小林師範の続々指導日記
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2017/11/02(木) 『運動指導の心理学』(その39:モチベーションの心理:社会的動機その2) 
 午前午後共にゆったりと蔵書のスキャンや読書をしました。17時〜18時15分は、横浜道場(西が岡小学校体育館)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古を形中心で行いました。また、「基本形の日」という事で、石塚(達)指導員を講師にして平安二段を行いました。
さて、タイトルの件ですが、四番目は「承認動機」です。これは、「優れた成績を上げて社会的に認められたいという動機」(P125)を言います。親や指導者に認められたとか褒められたいということが典型です。また、空手で言えば、帯の色が変わる(昇級)や昇段、各種資格を取るということもこの「承認動機」と関係します。「優越動機」では、相手に勝つということが動機ですが、この「承認動機」は必ずしも勝つということが必要ではありません。仮に試合に負けても「努力したね」とか「頑張ったね」と褒めてもらえれば満足するのです。また、「優越動機」と「承認動機」は、「達成動機」(後述)を構成する一つの側面です。
 五番目は、「顕示動機」ですが、「自分を他者に印象づけたい、人の目を自分に引き付けたい、有名になりたいという動機」(P125)一般的に「目立ちたがり屋」ですね。「承認動機」と違って社会的評価は関係なく、派手な衣装は髪型や行動で目立てば満足します。
 六番目は、「達成動機」ですが、「物事をより卓越した水準で成し遂げることを追及する傾向」を言います。(P126)「競争事態での成功、社会的・文化的な卓越水準の達成」という社会的側面と、「達成のユニークさ、達成への長期にわたる努力など」の個人的な側面が含まれる広い概念です。前者の社会的側面は、「優越動機」や「承認動機」と密接な関連があり、後者は個人的な達成傾向であり内発的動機(後述)に含めて考えられています。
 最後は、その他の社会的動機ですが、他者を攻撃したり対抗するという「攻撃動機」、失敗や不名誉を克服したり誇りを保ちたいという「中和動機」、説得や命令によって他者の行動を制御したいという「支配動機」、困っている人に同情したり援助したいという「養護動機」、恥ずかしいことや軽蔑されることを避けたいという「屈辱回避動機」等があります。
 意識するかどうかは別として、自分達が運動(空手)を行う場合には、このような動機が混然としているのだと思います。あらためて考えますと、自分には「親和動機」も「獲得動機」も「優越動機」も「承認動機」も全てあります。また「いじられ好き」と自己認識していますから、当然、「顕示動機」も有るんでしょうね。「達成動機」ももちろんあります。また、指導するのが嫌いではないということでは「支配動機」もありますね。その他動機も有ります。でも、どの動機が主要なものであるか?と自問しますと、やはり「達成動機」ですかね?ですので、弟子にもそういう動機を達成させるような指導を行うのでしょうね。


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