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2017/12/02(土)
『運動指導の心理学』(67:覚醒とメンタルトレーニングその4)
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9時〜11時は、藤沢湘南台道場(湘南台公民館体育室)の稽古でした。また、「基本形の日」という事で、土方指導員を講師にして平安初段を行いました。 14時〜15時は、くるみ保育園の稽古でした。16時〜17時15分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で、形等を中心に行いました。17時〜21時は、「特別稽古」(長後公民館ホール→体育室)でした。 午後は、湘南空手道クラブ(=志空会)の指導者7名と共に、藤沢市スポーツ少年団本部の指導者講習会(秩父宮記念体育館軽体育室)に参加しました。そのため、くるみ保育園及び湘南台カルチャーセンターの稽古は、不参加でした。「特別稽古」には、19時から参加しました。帰り道、22時頃ですが、南東の空にオリオン座が、その下(南)にシリウスが見えました。星空も冬模様になっていました。 さて、タイトルの件ですが、今回は、「メンタルトレーニング」(P191)です。重要なところですので、何回かに分けて書きます。 メンタルトレーニングという言葉ですが、人によって色々なニュアンスがあるのですが、本書では、メンタルトレーニングを「自分の持てる能力が最大限に発揮できるよう覚醒を最適の水準にコントロールする能力を高めることを狙った練習法」(P192)と定義しています。 このメンタルトレーニングと同じような混同される言葉もあります。まず「メンタルプラクテイス」です。(第4章第4節)これは、実際に運動をしているイメージを思い浮かべることによって行う運動技能というまさに実力そのものを高める練習のことであり、運動学習のメンタルな側面を典型的に示して」(P192)います。これによって体力より運動技能が関与する運動で大きな関与が得られる事や身体練習と相互に行う事により効果が得られること、自分が筋運動感覚的なイメージが決定的に重要であるという事です。(P192) また「イメージトレーニング」という言葉がありますが、これは、視覚的なイメージが重要な役割を示しておりまして、「メンタルプラクテイス」より広い場面を想定します。「メンタルプラクテイス」で「筋感覚」が重要な役割をするのは比較して下さい。 本書では、相手との試合展開を想定したり、競技場やコースの写真やビデオを利用して、その場で試合するイメージを思い浮かべておく事は、外的環境の新奇性を減らす事により不安を低減する事に役立つという事を事例として上げています。 自分は、例えば、生徒が形試合に出る場合、「名前を呼ばれて、入場して、形を演武して、高い点数を表示して貰い(又はフラッグ制で勝って)、勝ち進んで、最後は自分が表彰台に上っている姿を想像しなさい」ということを言いますが、これはイメージトレーニングですね。 また「認知的トレーニング」も混同される言葉です。(第3章第2節)これは、運動技能、特にオープンスキルにおいて状況判断や予測というメンタルな能力を高める為にビデオを利用したりフィールドで相手を付けた攻防練習をしたりして行います。この「認知的トレーニング」、「メンタルプラクテイス」と同じく運動技能そのものを高める練習方法でして、実力そのものを発揮させるという「イメージトレーニング」とは区別されます。(続く)
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