小林師範の続々指導日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2017年8月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最新の絵日記ダイジェスト
2021/03/07 ブログを移行しました
2021/03/06 ブログを移行しました
2021/03/05 ブログを移行しました
2021/03/04 ブログを移行しました
2021/03/03 ブログを移行しました

直接移動: 20213 2 1 月  202012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 月 

2017/08/21(月) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その11) 第5174日回
実家に行き、母親の買い物をしました。一旦帰宅して、空手道の事務処理(2017年9月の予定表のホームページへのアップ等)をしました。
今日は、久し振りの稽古で、横浜道場でした。領家中学校体育で19時〜21時、組手中心で行いました。他道場からも参加がありました。
さて、タイトルの件ですが、今日は第7章(最後の章)です。タイトルは、「めったに人をほめない」(事は悪い習慣)です。
内容ですが、「脳が考えを一つにまとめる仕組みとは」、「他人に気持ちや考えが伝わらないのはなぜか」、「感情を込めないと、気持ちが伝わらないワケ」、「『空気を読まない』のはNG」、「目標を共有すると心も通じ合う」及び「人をほめると、脳が喜ぶ」です。コラムは「『違いを認めて、共に生きる』ということ」です。
 「脳が考えを一つにまとめる仕組みとは」ですが、ちょっと難しいのと自分が理解出来ていないので、(今日は)書くのを差し控えます。
 「他人に気持ちや考えが伝わらないのはなぜか」ですが、反対に気持ちが伝わるというのは、気持ちを共有するという事です。つまり、気持ちが共有されていないと、当然ですが、気持ちが伝わらないという事です。
 「感情を込めないと、気持ちが伝わらないワケ」、「『空気を読まない』のはNG」及び「目標を共有すると心も通じ合う」も全て同じです。
(1)思考のスタートラインである「物事への興味」が一致しているか
(2)思考のスタートラインである「感情」を表に出して相手に伝えられているか
(3)考えや心を共有するには自己報酬神経の活動も必要。「脳にとってのごほうび=脳が嬉しいと感じる事」が一致しているか
を常に考えます。更に
(1)相手はどう思っているか?
(2)相手ならどうするか?
(3)相手は何を望んでいるか?
(4)相手は何を言いたいのか?
 を考える習慣も必要です。
 「目標を共有すると心も通じ合う」ですが、「自分が好きな事」と「相手が望む事(世界観や達成したい事)」が一致出来れば、スムーズな意思疎通が可能となります。
これらは、「自分の他人化」=「他人の自分化」という言葉で、表現出来ます。(2017年 7月11日(火)「二つの目」を参照してください。)
* 写真は、『JKFAN』2017年10月号 小学3年生女子組手優勝者の高木真由(志空会藤沢湘南台道場)の記事です。

2017/08/20(日) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その10) 第5173日回
今日は、全国中学生大会(山梨県)の3日目(最終日)でした。帰って来ましたー審判員、疲れました!志空会から参加した選手の成績は、二回戦(初戦)敗退でした。次の関東中学生大会(10月15日)と県青少年(中学生)大会兼中学生選抜大会(11月12日)に向けて、頑張ります。
さて、タイトルの件ですが、今日は第6章の後半です。脳の「空間認知能」の重要性は、前回書きましたので、今回はその能力を高める事になります。
「姿勢が悪いと脳の働きが落ちる」ですが、これは「姿勢が正しく保たれていないと、身体のバランスが崩れてしまい、空間認知能が働きにくくなる」からです。私は、立っても座っても姿勢を正しくする事を、厳しく注意しています。昨今、座った時に上体を丸めてしっかり座れない子供が目立ちますが「胸を張って!威張ってください!!」と注意をしておりますが、なかなか改善されません。多分体幹の力が弱いのかも知れません。でも、「姿勢が良いと・・・」とか「姿勢が悪いと・・・」と言うのを、保護者も含めて説明すると良いかも知れません。ちなみに私は良く「小林さんは姿勢が良いですね!何か武道でもやっているのですか?」とか「小林さんの姿勢が良いのは空手道をやっているからですね!」とか褒められています。自慢です!
それで、更に、積極的に「空間認知能」を高める方法ですが、「脳のパフォーマンスをあげるには、日々の習慣にスポーツや絵を描く事」が良い、更に「空間認知能の強化に有効なのがキャッチボール」となっています。前者は、観察する対象物との距離を測ったり、縮小率を考えたり、形や角度を正確に捉えたり、色合いを把握したりと「空間認知能」をフルに使うため、鍛えられるというものです。後者については、ボールを正確な場所めがけて投げるそして受けると言った動作が空間の間合いを測るトレーニングになるという事です。当道場(幼稚園等)では、ドッチビーをしていますが、これも効果的だと思いました。
反対に、「空間認知能」を低下させるのは、字を雑に書くという事でしたーああ〜!自分で何を書いたか分からなく様な「個性的」な字を書く私には、耳が痛い話です。ちょっと気を付けます。でも、反対に文字をしっかり丁寧に書くという事は、「空間認知能」の強化に良いという事になりますね!
「脳のリズムを無視してはいけない」です。「海馬回」というのは、複数の情報が入った時や気持ちが高揚した時に、更に脳に危機が及んだ時等に興奮状態になります。そして、海馬の神経細胞が「興奮―抑制―興奮―抑制」を繰り返し、リズムが生まれます。これが、記憶や運動にも影響を与えます。「調子が良い」とか「乗って来た」というのは、このリズムに乗れていると言う事です。こういう時には、一気に行くのが良いのです。また、適度に聞き流せて心地よいリズムの楽曲ですと、作業が捗りますが、これも同じ理由です。
第6章のコラムは、ありません。

2017/08/19(土) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その10) 第5172日回
今日は、全国中学生大会(山梨県)の二日目(競技第1日目)です。
さて、タイトルの件ですが、今日は第6章です。タイトルは、「スポーツや絵などの趣味がない」(事は悪い習慣)です。
内容ですが、「イメージする事で能力は上る」、「姿勢が悪いと脳の働きが落ちる」、「スポーツや絵などの趣味がないのはNG」及び「脳のリズムを無視してはいけない」です。コラムは、ありません。
 「イメージする事で能力は上る」では、「空間認知能力」という重要な概念が出て来ます。空間の中で位置や形等を認識する知能を「空間認知能」と言います。「明日の朝10時」というのも、「明日の10時までの時間の長さをイメージする」と言った時空を把握するのもその一部です。
 「空間認知能」は、空間認知中枢がその機能を担う他、言語中枢等の脳の様々な部位に空間認知機能を持った細胞が存在して働いています。
 「空間認知能」は、物を見て絵に描く、本を読んでイメージを膨らませる、バランスを取って自転車に乗る等、人間が思考する時や身体を動かす時に重要な役割を担います。つまり、脳全体の機能に関わるものです。
 私は、良く形を覚えられない、特に方向が把握出来ない、しっかり回れない(転身や転位が出来ない)時に「空間認知能力が低いから・・・」と言っていました。それ自体は正しいのですが、その「空間認知能力」は単にそれだけではなくて「脳全体の機能に関わるもの」だという事です。
 認識、判断、思考等でその能力が低い人は、認識を誤ったり記憶がなかなか出来ない事になります。更に、物事の手順を考える時には、特にこの能力が重要な役割を果たします。「要領が悪い」とか「仕事が遅い」というのは、この能力が低いという事になります。
 そこで、この「空間認知能」を高める為には、当然訓練が必要ですが、それは明日以降に書きます。

2017/08/18(金) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その9) 第5171日回
今日から、全国中学生大会(山梨県)です。西谷中学校経由で志空会から女子個人形に出場します。私は、審判員で参加します。という事で、ブログを「先取り」で更新して置きます。
さて、タイトルの件ですが、今日は第5章の続きです。
「『だいたい覚えた』で止めてはいけない」ですが、「たいたいでいいや」というのは、「自己報酬神経群」の働きを阻害するという事です。そのため、記憶を強くするための思考がしっかり働かないという事になります。
「完璧に覚えた」という事は、「他人にキチンと説明出来る」とか「3日経っても覚えた事を言える」で判断しなさいと書かれています。
「知っている」と「理解している」とは、別の事だと言われています。「知っている」とは、知識としては持っているという事ですが、「理解している」とは、他人に(論理的に)説明出来て且つ自分が応用出来るという事です。そういう意味で「完璧に覚えた」という言葉を理解しております。
さて、人に説明する場合には、理解、思考及び記憶の過程を追って確かめる事になり、記憶が強化されます。自分の経験では、自分が現役だった頃は、基本形は新しいのを覚えると前のを忘れる(細かい部分を忘れる)という状況だったのですが、自分が教え出すと(多分勉強するという事もあるとは思うのですが)、細かい所までしっかり覚えています。先の思考過程を経ているので、憶えているという事に合点が行きます。
指導者には、例えば基本形の講師をして貰っていますが、これは講師になると勉強せざるを得ない、つまり勉強する事を「自ら主体的に取り組む」という事になります。当然ですが、指導者は、学ばなくてはなりません!で、更に、教える事により指導者自身もしっかり、記憶するという利点がある事が分かりましたので、この辺りも強調しならが、更に指導者に指導する事(教える事)を、指導して行きたいと思います。
 また、「覚えてから3日後にテスト」というのは、前に書いた通り、人間は3〜4日で記憶が消えるという事から導き出される事です。という事は、学校の試験で記憶力を要する学科は、いわゆる「一夜漬け」が良いという事になりそうです。まあ、その場限りの試験対策という意味では有効かも知れませんが、長い目で見れば「その場しのぎ」という事になってしまいますので、私としてはお奨めしません。
コラムは「体験記憶の落とし穴」です。失敗体験は、それを避けようとし、成功体験は何度もそれに従おうとするのは、ある意味危険な事もあります。「パラダイム」等に成り兼ねません。「成功体験に縛られていないか」とか「失敗の経験によって、チャレンジする勇気を失っていないか」という事を考えて、(それらの体験を否定するという事ではありませんが:小林志光)「時には体験記憶から意識的に離れるといスタンスが持つ事が重要」という事になります。

2017/08/17(木) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その8) 第5170日回
「夏休み」最後の日という事で、今日もゆったり読書をしたかったのですが、部屋の片付けで1日を過ごしました。夕方は、一段落しましたので、昨夜中止になりました、「湘南台灯篭流し」に行って来ました。開始(18時)に行きましたので、未だ明るくてちょっと残念でした。「暗くなるまで」待てませんでした。(笑)
 さて、タイトルの件ですが、今日は第5章です。タイトルは、「やりたくないのに我慢して勉強する」(事は悪い習慣)です。
内容ですが、「脳はどうやって記憶を作っているのか」、「我慢して勉強しても記憶できないワケ」、「『名前だけ』を覚えようとするのはNG」及び「『だいたい覚えた』で止めてはいけない」です。コラムは「体験記憶の落とし穴」です。
 で、過去の内容の小見出し(節)を振り返ってみたのですが、各章とも似たような構成になっていませんか?最初に、「仕組み」の説明、それを踏まえてのお話、更に「〇〇〇はNG」という内容が続きます。章の各節も考えて構成されている様に思いました。(感想ですので、分析ではありません。)
 「脳はどうやって記憶を作っているのか」ですが、人間の記憶には「作業記憶」、「体験(エピソード)記憶」、「学習記憶」及び「運動記憶」の4種類があります。「作業記憶」は、一時的な記憶で、脳がパンクしない様に情報が前頭前野で止まり、重要でないものは短時間で消えます。
 残りの三つの記憶は、全て脳の「考える仕組み」が働く事が必要です。簡単に言えば、前頭前野で理解された情報が「ダイナミック・センターコア」で思考されて記憶が生まれるという事になります。記憶というのは「イメージ記憶」として記憶されます。(脳の中に作られた「像」という事です。)脳がより思考力を発揮して強いイメージを作った情報は、強く記憶に残ります。つまり、記憶するには「A10神経群」でプラスの感情レッテルを貼り、「自己報酬神経群」を働かせて「これを覚えるのは自分にとって嬉しい」というスタンスを持つ事が大切です。更に、心を込めて行った事は強く記憶に残ります。
 所で、スポーツ(運動)も記憶に基づき、脳が筋肉に指令し、筋肉が動くという事です。つまり、大まかに言えば、記憶力が良いと運動や技術の修得も早いという事になると思います。となりますと、運動や技術の修得には、楽しいという気持ち、これをやるのは嬉しいという気持ちで取り組む事が良いという事になります。
ですので、「我慢して勉強しても記憶できないワケ」も分かるという事になります。記憶力を高めるには、「人に言われたから」、「試験に出るから」等と受け身で考えるのではなくて、「自分から」覚えようとするのが大切なのです。
 「『名前だけ』を覚えようとするのはNG」ですが、名前が覚えられない又は名前と顔が一致しない私としては切実な問題です。対処方法ですが、まず相手に興味を持つ事、更に名前の他に特徴を合わせて覚えるという事だそうです。というのは、脳はイメージを介して、目で見たもの以上の情報を幾つも重ねて、記憶を作り出しているからです。例では「山田さん 優しそう 眉が太くて黒いメガネを掛けていて 目の下にホクロがあって 天然パーマで・・・」が書かれています。こういう事は、無意識的には行っていると思いますが、意識的にすると更に効果が上がると思います。また、本を読んで覚える場合にも、黙読ではなくて音読が読むという事が、複数の情報を重ねるという事ですの、効果があるという事です。(続く)
 * 写真は「灯篭祭り実行委員会」のホームページより転載致しました。
  検索 湘南台灯籠流し実行委員会 (URLは長いので「検索」でお願いします。)

2017/08/16(水) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その7) 第5169日回
「夏休み」という事で、妻が持っていました株主優待券で、家族4人で江の島のアイランドスパに行って来ました。残念ながら、雨模様で富士山は見えませんでしたが、茅ヶ崎の烏帽子岩は良く見えました。温水プール、アロマのサウナ、温泉及び炭酸風呂をはしごして、リラックス感じと心地よい疲れを覚えました。海岸は「もう秋」という以上に閑散(というか一人も見えない!)としていました。
夜は、久し振りに家族全員が集まりました。妻と子供達は、昔話に花を咲かせていました。ささやかですが、線香花火を楽しんでいた様です。私は、疲れて床に伏しておりました。(笑)
さて、タイトルの件ですが、今日は第4章です。タイトルは「常に効率を考えている」(事は悪い習慣)です。
内容ですが、「脳の中で『心』が生まれる仕組みとは」、「効率を考えると、思考が深まらない」、「自分の意見に拘るのはNG」、「4日毎に繰り返して考えると、独創性が生まれる」及び「本をたくさん読んでも思考力は高まらない」です。コラムはありません。
「脳の中で『心』が生まれる仕組みとは」ですが、次の通りです。「脳の中では『ダイナミック・センターコア』の複合的な機能によって情報が『思考』に持ち込まれ、『考え』や『心』や『信念』といった形のないものが生み出される」のであり「人間の『心』とは、思考することを介してのみつくられる、高次元のもの」なのです。そして、「脳神経細胞やA10神経群、自己報酬群」や「ダイナミック・センターコア」の働きを高める事が良い「心」を作る、とされています。この辺りは、ちょっと抽象的で、私には十分理解が出来ません。
「効率を考えると、思考が深まらない」とは、人間の思考は繰りかえし考える事により高まるので、効率だけを考えて早急に結論を急がないという事です。
「自分の意見に拘るのはNG」ですが、自分の意見に拘るのは脳の「統一・一貫性」のクセがもたらすものです。反対に「自分を疑う」という視点、自分(の意見)を客観的に見る事が必要です。そこで、2017年 7月11日(火)で書いた「二つの目」も関係して来ますので、是非、読んでください。
「4日毎に繰り返して考えると、独創性が生まれる」については、人間は3日〜4日サイクルで、情報(記憶)を消去(整理)して行きます。重要でないという事であれば、4日目には記憶がなくなります。反対に4日目でも覚えていれば、重要と感じているのであり、その事について繰り返し考えると思考が深まるという事です。「私は鶏の様に3歩進むと全て忘れる」という人は、4歩毎に考えましょう。(笑)
「本をたくさん読んでも思考力は高まらない」ですが、思考を高める読書は「良い本を繰り返し読む」という事です。これも、多分一定程度の読書量に達した人に言える事だと思います。幼いとか若い頃は、たくさんの本を読むのが良いと思います。そういう経過があり、初めて「良い」と思える本に巡り会えて、「良い」と思った本は、その内容を他人に説明出来る位に繰り返し読む事が重要だと思います。

2017/08/15(火) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その6) 第5168日回
今日は、敗戦から72年目です。今、日本国は再び戦争への道を進もうとしています。私たちが空手道を続けられるのは、平和のお蔭と、いつでも思い続けて行く事が大切だとあらためて考えました。
さて、タイトルの件ですが、今日は第3章の続きです。「『無理かもしれない』と考えるのはNG」、「『コツコツやる』態度は達成感を落とす」、「『がんばります』では力を発揮できない」、「上司や先生に素直に従うな」及び「大事な場面ではリラックスするな」です。
「『無理かもしれない』と考えるのはNG」というのは、その通りで「出来ないと思う人は出来ない。」と私は良く言っています。出来ると思っても出来ない事はありますが、出来ないと思って出来る事はありません、というのが私の考えです。一旦、「無理かも知れない」と考えるのは、脳への否定語であり、思考力や記憶力をダウンさせてしまうという事です。
筆者のアドバイスは「出来ない」というのではなくて、なぜ出来ないのかを考え、対策を立てる事に意識を集中する事が重要としています。また、「出来ない」と言っているのは、脳が「自己保存」のクセに従い、出来ない事を正当化している状態であり、そこから一歩踏み出さなければ問題は解決出来ない、ともアドバイスしています。
ちょっと違うかも知れませんが、達成課題については努力しなくても可能なものはダメ(努力をしなくても良いから)、到底達成できない課題もダメ(最初から諦めて努力しないから)で、努力すると達成可能な課題が良い(努力する、達成した時の達成感を得られるから)のです。
もう一つ、ある会員から「師範より『出来ない事を考えて言い訳するよりも、どうしたら出来る様になるか考えてください。』と言われて、そういう風に考え行動する事にしています。」という事を、つい最近聞きました。私も、時には(?)良い事を言っているのですね!
次は、「驚愕」ですが、「コツコツやるのは達成率を落とす」というところです。何故なら、「コツコツ」や「一歩一歩」には「失敗しない様に慎重に進めよう」という「自己保存」の癖が隠れているからだという事です。「自己報酬神経群」を良く動かすためには、決断・実行を早くして、達成に向かって一気に駆け上がる事が必要だからです。
しかし、私は、これは有る限定された範囲では妥当だと思います。つまり、一気呵成に課題を達成するという時には有効ですが、例えば、空手道で技術を向上させるためには、一歩一歩とコツコツと積み上げる事が不可欠だからです。やるべき事は、やるべき時に一気呵成に行う事が大切と受け取りました。
次の「上司や先生に素直に従うな」という事ですが、「従う」というのは指示されたからするという事であり、そういう事では「理解」出来ても「思考」が働ないという事になります。「自分から」というスタンス(主体性)が大切なのです。例えば、失敗した時に「先生に言われた通りにしたのに・・・」と言い訳が出来ますが、自ら決めた事はそういう言い訳は出来ません。自分で決めるという事は、「失敗したら自分の責任」という覚悟も必要なのです。また、「どうすれば良いですか?」と指導者に聞くのではなくて「私はこうしたいのですが、どうでしょうか?」というのが主体性があるという事だと思います。
また、形の指導を受ける時も、「私は先生に、前はこことここを注意されました。それらを直して来ましたので、それらを重点的に見てください。」という態度も、これに通じるのではないかと思います。つまり、ある意味与えられた課題であるけれども、自分の課題として主体的に受け止め、それを主体的に取り組むという態度だと思います。
「大事な場面ではリラックスしない」というのも驚愕です。緊張感は体の調子を上げる役割を持っていますし、「ここぞ」という時の緊張感は、脳が体の機能を最大限生かすためのものなのです。
考えましたら、私も「緊張する事は良いんだよ。過緊張がダメなんだよ。」と言っていますので、間違ってはいないと思いました。今後は、「リラックス!リラックス!!」等とアドバイスしてはいけないんですね?ではどういう風にアドバイスすれが良いのでしょうか?「グッドテンション」なんかどうですかね?
最後にコラムに「子どもや部下の『脳力』をアップさせるには」です。結論だけ書きますと、マニュアルに従わせると部下や子供の主体性を損なうという事になりますのでNGです。また、「ああしろ、こうしろ」と指示ばかり出すのもNGという事です。また、子どもの場合、失敗した場合に、「ああすれば良かったのに」と責めると罪悪感を持ち自己保存のクセが働き「言われた通りにして失敗を避けよう」と消極的になり、反対にポテンシャル削ぐ事になります。良く言われる事ですが、失敗した事を責めてだめで、チャレンジした事を褒めるという事です。また、過去の失敗ではなくて、将来の成功(今度上手くする為にはどうするか)を考える事も大切です。
主体性を持たせるには、「君だったらどうする?」、「君はどう思う」とか「君はどうしたい」と問いかけて自分で考えて意見を持つ習慣を身に付けさせる事が大切です。いわば、「クローズドクエスチョン」よりも「オープンクエスチョン」を多めにという事だと思います。もし、答えが出ない場合は、「○○君はこういう意見だけど君はどう思う?」というのも奨めています。「私(指導者、先生、保護者)はこう思う。」と言うと、それに従わざるを得ない関係ですので余り良くないのではないかと、思いました。

2017/08/14(月) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その5) 第5167日回
「夏休み」という事で、午前中は、ゆったり読書をしました。午後は、娘のMと実家(恩田)のお墓参りに行きました。そのまま、母親宅に行き、娘も交えてあらこれと話をしました。
さて、タイトルの件ですが、今日は第3章です。タイトルは「言われたことをコツコツやる」(事は悪い習慣)というもので、「コツコツやるのはダメ」は驚愕です!
内容ですが、「脳は『ごほうび』がないと、うまく働かない」、「『できた』と考えると思考力が落ちる」、「『無理かもしれない』と考えるのはNG」、「『コツコツやる』態度は達成感を落とす」、「『がんばります』では力を発揮できない」、「上司や先生に素直に従うな」及び「大事な場面ではリラックスするな」です。コラムは「子どもや部下の『脳力』をアップさせるには」です。
「『コツコツやる』態度は達成感を落とす」及び「上司や先生に素直に従うな」は、驚愕の具体的な内容という事です。また、「『がんばります』では力を発揮できない」というのは、私的には理解出来る言葉で、生徒には「『頑張る』というのは素晴らしい事だよ。でも、どういう風に頑張るのかが分からないと頑張りようがないよね?また、試合の目標でも『頑張ります』では、結果が第五位だった場合に、あなたは『頑張った』と思うかも知れませんが、私は『頑張ったというのは優勝だ!』と言うかも知れません。だから、数字で、例えば第五位とか優勝とか目標を出せば、結果を見た時にあなたも私も納得するでしょう。」と話しています。
「ダイナミック・センター・コア」の前に位置して、情報伝達の為に前頭前野と線状体を繋げている「自己報酬神経群」があり、自分自身に対する報酬=ごほうびが与えられる事により機能する神経細胞群があります。この「自己報酬神経群」が機能しませんと、脳は思考力を十分に発揮出来ずに、考えや心や記憶力が生まれにくくなります。「ごほうび」ですが、これは「ごほうび」に対する期待感であり、「得られた」という結果ではありません。つまり「ごほうびが貰えそうだから頑張ろう」という事になり、また「ごほうびを得る為に頑張ろう」という主体性があって、自己報酬神経群も働くのです。「ごほうび」(への期待)があると思考力や記憶力が向上し、達成感や貢献感が向上します。この辺りは、「内発的動機付け」と深く関わっていると感じました。
また、「出来た」とか「もう少しで出来る」思うと「自己報酬神経群」が働かなくなり、脳への血液量が減少してしまうという事です。「百里の道は、九十九里を以って半ばとする。」という言葉がありますが、これを、脳の機能の面から考えても大変重要な事だと思いました。(続く)

2017/08/13(日) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その4) 第5166日回
午前中は、読書をしました。午後は、所用で出かけました。今日は、空手の行事は一切なしで、相模健康センターにも行きませんでしたので、「日曜日の夜の王道」である「笑点」→「ちびまる子ちゃん」→「さざえさん」を見ました。久しぶりです。
さて、タイトルの件ですが、今日は第2章の「『嫌だ』『疲れた』とグチを言う」(事は悪い習慣)という所です。内容は、「『好きじゃない』などマイナスの感情をもつな」、「先生を嫌うと、成績がどんどん落ちる」、「『嫌だ』『疲れた』を口にするのはやめよう」、「素直に『すごい!』と感動しないと、脳が鈍る」及び「表情が硬いと脳のパフォーマンスも下がる」となっています。コラムでは「疲れた脳を上手に回復させる方法」が書かれています。
人間の脳が理解したり思考したりして記憶する情報は、全て感情のレッテル(好き嫌い)が付いたものです。マイナスのレッテルを貼られた情報は、しっかり理解出来ず、思考が深まらず、記憶もしにくいのです。
例えば、学校で教科が嫌いではなくて担当の先生が嫌いと思うと、先生に対するマイナスの感情が教科にも貼られ、そうなると記憶(暗記)も出来なくなり、脳も働かなくなり、内容が分からなくなりテストの点も悪いくなり、もっとその学科が嫌いになる、という悪のスパイラルに陥ってしまいます。これは先に脳の「統一・一貫性」というのがありましたが、嫌いな人や苦手な人、見解が異なる人が言う意見や考え(情報)は、やはり嫌いというのがそれです。だから、その人が言う良い言葉や情報も嫌いという事になります。
ならば、無理にでも情報に対して「良いレッテル」を貼れば良いのです。ですので、「きっと好感が持てるだろう」と考えて話を聞くのが良いのです、というのが本書のアドバイスです。う〜ん!これが出来ればば、良いのですが・・・それなりの努力と忍耐が必要です。(笑)
更に、失敗した時やトラブルに会った時に、「嫌だ、面倒だ」と考えるのではなくて「面白いじゃん、最高の解決方法を考えよう」とプラス思考で考えるのが、脳を活性化するという事です。そうです「究極の」ポジテイブシンキングです。私なんか、その典型ですかね?(笑×2)
で、マイナスをイメージする「嫌だ」、「疲れた」というのはダメで、反対に「凄い」、「感動した!」という様な言葉が脳を活性化します。だから、指導者が生徒に対して「凄い!」、「上手い!」「良く出来た!」、「最高」、又は「天才!」等の感動の言葉を出すのは、生徒への励みにもなりますし、指導者自身の励み(脳の活性化)になっているのだと思います。そうそう、私も出来ない事をあれこれ言うよりも、褒めていた方が何か気持ちが明るくなる、という経験があります。
更に、気持ちが暗くなったら、無理して笑います。顔の表情は「A10神経群」の「尾状核」という部分が司っており表情筋と繋がっています。嬉しいと笑顔になりますが、反対に笑顔を無理にでも(努力して)作ると、「尾状核」が「良い状態」だと勘違いをして脳の活性化に繋がります。何しろ、笑顔を作る、これは自分にも良いですし、他人(相手)にも良いのです。
コラムでは、「疲れた脳を上手に回復させる方法」が書かれています。秘訣は、楽しく興味を持って行動するという事です。楽しい会話も脳の疲労を回復させます。その理由は、面白いとか楽しいと感じるとか反対に面白くないとか嫌だと感じる所が「A10神経群」で、それが脳の疲労を除去する中枢と繋がっているからです。面白いのは疲れない、面白くないのは疲れるという事です。
稽古等も楽しくさせる工夫が大切です。私は、やってますよ。いやいや「親父ギャク」では有りません。筋トレに面白そうな名前を付ける、「こうすると審査に受かり試合に勝てる」と受かった又は勝った事を想像させる等です。また、しんどい顔をしたら「疲れたら気合いを出す!10%パワーアップになる!!」と叫んだり「やらされていると思ってやると効果がない、これをやれば強くなる上手くなると思ってやれば効果倍増」と声を掛けています。どこか、通じる所があると思います。
また、直接関係ないかの知れませんが、事前に回数を言うとか競争させるというのも一つのテクニックかと思います。「残り何回で終わる」というの嬉しいかも知れませんし、子供達は単純に競い合うのが楽しいかと思いますので、全くの的外れでもないかと思っています。

2017/08/12(土) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その3) 第5165日回
午前中は、11月12日開催の神奈川県中学生大会(大和市空手道協会主管)の打合せ(大和スポーツセンター)に行きました。
帰宅して、「夏休み」という事で、今日もゆったり読書をしました。
さて、タイトルの件ですが、今日は第1章のコラムで「脳が考える仕組みを知ろう」という所です。ちょっと衝撃だったのは、情報を判断する時に一番最初に「好き」と「嫌い」を判断しレッテルを貼るという事でした。後の理性的な判断に至るまでこの好き嫌いの感情が大きく影響するという事です。人間は、理性の動物でありますが、感情の動物でもあったのです。
五感から入った情報はまず @ 大脳皮質神経細胞 が認識し A A10(エーテン)神経群 と呼ばれる部分に到達します。このA10(エーテン)神経群は、幾つかの部分から構成されており、各部分で危機感、好き嫌い、言語や表情を司ります。ここで、感情が生まれます。つまり、人間は或る情報に対して最初に「好き」と「嫌い」という気持ちが発生し、このA10(エーテン)神経群が情報に対して、好きな情報とか嫌いな情報と言う感情のレッテルを貼ります。
次に、情報は B 全頭前野 に入り情報を「理解・判断」します。自分にとって良い情報ですと C 自己報酬神経群に持ち込まれ、更に為になる価値あるものにするために D 線状体―基底核―視床」 と E 海馬回・リンピック に持ち込まれます。
脳は、@の大脳皮質神経細胞が認識した情報を、A〜Eまでの神経群を総動員して取り込み思考します。その際にA〜Eまでの神経群は一つの連合体として機能しています。それらを「ダイナミック・センターコア」と呼びます。人間の考えや感情よりもずっと複雑な「心」とか「信念」とも呼ぶべきもの、「記憶」等は、「ダイナミック・センターコア」で生まれます。本書は、この情報が流れる(処理される)順番に従って、展開されます。(続く)

8月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.