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2017/12/03(日)
『運動指導の心理学』(68:覚醒とメンタルトレーニングその5)
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13時〜15時は、藤沢湘南台道場のクリスマス会でした。年末中の多忙の中、今年もサンタさんに参加を頂きました。ありがとうございます。 16時〜17時は、大和市空手道協会の理事会(大和スポーツセンター団体室)でした。18時〜20時は、同協会の納会をでした。 さて、タイトルの件ですが、今回は、「メンタルトレーニング」の第2回目です。(P194) メンタルトレーニングの効果的な方法をご紹介します。生理心理学的に言えば、覚醒を最適の水準に維持することが出来れば実力を100%発揮する事が出来ます。その覚醒を左右するものに、外的刺激と自分自身の思考です。 前者の外的刺激は、強い刺激、変化のある刺激及び新奇な刺激は覚醒水準を上げ、弱い刺激、単純な刺激及び熟知した刺激は覚醒水準を下げます。このような外的な刺激に対しては、試合経験を積むとか、試合を想定して練習するイメージトレーニングによりコントロールできます。また、いつも聞いている音楽を試合場で聞くとか、わざと応援やヤジの入った「騒音」を流して練習する等の悪条件の下で練習させる「妨害法」なんてものもあります。 しかし、後者の自分自身の思考というのは、結構厄介なものです。何故なら、プレー中にどの様な事を考え、意識し、どの様な感情を抱くかによって覚醒水準はダイナミックに変化するからです。(P195)迷い、欲、雑念、執念、色気、見栄、諦め、不安及び怒り等の色々な思いが頭に渦巻き、それが、試合中のプレーから注意を逸らせ、パーファンスを低下させます。 これらをコントロールする為のメンタルトレーニングとしては、二つの方向性があります。一つ目は、運動している時の精神状態をコントロールする為の心理的スキルを習得する事です。呼吸法やリラクゼーションやバイオフィードバッグ等があります。 もうひとつは、選手の精神的成長を援助する事によって、欲や迷いそれ自体を減少させる方法です。自分への理解、勝敗に対する考え方成熟させる、どの様な環境でもあるがままの自分を受け入れ自分らしく行動する事があり、そのためにカウンセリング、交流分析及び認知療法等があります。勝敗に対する考え方を成熟する為には、内発的動機を高める事が重要です。勝ち負けよりも、持てる力を十分発揮出来れば良いと考えると、勝敗という結果は副次的で、人事を尽くして天命を待つと心境になり、今このプレーに集中し、プレーを楽しむという心の余裕が生まれるようになります。(続く)
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