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2017/11/09(木)
『運動指導の心理学』(46:モチベーションの心理:内発的動機付けその3)
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午前中は、昨日と同じく読書と蔵書のスキャンをしました。午後は、スキャンなしでゆったりと寛ぎました。 18時〜18時45分は、横浜道場(上矢部地区センター)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で組手模擬試合を行いました。 さて、タイトルの件ですが、今回は「内発的動機付けの理論」の後半です。小見出しとしては「自己決定と有能さの認知と運動技能」です。 「自己決定と有能さの認知」ですが、それは「自己決定」と「有能さ」という別の事を指しているのではなく、「一つの現象の二つの側面」(P138)です。なぜなら、自己決定が出来るというのは有能だからですし、有能ですからこそ、自己決定が出来るのです。運動の中では、ある行動をするには色々な選択肢があります。この選択肢が多いという事は、有能の別の側面です。この選択肢が多ければ多いほど、自己決定の幅が広がります。 別の話ですが、囲碁や将棋のプロで強い人というのは、ある局面で次の手を打つ又は指す時に、相手より多くの想定が出来るという事らしいのです。その手と言うのは、直感で出てくるという事ですーこれは右脳思考(感覚、直感、イメージ)です。そして、その多くの想定を緻密に読んで行きますーこれは左脳思考(論理、分析、計算)です。どれだけの選択肢を一瞬のうちでどれだけ思い浮かぶ事が出来るが、強さと弱さを決める大きな要因となっています。 個々の運動の持つ独自の魅力・醍醐味としての自己決定と有能の認知は、運動技能と密接に関係しています。そして「自分たちが工夫して練習し、運動技能を向上させていくことによって自己決定と有能さが認知が得られるとともに、その運動の持つ独自の楽しさをより深く体験出来るようになって」行くのです。(P139)難しい運動や課題に挑戦し克服した時の「出来た!」とか「やった!」というような強烈な自己決定と有能さの認知が得られるのです。
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