小林師範の続々指導日記
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2017年11月
前の月 次の月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
最新の絵日記ダイジェスト
2021/03/07 ブログを移行しました
2021/03/06 ブログを移行しました
2021/03/05 ブログを移行しました
2021/03/04 ブログを移行しました
2021/03/03 ブログを移行しました

直接移動: 20213 2 1 月  202012 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201912 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  201612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 月 

2017/11/30(木) 『運動指導の心理学』(65:覚醒とメンタルトレーニングその2) 第5275回
 今月も、今日が最後で明日から師走です。速いです!
 午前中は、ゆったりしました。14時〜16時は、上大岡で哲学の勉強会でした。17時〜18時15分は、横浜道場(西が岡小学校体育館)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古を昇級審査の課題を中心に行いました。
 さて、タイトルの件ですが、今回は、「覚醒と運動パフォーマンス」(P180)です。
 試合の時に能力(実力)を発揮出来るか出来ないかは、その時の心の持ち様(緊張、興奮、不安、迷い、欲、委縮、諦め、無心等の境地)によって大きく左右されます。その心の持ち様は、大脳皮質によって影響され、その状態は大脳生理学では「大脳皮質における神経細胞の興奮の強さであるが覚醒水準」と呼ばれています。
 その覚醒水準が中程度の時に、運動パフォーマンスが最大限に発揮されます。覚醒水準が高過ぎても低過ぎても、良い結果は得られません。これを「逆U字理論」と言います。ちょっと考えますと、覚醒水準が低い場合は、パフォーマンスが低いのは分かりますが、覚醒水準が高い方がパフォーマンスが高い様に思えます。しかし、「さに有らず」です。その理由は、大脳の神経細胞は、五感で得た情報をもとに情報処理をしていますが、覚醒水準が低いと神経細胞の働きが不十分で、処理が適切に行われません。これは、当然です。他方、覚醒水準が高すぎますと、神経細胞の働きが過剰になり、非常に多くの情報が飛び交ってオーバーフローの状態となり処理能力を超えてしまいパフォーマンスが崩れてしまうのです。(P182)
 そして、本書では、覚醒水準が低く、実力を発揮できない状態を「さがり」と呼び、高すぎる状態を「あがり」と呼んでいます。(P184)

2017/11/29(水) 『運動指導の心理学』(64:覚醒とメンタルトレーニングその1)
 11時30分〜12時30分は、やよい台幼稚園の稽古でした。稽古終了後、指導者とランチ会をしました。湘南台カルチャーセンターの稽古は、第5週という事でありませんでした。19時〜21時は、湘南台公民館(体育室)の稽古で、組手と昇級審査の課題を行いました。21時〜21時45分は、同所で「自主稽古」でした。
 今回から最後の章(第9章)である「覚醒とメンタルトレーニング」です。(P179)残りは、5回〜6回という所です。
 運動技能と運動体力とによって構成される運動能力は、数秒とか数分といった短時間では変化しない比較的安定した能力です。ところで、絶好調で試合をしていた選手が1回のミスやエラーでガタガタと崩れたり、反対に今一だった選手が1回の一寸したコーチのアドバイスや自身のファインプレーで見違える様なプレーをする様になったりします。ゴルフでは、良くそういう場面を見ますね。○番のバーデイーをきっかけに猛チャージをしたり、一つのパットミスから、テイーショットまで乱れてしまう様な事ですね。ちなみに私は、打ち放しを含めて1度もゴルフをしたことはありません。(関係ありませんが。)
 実際に試合や競技で発揮する力を、潜在的な能力である運動能力と対比して運動パフォーマンスと言いますが、この様に短時間で流動的に変化します。その理由は、運動を司る大脳皮質の興奮の強さである覚醒水準が急速に変化するからです。
 という事で、本章では、覚醒水準をコントロールして運動能力を最大限に発揮する為の練習法であるメンタルトレーニングについての基礎を学んで行く事にします。

2017/11/28(火) 『運動指導の心理学』(63:目標設定と目標志向性その7)
 午前、午後共にゆったりしました。読書をしたり、12月の配布資料の作成準備をしたりしました。今日は、テスト期間中という事で藤沢総合高校空手道部の稽古は、ありませんでした。19時〜21時は、藤沢長後道場(長後公民館ホール他)の稽古で、昇級審査向けの課題を中心に行いました。21時〜21時45分は、同所ホールで「自主稽古」でした。
さて、タイトルの件ですが、今回は、「目標志向性と動機付け・行動の関係」です。(P174)「自我志向性」(成績目標)は、勝ち負けや順位をどの位重視するかという勝利志向性と密接な関係があり、そのための研究が行われてきました。
 ある高校生を対象とした「目標志向性と動機付け・有能感との関係」の研究では、課題志向の方が自我志向性より、競技達成動機、内発的動機付け、有能感の全てが統計的に有意(意味が有る)に高くなるとされています。
また、課題志向性が強い人は、自我志向性(成績目標)の高い人よりスポーツへの興味が強く、長時間継続して行い、自由時間を使って練習したり、適切な練習法を採用したりする傾向が強い事も報告されています。
 中学生を対象として体育授業の研究でも、以下の様な事が報告されています。「体育授業ではどのように成功したかと思う」という質問に、「先生に言われなくても自分から進んで練習する」とか「嫌いな種目でも一生懸命練習する」といった項目で調べられました。(運動行動の強度)。また同じく「難しい技でも頑張って練習を続ける」とか「不得意な運動でも諦めずに練習する」(運動行動の継続性)という項目でも調べられました。更に、「難しい運動に挑戦するのが好き」とか「自分で決めて運動したい」(内発的動機付け)という項目で調べました。
その結果、課題志向性を持つ生徒は自我志向性を持つ生徒より、体育授業での運動行動の強度や持続性及び内的動機付けの全てで高い事が確認されました。更に、内発的動機付けでは、自我志向性の場合、有能感が特に低くなる事も分かりました。
 結論ですが、「競技スポーツにおいても体育授業において、順位や勝ち負けでなく、個人の進歩向上を目指し努力するという課題志向性を持つことが動機付けや有能感を高めるのに有効である」(P176)という事です。
 そこで、私が指導しています主に小中学生ですが、「自我志向性」(成績=結果重視・他者との比較重視)と「課題志向性」(プロセス重視・自己(の過去)との比較重視)の関係ですが、これは全くの主観であり狭い範囲での経験かも知れませんが、「自我志向性」が有る人(強い人)は、「課題志向性」も有る(強い)というのが私の感想です。同じですが、「課題志向性」が有る人(強い人)は、「自我志向性」も有る(強い)という事にもなります。どちらが優先であるという事ではありません。
 優勝を目指すという様に目標を明確に持っている人は、その為の自らの課題(伸ばすべき点・克服すべき点や獲得すべき点・状態等)を鮮明にしている様に思います。
 反対に、試合での勝利や審査合格について、目標を持っていないか目標を漠然としか持っていない人は、自らの課題を明確には持っていない様に思えます。であれば「課題志向性」は、問題にはならないでしょう。これは、「競技志向性」が強い私の指導が原因なのでしょか?自分では、良く分かりません、正直。
 で結論なのですが、私は「自我志向性」も「課題志向性」も運動(スポーツ)を継続するのに大切なものだと思っています。そもそもスポーツの一つの楽しみは「勝敗を決する」というところにもあります。その為には、出来なかった事が出来る様になるという様な課題を解決して行くプロセスも含まれます。
 外発的動機付けと内発的動機付けの所でも、両者は共に必要と書きましたが、この「自我志向性」も「課題志向性」の両方とも必要なのではないかと思います。ただ、駄目なのは「過度の外発的動機付け」であり「過度の自我志向性」ではないのかな?と思っています。

2017/11/27(月) 神奈川県青少年大会(小学生)の纏め 第5271回
今日は、母親宅には行きませんでした。17時〜18時15分は、横浜道場(新橋コミュニティハウス&ケアプラザ)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時30分は、同所で稽古で、組手及び昇級審査受審者向けの課題を行いました。他道場からも参加がありました。
さて、タイトルの件ですが、昨日2017年11月26日(日)に海老名市運動総合公園体育館で開催されました神奈川県青少年大会(小学生)の纏めを致します。
 志空会からの参加は、形47名(2016年55名。以下同じです。)、組手45名(46名)、 個人競技登録92名(101名)で実参加45名(55名)並びに審判員3名(5名)及び補助役員2名(0名)でした。これには、11月12日開催の中学生大会は含まれていません。
 形競技ですが、優勝2(1)、準優勝1(1)、第三位6(4)及び第五位3(4)で入賞合計が12(10)でした。
 組手競技ですが、優勝0(1)、準優勝1(0)、第三位4(1)及び第五位1(3)で入賞合計が8(5)でした。
 全体で、優勝2(2)、準優勝2(1)、第三位10(5)及び第五位4(7)で入賞合計が18(15)でした。
 2016年度よりも若干入賞者数が増えました。形は、そんな程度かと思います。組手は、市民大会レベル程の好成績ではありません。確かに、県のレベルは高いと思うのですが、それでも手応えを感じていて、組手強化の取り組みが少しずつ効果を出して来ていると思っております。
 良かった点が三つあります。まず、第一に全員が「体調万全」(少なくとも体調不良ではない状態)で参加出来た事です。
第二に、全体で見ますと昨年は第三位が5でしたが、今年は10です。昨年の第五位は7で今年は4です。つまり、準々決勝で勝ち抜く地力が着いて来ていると評価出来ます。組手ではその傾向が顕著です。(第三位:1→4に増加。第五位:3→1に減少)
 更に第三に、この表には出て来ませんが、県大会上位入賞の「常連」に加えて「新顔(ニューフェース)」が登場している事です。これは、すそ野の広がりと評価出来ます。
 さて、今回の大会の結果、来年の全少二次(最終)予選会には、「実人数」で8名が参加します。他に、スーパーシード2名(2名)がいます。現状でも、最多で10名(二桁)の出場の可能性があります。更に、新1年生も加わります。
夢は大きい方が良いので、来年の全少には10名以上で参加します!と目標を掲げます。

2017/11/26(日) 県青少年(小学生)大会 第5270回
 今日は、小学生の県青少年大会(海老名運動総合公園体育館)でした。全体で1,000名以上の参加がありました。中学生大会(11月12日)を分けたので少しだけ余裕があった様です。
私はまたまた「諸般の事情」で審判のお手伝いも出来ずに、申し訳なく思っております。
志空会からは、実参加50名、形47名及び組手競技45名並びに審判員3名及び補助役員2名での参加でした。成績の詳細の全体を把握しておりませんが、志空会の選手達は、全力で悔いのない稽古をして来ましたので、試合でも全力で悔いのない戦いが出来たと確信しております。

2017/11/25(土) 『運動指導の心理学』(62:目標設定と目標志向性その6)
  9時〜11時30分は、藤沢湘南台道場の稽古でした。14時〜15時は、くるみ保育園の稽古でした。16時〜17時15分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で形等を中心で行いました。「特別稽古」は、ありませんでした。
 さて、タイトルの件ですが、今回、「目標志向性」です。(P172)集団や個人が抱く目標(目標志向性)は、2種類あります。その一つは、「自我志向」と言いまして「成績志向」とか「遂行志向」とも呼ばれています。それは、能力や成績において他者との比較で高い評価を得る事を目指します。従いまして、勝敗や成績等の結果を重視し、失敗を恐れ、指導者を評価者・判定者と捉えます。
もう一つは、「課題志向」と言いまして「熟達(マスタリー)志向」とか「学習志向」とも呼ばれ、新しい知識や技術を習得する事を目指しています。従いまして、個人的な進歩や向上という過程と努力を重視し、失敗はそれを生かして次の学習に役立て、指導者を良き導き手と捉えます。
個人や集団(敢えて言えば指導者)が、この二つの志向性のうちどちらを取るか(重視するか)によって、学習活動における動機付けや行動に大きな影響を与える事となります。
「クラスの雰囲気と達成目標」という表(P173)で次の様に比較されています。「雰囲気の次元」として(1)「成功の定義」、(2)「価値」、(3)「満足の理由」、(4)「教師の志向」、(5)「誤りや失敗の捉え方」、(6)「注意の焦点」、(7)「努力する理由」及び(8)「評価の基準」が上げられています。それに対して、「熟達目標」と「成績目標」では、どの様に位置付けられるか、というものです。(表が掲載できると良いのですが、このブログでは、表掲載の仕方が分かりません。)
(1)では、「成功の定義」ではどうかと言いますと「熟達目標」では、「上達・進歩」ですが、「成績目標」では「高い順位・他者より良い成績」となります。
(2)「価値」では、「努力学習」と「他者より高い能力」という対比になります。
(3)「満足の理由」では、「熱心な取り組み・挑戦」と「他者より高い能力」という対比になります。
(4)「教師の志向」では、「生徒がどのように学習しているか」と「生徒がどのような成績をあげているか」という対比になります。
 (5)「誤りや失敗の捉え方」では、「学習の一部」と「不安を喚起するもの」という対比になります。
(6)「注意の焦点」では、「学習のプロセス」と「他者と比較した自分の成績」という対比になります。
(7)「努力する理由」では、「新しいことを学習するため」と「良い成績・他者よりも優れた結果を出す」という対比になります。
(8)「評価の基準」では、「絶対的基準・進歩」と「相対的基準」という対比になります。

2017/11/24(金) 『運動指導の心理学』(61:目標設定と目標志向性その5)
 午前中は、ゆったりしました。14時〜15時は、富士塚幼稚園の稽古でした。16時〜18時は、藤沢総合高校空手道部の稽古で、組手中心で行いました。19時〜21時は、大和道場(下福田中学校武道場)の稽古でした。仕事が一段落付いたという事で久しぶりにY指導員も参加して、気合が入った稽古が出来ました。
 さて、タイトルの件ですが、今回は、「目標設定の効果」です。(P171)それらは、4点にまとめられています。
 @ 動機付け、特に内発的動機付けを増大させるー目標を設定することのよって練習への動機付けが高まるだけでなく、目標を達成して能力が向上して行くことを実感することにより、自己決定と有能感が得られる内発的動機付けを増すことが出来ます。
 A 練習の質を高めるー目標設定ではどの様な練習方法があるかを研究したり自分で創意工夫したりする事が求められます。また、それらの練習方法が常に目標との関係で効果的かどうかが評価されます。そのために、「言われたからやる」と言って受動的な練習態度や、マンネリの練習等の非効率的な練習がなくなり、無駄のない中身の濃い練習になります。
 B パフォーマンスを効率的に向上させるー動機付けが高まり、練習の質が向上する事によってパフォーマンスを効率的に向上させる事が可能になります。目標設定を実行している選手の方が、していない選手より競技成績が高く、スポーツに対する満足感も高いという報告があるそうです。
 C 自立的な選手・学習者を育てるー目標を設定しますと、そのための練習方法を工夫したり研究したり、その結果を評価するというサイクルを繰り返しますので、その過程で様々な専門知識を習得する事が出来ます。また、努力して目標をクリアーしていく経験は有能感や自信を高めます。そういう事が、高い専門性を持った自立性を持った選手へと成長してゆくと考えられています。
 さらに体育の授業では「めあて学習」というのがあり、自ら問題を見つけ自ら解決していく自己学習能力や「生きる力」を育てる有力な方法と言われています。

2017/11/23(木) 『運動指導の心理学』(60:目標設定と目標志向性その4)
 今日は、勤労感謝の日です。働く皆さんに感謝ししつ、また私も仕事ではありませんが、空手道を愛する皆さんの為に「勤労」出来ます事を感謝しながら、1日を過ごしました。
 午前は、読書や蔵書のスキャンでした。13時〜17時は、「強化稽古」(六会公民館小体育室)でした。18時〜20時45分は、こちらも「強化稽古」(西が岡小学校体育館)でした。連休中(多分明日の金曜日を休みにして4連休という人も多いと思います。)にも関わらず、多くの選手及び指導者にご参加を頂き、有難い事だと思っております。
 さて、タイトルの件ですが、今回は、「目標設定の一般的原則」です。(P167)それは、5点ありまして、@ 短期的な目標を設定する A 具体的な目標を設定する B 挑戦的且つ現実的な目標を設定する C 目標達成のための方策を明確にする D フィードバックを利用する、です。
 @ 短期目標は、今週、今月、今シーズンという目標です。長期目標というのは、例えば「オリンピックに出る」とか「イチロー選手の様になる」という様な「大きな夢」とも考えて良いと思います。これは、青少年の大きな動機付けとなります。短期目標は、それを成功的に積み重ねて行くうちに有能感が高まり、長中期の目標も達成できそうだという希望へと繋がって行きます。
 A 具体的な目標は、数値化(定量化)して測定が出来るものです。「一勝する」、「優勝する」とか「100メートルを12秒で走る」、「タイムを0.1秒縮める」等です。
 「頑張る」とか「一所懸命する」は、それはそれで素晴らしい事だとは思うのですが、ここでは抽象的で定性的なものです。そして、研究の結果では、抽象的な目標を持つよりは、具体的な目標を持つ方が効果的であるとなっています。
 B 挑戦的且つ現実的な課題を設定するのは、今の自分の力より少し上の目標という事です。幅跳びの例で言いますと、130センチ飛べる生徒に130センチの目標を与えても努力しませんし、150センチの目標を与えても「絶対無理」と考えて努力しません。しかし、135センチと+5センチの場合には努力すれば達成可能と考えて努力します。
 C 目標を達成のための方策を明確にするは、そのための練習方法を選択し工夫し練習スケジュールを立てる必要があります。指導者は、幾つかある練習方法を提示し又は新しい練習方法を工夫するように奨励したりする事が必要です。
 D フィードバックを与える事、つまり練習の成果や目標の到達度を知らせる事で、より動機付けと練習効果が上がります。

2017/11/22(水) 『運動指導の心理学』(59:目標設定と目標志向性その3)
11時30分〜12時30分は、やよい台幼稚園の稽古でした。16時30分〜17時45分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で、昇級審査も近いので組手ではなくて形等を中心で行いました。19時〜21時は、秋葉台文化体育館(剣道場)の稽古でした。
さて、タイトルの件ですが、今回は、「目標設定と目標志向性」の3回目で、「目標設定の原則」のうち「ロックとラサムの仮説」です。(P166)
 目標設定の有効性は産業心理学で研究されましたが、ロックとラサムという学者は、運動・スポーツに有効と思われるものを10項目上げています。但し、この全てが実証されたという事ではなく、「仮説」の状態です。
1 具体的な目標は一般的な目標より行動に、より明確な影響を与える。
2 具体的な目標に関しては、十分な能力とコミットメントがある場合は、目標が高い程パフォーマンスは向上する。
3 具体的で困難な目標は、最善を尽くすという目標や目標がない場合より高いパフォーマンスを生む。
4 長期と短期の目標を設定する場合には、長期の目的だけの場合より高いパフォーマンスを生む。
5 目標は活動を方向付け、努力を喚起し、持続性を増大させ、適切な方略を探すように動機付けることによって、パフォーマンスに影響を与える。
6 目標との関係で進歩しているというフイードバックがある時は、目標設定も最も効果的である。
7 困難な目標の場合は、コミットメントが強くなるほどパフォーマンスが向上する。
8 コミットメントは目標を受け入れようと促され、サポートされ、目標の設定・トレーニング・選手の選抜・報酬と関係させることによって強くなる。
9 特に課題が複雑で長期に亘る場合、目標の達成は適切な活動計画と方略によって促進される。
10 競争は、目標が高い程、また目標へのコミットメントが強い程パフォーマンスを向上させる。
< コミットメント:どう訳したら良いのでしょうか?2については、「約束」とか「公にした目標」ですかね?8については、「(約束や目標を成し遂げ様とする)責任感ですかね?10については、8と同じですかね?>
<コミットメントの意味:インターネットで調べましたら、主に3つの意味がありました。
(1)「責任を持った約束・公約・確約」
(2)「委託・委任」
(3)「責任を持つ関わり・介入」
本来はラテン語の「一つに組合わせる・委ねる(ゆだねる)」という意味で、そのため「委託・委任」という意味が本来です。
委託は約束により生まれるものなので、「約束」という意味にもなります。
また、それは特に、「私に任せられた」と責任の大きい約束という意味になり、「公約・確約」という意味でも使われます。
これらは双方に関わりがあるものなので、「関わり」という意味にもなりますが、委託という関わりなので「責任を持つ関わり」という意味です。
全体としては「責任」という意味が強いです。
(実際の使われ方と意味について書かれていましたが、省略します。興味のある方は、インターネット等で調べてみてください。)>

2017/11/21(火) 『運動指導の心理学』(58:目標設定と目標志向性その2)
 午前中は、ゆったり読書をしました。午後は、名刺作りに没頭しました。
16時〜18時は、藤沢総合高校空手道部の稽古で、形等を中心に行いました。11月19日(日)に高体連の新人戦(個人形及び団体組手)が光明相模原高校体育館で開催されました。藤沢総合高校空手道部より男女各1名がエントリーしました。目標は、1回戦突破でした。結果は、「残念無念四角面」でした。来春の大会に捲土重来を期します。
 19時〜21時は、藤沢長後道場(長後公民館体育室他)の稽古でした。21時〜21時45分は、同所体育室で自主稽古でした。
 さて、タイトルの件ですが、今回は、「目標設定と目標志向性」の2回目で「目標設定とは」です。(P164)
 誰でも「上手くなりたい」とか「試合に勝ちたい」とか「昇級審査に合格したい」という漠然とした「目標」を持っています。しかし、ここで扱う「目標」は「プロセスを踏んで行われる意図的・組織的で計画的な練習方法」を言います。それは各ステップに分けられていて、それらを順次実施して行き、最後は第一ステップに戻ります。つまり、第一ステップとしての「自己分析」、次に第二ステップとしての「練習目標の設定」です。それを踏まえ第三ステップとして「具体的な練習方法を考え計画」し、最後に「練習を実施する」です。更に、それを評価(フィードバック)し、また第一ステップの分析をして順次進んで行きます。仕事で行われている、P−D−C−Aと余り変わらないと思います。
 但し、目標設定はあくまでも個人が中心になって、自分のものとして自分が決める(又は自分が決めたと感じる:小林補足)事が必要です。指導から一方的に与えられると、他人事の様になってしまうからです。
 他人に指示されたり命令されたりする状態を「アンダーコントロール」と言います。そういう状態を好む人もいますが、圧倒的多数の人はそれを嫌います。皆さんが良く知っている場面は、次の様なものだと思います。
保護者:いつまでゲームしているの!早く宿題をしなさい!!
子供:あ〜あ!ゲームを止めて、今宿題をやとうろ思っていたのに!!もうやる気なくしたよ!!!
 子供の言い訳が半分かもしれませんが、半分は真実だと思います。(笑)

11月絵日記の続き


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.