小林師範の続々指導日記
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2017/11/03(金) 『運動指導の心理学』(40:モチベーションの心理:外発的動機付けの自己決定理論)
本日は、文化の日です。当然、世間一般はお休みです。という事で、文化的な生活を送る為に(?)私も午前中はゆったり読書等をしました。
で、午後はやはり県青少年大会が重要という事で、13時〜18時は「強化稽古」(六会公民館ホール)でした。18時〜21時は、「自主稽古」という形にしました。空手道は、「身体文化」という立派な文化です。
私は、19時〜21時で大和道場(下福田中学校武道場)での稽古指導でした。また、「基本形の日」という事で、佐藤指導員を講師にして平安二段を行いました。
さて、タイトルの件ですが、今回の「自己決定理論」というのは、「外的報酬や罰によって動かされる外発的動機づけから、自己決定により自らの意思によって行動する内発的動機付けへの段階を想定する」ものです。(P130)
 第一段階は、自己決定がないまったくの他者からの強制によって行動する「外的調整」です。小さい子の空手道入門には、親の意思が全部で子供の意思がない場合が多いですが、こういう子供の状態を言うのでしょうね。
 第二段階は、他の子がやるからとか他の子に昇級審査や試合等で負けたくないからやるという様に消極的ですが、自分の意思が入ってくる「取り入れて的調整」です。
 第三段階は、運動(空手道)は健康に良いからとか友達との関係が楽しいからという、自己の意思(自己決定)の程度がより高い「同一化的調整」です。
 最後の第四段階は、自分にとって大切な事や大事な事が、他に色々な事がある中で、特に重要度が高いという事で優先してこれを(=空手道)を行う「統合的調整」です。
 この四段階に、「外的調整」の前に全く動機がない「無動機」と、「統合的調整」の後に、もっぱら自己決定によって行われる「内発的動機」の段階を加えた六段階とします。指導においては、この外発的動機でも自己決定の程度をより高めて、内発的動機へとつなげていくことが大切だということです。
 当道場に入門する生徒達を見ていると、この理論が良く分かりますね。親の希望である「この子に礼儀を覚えさせたい」「挨拶をしっかりさせたい」「いじめに負けないようにさせたい」ということで入門し、ほとんど子供の意思はありません。そして、稽古は、周りの人もしているからという理由で行っています。
次は、友達が出来て、友達といるのが楽しいから稽古に出るようになります。その内に「空手道が好きだ」という感情が芽生えて、積極的に参加するようになります。時々ですが、保護者の方から「子どもが空手道が好きと言っています。」という事を聞きます。これは、いわゆる内発的動機という段階なのでしょうね。


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