小林師範の続々指導日記
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2018/10/05(金) 『苦海浄土』 第5583回
 午前中は、モーニングヨガに行きました。帰宅して、読書をしました。
 14時〜15時は、富士塚幼稚園の稽古でした。16時〜18時は、藤沢総合高校空手道部の稽古で、組手中心で行いました。19時〜20時45分は、大和道場(下福田中学校武道場)の稽古でした。
 さて、タイトルの件でが、『苦海浄土 わが水俣病』(石牟礼道子 講談社文庫版)を一気に読みました。石牟礼さんは、2018年2月10日に逝去されました。『毎日新聞』デジタル版で次の様に紹介されています。
(転載開始)
 人間の極限的惨苦を描破した「苦海浄土(くがいじょうど)」で水俣病を告発し、豊穣(ほうじょう)な前近代に取って代わった近代社会の矛盾を問い、自然と共生する人間のあり方を小説や詩歌の主題にすえた作家の石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日午前3時14分、パーキンソン病による急性増悪のため熊本市の介護施設で死去した。90歳。葬儀は近親者のみで営む。喪主は長男道生(みちお)さん。
(転載終了)
 解説者の渡辺京二氏によれば、本書は「聞き書きなどではないし、ルポルターシュでもない」と述べています。石牟礼自身も「改稿に当たって」で「白状すればこの作品は、誰よりも自分自身に語り聞かせる、浄瑠璃のごときもの」としています。
 渡辺京二氏によれば、作品の中の被害者であり患者である人々とその家族たちが語る内容は、全てが彼等・彼女等が語ったものではなくて、石牟礼氏による「創作」(小林志光の言葉)もあるという事です。しかし、その「創作」は彼等・彼女等が語りたかったであろうし語らなければならなかったものとしてあるのだという事です。石牟礼氏自身の言葉に依れば「だってあの人が心の中で言っている事を文字にすると、ああなるんです。」という事なのです。
 水俣病に関連して私の記憶として、二つの事があります。一つ目は、「不知火海は公害の海という事でいわゆる汚染された汚い悪臭の漂う海の様に思えるが、実際はきれいに澄んだ海なのです。」と言うのと、「水俣病に侵された猫」という無言劇があったという事です。
 皆さん、是非、『苦海浄土(くがいじょうど)』読んでみてください。


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