小林師範の続々指導日記
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2017/05/02(火) 労働の意義についての一つの見識 第5063回目
今日の午前中は、まずは昨夜、急遽外部講師による形の強化講習会の開催が決まりましたので、六会公民館に会場予約&減免申請に行って来ました。無事に会場が確保出来て、ホットしました。
その後は、ゆったり読書をしました。16時〜18時は、藤沢総合高校空手道部の稽古で、形中心で行いました。高校は、GW中もカレンダー通りです。
19時〜21時は、「特別強化稽古」(長後公民館体育室)でした。21時〜21時45分は、同所で自主稽古でした。
さて、タイトルの件ですが、『歴史の流れ』(林健太郎:注)に、労働に関してこんな記述がありました。(新潮文庫 昭和32年(1957年)P38)
(引用開始)
注意すべき事は之等(古代ギリシャ)の哲学者が必ずしも民主主義の支持者ではなかった事である。(中略)古代ギリシャにおいて民主主義が結局健全な発達を全うしなかった原因は、帰する所彼等の奴隷制度にあった。ギリシャ人は人間生活の基本をなす生産労働を離れる事が自由であると考え、それを奴隷に委せて自らは労働を行わない事を誇りとした。彼等は労働の中から生まれる生の喜びや倫理を理解しなかったのである。之は当時の生産力の低い段階からすればやむを得ない結果であったが、然しそれは彼等の自由の意識の重大な欠陥を意味するものでなければならなかった。そして当時の最も偉大な哲学者ですら未だこのことには気が付かなかったのである。
(引用終了)
だからと言って、林氏は、当然にもギリシャ哲学の歴史的な大きな(決定的な)重要性を否定してはいませんし、ギリシャの文化そのものを否定している訳ではありません。しかし、人間における労働の重要性を明確に述べています。
「労働の中から生まれる生の喜びや倫理」とは、何でしょうか?喜びというのは、やはり、自分が意図し計画したものに基づき自然に働きかけ、それを成し遂げた事の達成感でしょうし、それが自分や家族の生活に役立つという事でしょう。また、それを分け与えたり、交換したり、売買したりする事により、自分も利益を得るけれども他の人(相手)に喜んで貰えるという事でしょう。
倫理というのは何でしょうか?何か大きな事をするには、他の人との共同・協働・協同が必要です。お互いに助け合い労わるりあう、時には自己の感情と行動を全体の利益の為に抑制し、自己を律して行く事でしょうし、何かを達成するためには当然困難が伴うものですし失敗もあるでしょうが、そういう困難等を乗り越えて最終的な目標を達成しようとする考え(意志)と行動を言うのではないでしょうか?
確かに、転向前の林氏は、素晴らしい事を言っていました。
注:林健太郎
 旧制第一高等学校を経て、1935年東京帝国大学文学部西洋史学科卒。旧制一高教授、東京大学文学部助教授を経て、1954年東京大学文学部教授。旧制一高時代からマルクス主義の立場に立ち、戦時中は反ファシズム論を展開していた。1943年に『独逸近世史研究』を出版し、近代ドイツの政治・社会の特質を解明した。
戦後、マルクス主義から転向し、竹山道雄、高坂正顕らと「日本文化フォーラム」を結成した。その後の評論活動は現実主義の立場から時流を批判する立場を貫き、マルクス主義や進歩的文化人を批判し、左派からはタカ派と称された。
1968年の東大紛争では、軟禁状態にされながらも学生側の要求を全部拒否する。1973年から1977年まで東大総長として、東大の「正常化」を推進。
本書は、転向以前のもの。
* 県マスターズ大会(5月28日)に向けて
バッサイダイ 本日 2回 累計17回
 ゴジュウシホ 本日 0回 累計 3回


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