小林師範の続々指導日記
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2017/11/19(日) 『運動指導の心理学』(56:運動好き・運動嫌いと性格形成その6=最後)
 9時〜12時は、強化稽古(六会公民館ホール)でした。私は、秦野市の大会に審判員で参加の為、強化稽古には出られませんでした。
 さて、タイトルの件ですが、今回は、コラムの11で「原因帰属」です。(P161)試合においては、勝つ事もありますが、負ける事も必然的ですートーナメントでは、負けない人は1名のみです。ある人が、高校生の甲子園を目指す野球の目的は、「負ける」を意識し経験する事だと言っていました。
 そして、負けの原因を何に帰するかを「帰属原因」と言います。まあ「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という位で、負けにはそれなりの原因がありますが、それを何に求める(帰する)かは、その人の経験、性格及び知識等によります。
 ワイナーという学者は、その代表的なものとして「能力」、「努力」、「課題の困難性」及び「運」を上げています。
 それぞれを「安定性」(「安定」と「不安定」)及び「統制の位置」(「内的」と「外的」)で位置付けます。そうしますと、「能力」は、「安定」で「内的な統制」となります。同じく「努力」は、「不安定」で「内的な統制」となります。「課題の困難性」は、「安定」で「外的な統制」となります。「運」は、「不安定」で「外的な統制」となります。
 そしてワイナーは、「安定性」(の次元)は、期待の変化に、「統制の位置」は、感情の変化に影響しているとしています。つまり、負けの原因を「安定性」(「能力」と「課題の困難性」)に求めますと、次も負けると考えます。負けの原因を「内的要因」である「能力」や「努力」に求めますと、「課題の困難性」や「運」が原因だと考えるよりも、負けた場合には恥ずかしく感じると言います。この場合で勝った場合には、誇らしく感じます。(「負け」を「勝ち」に変更し、「勝ち負け」を「成功失敗」としても考え方は、同じです。)
 従いまして、勝った時や成功した時に、その原因を内的安定的要因である自分の高い能力や一所懸命努力した事を誇らしく思い、次も勝てるとか上手くいくと感じ、動機を高める事になります。
 反対に、負けた時や失敗した時に、その原因を内的安定的要因である自分の能力と考えますと、次も負けるとか失敗すると感じ、動機を低める事になります。失敗した時には、運が悪かったとか努力が足りなかったという様な不安定要因に求めますと動機付けは低下しません。
 運動嫌いの人は、成功を課題や運等の外的要因に求め、失敗を能力不足に求める傾向が強いと言われています。
 「能力」はその人の可能性と言えます。私は、それを発揮するための要因の一つが努力だと思っております。私は誰でも、(オリンピックに出場するとかいうものではなくて)常識的な範囲内であれば、「能力」はあると考えています。勝てなかったとしたら「努力」が足りなかったのだと思います。それは、自分に対しても、そう思っております。


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