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2017/11/23(木)
『運動指導の心理学』(60:目標設定と目標志向性その4)
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今日は、勤労感謝の日です。働く皆さんに感謝ししつ、また私も仕事ではありませんが、空手道を愛する皆さんの為に「勤労」出来ます事を感謝しながら、1日を過ごしました。 午前は、読書や蔵書のスキャンでした。13時〜17時は、「強化稽古」(六会公民館小体育室)でした。18時〜20時45分は、こちらも「強化稽古」(西が岡小学校体育館)でした。連休中(多分明日の金曜日を休みにして4連休という人も多いと思います。)にも関わらず、多くの選手及び指導者にご参加を頂き、有難い事だと思っております。 さて、タイトルの件ですが、今回は、「目標設定の一般的原則」です。(P167)それは、5点ありまして、@ 短期的な目標を設定する A 具体的な目標を設定する B 挑戦的且つ現実的な目標を設定する C 目標達成のための方策を明確にする D フィードバックを利用する、です。 @ 短期目標は、今週、今月、今シーズンという目標です。長期目標というのは、例えば「オリンピックに出る」とか「イチロー選手の様になる」という様な「大きな夢」とも考えて良いと思います。これは、青少年の大きな動機付けとなります。短期目標は、それを成功的に積み重ねて行くうちに有能感が高まり、長中期の目標も達成できそうだという希望へと繋がって行きます。 A 具体的な目標は、数値化(定量化)して測定が出来るものです。「一勝する」、「優勝する」とか「100メートルを12秒で走る」、「タイムを0.1秒縮める」等です。 「頑張る」とか「一所懸命する」は、それはそれで素晴らしい事だとは思うのですが、ここでは抽象的で定性的なものです。そして、研究の結果では、抽象的な目標を持つよりは、具体的な目標を持つ方が効果的であるとなっています。 B 挑戦的且つ現実的な課題を設定するのは、今の自分の力より少し上の目標という事です。幅跳びの例で言いますと、130センチ飛べる生徒に130センチの目標を与えても努力しませんし、150センチの目標を与えても「絶対無理」と考えて努力しません。しかし、135センチと+5センチの場合には努力すれば達成可能と考えて努力します。 C 目標を達成のための方策を明確にするは、そのための練習方法を選択し工夫し練習スケジュールを立てる必要があります。指導者は、幾つかある練習方法を提示し又は新しい練習方法を工夫するように奨励したりする事が必要です。 D フィードバックを与える事、つまり練習の成果や目標の到達度を知らせる事で、より動機付けと練習効果が上がります。
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