小林師範の続々指導日記
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2017/08/15(火) 『図解 脳に悪い7つの習慣』(その6) 第5168日回
今日は、敗戦から72年目です。今、日本国は再び戦争への道を進もうとしています。私たちが空手道を続けられるのは、平和のお蔭と、いつでも思い続けて行く事が大切だとあらためて考えました。
さて、タイトルの件ですが、今日は第3章の続きです。「『無理かもしれない』と考えるのはNG」、「『コツコツやる』態度は達成感を落とす」、「『がんばります』では力を発揮できない」、「上司や先生に素直に従うな」及び「大事な場面ではリラックスするな」です。
「『無理かもしれない』と考えるのはNG」というのは、その通りで「出来ないと思う人は出来ない。」と私は良く言っています。出来ると思っても出来ない事はありますが、出来ないと思って出来る事はありません、というのが私の考えです。一旦、「無理かも知れない」と考えるのは、脳への否定語であり、思考力や記憶力をダウンさせてしまうという事です。
筆者のアドバイスは「出来ない」というのではなくて、なぜ出来ないのかを考え、対策を立てる事に意識を集中する事が重要としています。また、「出来ない」と言っているのは、脳が「自己保存」のクセに従い、出来ない事を正当化している状態であり、そこから一歩踏み出さなければ問題は解決出来ない、ともアドバイスしています。
ちょっと違うかも知れませんが、達成課題については努力しなくても可能なものはダメ(努力をしなくても良いから)、到底達成できない課題もダメ(最初から諦めて努力しないから)で、努力すると達成可能な課題が良い(努力する、達成した時の達成感を得られるから)のです。
もう一つ、ある会員から「師範より『出来ない事を考えて言い訳するよりも、どうしたら出来る様になるか考えてください。』と言われて、そういう風に考え行動する事にしています。」という事を、つい最近聞きました。私も、時には(?)良い事を言っているのですね!
次は、「驚愕」ですが、「コツコツやるのは達成率を落とす」というところです。何故なら、「コツコツ」や「一歩一歩」には「失敗しない様に慎重に進めよう」という「自己保存」の癖が隠れているからだという事です。「自己報酬神経群」を良く動かすためには、決断・実行を早くして、達成に向かって一気に駆け上がる事が必要だからです。
しかし、私は、これは有る限定された範囲では妥当だと思います。つまり、一気呵成に課題を達成するという時には有効ですが、例えば、空手道で技術を向上させるためには、一歩一歩とコツコツと積み上げる事が不可欠だからです。やるべき事は、やるべき時に一気呵成に行う事が大切と受け取りました。
次の「上司や先生に素直に従うな」という事ですが、「従う」というのは指示されたからするという事であり、そういう事では「理解」出来ても「思考」が働ないという事になります。「自分から」というスタンス(主体性)が大切なのです。例えば、失敗した時に「先生に言われた通りにしたのに・・・」と言い訳が出来ますが、自ら決めた事はそういう言い訳は出来ません。自分で決めるという事は、「失敗したら自分の責任」という覚悟も必要なのです。また、「どうすれば良いですか?」と指導者に聞くのではなくて「私はこうしたいのですが、どうでしょうか?」というのが主体性があるという事だと思います。
また、形の指導を受ける時も、「私は先生に、前はこことここを注意されました。それらを直して来ましたので、それらを重点的に見てください。」という態度も、これに通じるのではないかと思います。つまり、ある意味与えられた課題であるけれども、自分の課題として主体的に受け止め、それを主体的に取り組むという態度だと思います。
「大事な場面ではリラックスしない」というのも驚愕です。緊張感は体の調子を上げる役割を持っていますし、「ここぞ」という時の緊張感は、脳が体の機能を最大限生かすためのものなのです。
考えましたら、私も「緊張する事は良いんだよ。過緊張がダメなんだよ。」と言っていますので、間違ってはいないと思いました。今後は、「リラックス!リラックス!!」等とアドバイスしてはいけないんですね?ではどういう風にアドバイスすれが良いのでしょうか?「グッドテンション」なんかどうですかね?
最後にコラムに「子どもや部下の『脳力』をアップさせるには」です。結論だけ書きますと、マニュアルに従わせると部下や子供の主体性を損なうという事になりますのでNGです。また、「ああしろ、こうしろ」と指示ばかり出すのもNGという事です。また、子どもの場合、失敗した場合に、「ああすれば良かったのに」と責めると罪悪感を持ち自己保存のクセが働き「言われた通りにして失敗を避けよう」と消極的になり、反対にポテンシャル削ぐ事になります。良く言われる事ですが、失敗した事を責めてだめで、チャレンジした事を褒めるという事です。また、過去の失敗ではなくて、将来の成功(今度上手くする為にはどうするか)を考える事も大切です。
主体性を持たせるには、「君だったらどうする?」、「君はどう思う」とか「君はどうしたい」と問いかけて自分で考えて意見を持つ習慣を身に付けさせる事が大切です。いわば、「クローズドクエスチョン」よりも「オープンクエスチョン」を多めにという事だと思います。もし、答えが出ない場合は、「○○君はこういう意見だけど君はどう思う?」というのも奨めています。「私(指導者、先生、保護者)はこう思う。」と言うと、それに従わざるを得ない関係ですので余り良くないのではないかと、思いました。


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