みにして?)「当たる」選手もいたりします。それと、形試合の場合には、自分の出来る最高のパフォーマンスをすれば良いのでしょうが、組手試合の場合には相手のいる事ですので、多少は「研究」しますよ。(笑)単に超ポジテイブなだけではありませんので、念の為。 (2)わくわくタイプ 楽しいことは、どんどんやるが、楽しくなくなった瞬間、飽きてしまうタイプです。これから始まる事がいかに楽しいか説明すると良いです。 例:「緊張しているんだね。でも△△選手は、君の得意な蹴りが決まりやすいタイプなんだよ。ずっと研究して来た必殺技、そろそろ決めて見たくない?思いっきり試してごらん!」 (3)愛情タイプ 優しく、人とのつながりを大事にするタイプです。安心すると力を発揮しますが、不安になると弱くなるタイプです。「愛情タイプ」に「死ぬ気でやって来い!」等の(1)の情熱タイプ向きのペップトークをしても却って緊張してしまいます。 例:「緊張しているんだね。大丈夫、君の憧れている◇◇先輩も、昔はそうだったんだよ。まずは、確実に1ポイント取ろうね」 更に解説では「多くの指導者は『情熱タイプ』向けのペップトークが得意です。相手がわくわくタイプや愛情タイプの場合、伝え方を変えることで選手の力を発揮できるかも知れません。」としています。私も「情熱タイプ」の様で、誰もが皆そういう「情熱タイプ」だと思っておりますが、やはり相手を見て判断しなくてはならないのでしょうね? ここで、大切なのは、この特集には言葉として書かれていませんが、「他人の自分化」(と「自分の他人化」)という事だと思います。相手(選手)の立場になって、考えるという事です。まあ、世間の言葉では「相手の身になって考える」という事ですが、これは社会一般でも、家庭でも、仕事でも、学校でも、スポーツでも、武道でも全く同じで大切な事です。こういう事を日常的に、ある意味習慣となると、良い指導者になれる資質が出来ると思います。
|
|
|
|