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2017/11/30(木)
『運動指導の心理学』(65:覚醒とメンタルトレーニングその2) 第5275回
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今月も、今日が最後で明日から師走です。速いです! 午前中は、ゆったりしました。14時〜16時は、上大岡で哲学の勉強会でした。17時〜18時15分は、横浜道場(西が岡小学校体育館)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古を昇級審査の課題を中心に行いました。 さて、タイトルの件ですが、今回は、「覚醒と運動パフォーマンス」(P180)です。 試合の時に能力(実力)を発揮出来るか出来ないかは、その時の心の持ち様(緊張、興奮、不安、迷い、欲、委縮、諦め、無心等の境地)によって大きく左右されます。その心の持ち様は、大脳皮質によって影響され、その状態は大脳生理学では「大脳皮質における神経細胞の興奮の強さであるが覚醒水準」と呼ばれています。 その覚醒水準が中程度の時に、運動パフォーマンスが最大限に発揮されます。覚醒水準が高過ぎても低過ぎても、良い結果は得られません。これを「逆U字理論」と言います。ちょっと考えますと、覚醒水準が低い場合は、パフォーマンスが低いのは分かりますが、覚醒水準が高い方がパフォーマンスが高い様に思えます。しかし、「さに有らず」です。その理由は、大脳の神経細胞は、五感で得た情報をもとに情報処理をしていますが、覚醒水準が低いと神経細胞の働きが不十分で、処理が適切に行われません。これは、当然です。他方、覚醒水準が高すぎますと、神経細胞の働きが過剰になり、非常に多くの情報が飛び交ってオーバーフローの状態となり処理能力を超えてしまいパフォーマンスが崩れてしまうのです。(P182) そして、本書では、覚醒水準が低く、実力を発揮できない状態を「さがり」と呼び、高すぎる状態を「あがり」と呼んでいます。(P184)
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