小林師範の続々指導日記
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2017/10/21(土) 『運動指導の心理学』(その32:フィードバックの纏めかな?)第5235回
午前中は、会場確保の関係で稽古がありませんでした。13時〜15時は、藤沢湘南台道場(六会小学校体育館)の稽古でした。また、14時〜15時30分は、くるみ保育園の稽古でしたが、こちらは道場指導者にお願いしました。16時〜17時15分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で形中心で行いました。「特別稽古」は、公民館の多くが「公民館祭り」の開催で、会場確保は出来ずに行いませんでした。そこで、湘南台カルチャーセンターの稽古は、他の指導者にお願いして、中座して、久し振り(数か月振り)に妻と一緒に相模健康センターに行きました。
 また、藤沢長後道場の仲間が、「長後ふるさと祭り」(長後公民館祭り)に参加しました。
さて、タイトルの件ですが、次回から、モチベーションについて書きます。その前に、フィードバックについて、纏めというか復習というかそういう事をしたいと思います。結構重要な事が書かれていると思いましたので、記憶に留める為にも、振り返りが大切だと思います。
 あと、今後の見通しですが、前回の連載は64回でしたので、概ね半分程度で1か月以上かかりそうです。まあ、年内に完結すれば良いと思っております。
 さて、肝心のフィードバックの意味については、考えてみたいと思います。インターネットで検索しますと「元々は、制御工学の用語です。入力と出力のあるシステムで、出力された結果を入力側に戻して出力を制御することを言います。日本語では「帰還」と約します。
ここから転じて、結果を原因に反映させて、調節することをフィードバックすると言うようになりました。」となっています。その使い方として、「お客様の声を生産者にフィードバックする」と言えば、生産者にお客様の意見を伝えて、より良い商品作りに役立てるというのがありました。
 私は道場で関東大会以上に出場する選手とは、保護者を含めて面接をしています。大会が終わって、その結果を踏まえて再度面接をする時に「フィードバック面接」と呼んでいます。(道場全体に普及している訳ではありません。)大会結果を振り返って、では更にステップアップするにはどうするのが良いのかを、選手、保護者及び指導者が同じ目線で考え、認識を一致させましょう、という事です。何かPDCAと同じ様ですね・・・
 自分の理解では、PDCAはその文字の通り、ある程度はっきりした計画というものがあり、それに従って行動して、結果を見て修正して、次の計画や行動に反映させて行こうというものです。
フィードバックというのは、事実としてある結果が出た、大抵は好ましくないものなので、その理由なり原因なりを見つけて対応し、より好ましい結果を出そうという一連の行動と理解しています。
 まあ、両者は重なる所もりますので、違う所もあるのでしょうね。
 それで、運動におけるフィードバックというのは、例えばサッカーでゴールキックをする、10本やったら5本入った、最終的な目標は全て入るという事だが当面の目標は8本なので、その目標に届いていない、どこに原因があるのか、ボールを蹴る角度、助走、踏み込み、目線、体のブレ(余りサッカーに詳しくないので上手く表現出来ません。)か等と考えて、では蹴る角度を変えてみよう、目線を正面に向けよう等と考えて実行するという事になると思います。
 更に、もう少し細分化しますと、蹴る角度についてはある程度の感触がつかめて、でもいつもはその通りに行かない、どうするか?自分で、この角度で打ち出すには今よりは膝を少し上げてみようと考えキックします。これは、内在的はフィードバックです。指導者が、「もう少し膝を上げて」と言葉を掛ければ付加的フィードバックとなります。
 上手く行った時にの感覚を覚えて次の蹴りに生かせばこれも内在的にフィードバックした事にだと思います。そこで、指導者が「ナイス!」と言えば、付加的フィードバックだと思いますが、内在的フィードバックを強化した事になると思います。(褒められるお嬉しいですし、指導者も褒めるとハッピーになれます。)
 「結果がこう」だから「こうしたら良いとかああしたら良い」という解釈で良いのではないかと思います。それを自分で行うのが内在的で、外から指導者が行うのが付加的という事です。そして、大切なのは、内在的なそれです。付加的なそれは、短期的に効果がが上がる様見えますが、長期的に見ますと指導者への依存が強まり、自主性が損なわれ、試合等でのパフォーマンスや咄嗟の判断が出来ないという風になってしまいます。
 更に、あれもこれも直したいと一度にフィードバックを与えるのは、効率的に見えても効果がないという事です。また、途中のフィードバックは効果がなくなる様です。私も、時々(かしょっちゅうか)やってしまうのですが、形を見る時に最後まで見ないで途中で良くない所があると止めて、そこを注意(付加的フィードバックを与える)する様な事をしてしまうのですが、これは良くありません!(要反省!!)
 ああ、自分の言葉で書くのは大変です!全くまとまりのない展開となってしまいました。結論ですが、要するに内在的フィードバックを重点にして、(初心者は別として)付加的フィードバックを少なくし、且つ一度に与えるフィードバックも一つとか二つ程度にするという事です。

2017/10/20(金) う〜・・・寝ます 第5234回
午前中は、読書をしました。合間に蔵書のスキャンをしました。
14時〜15時は、富士塚幼稚園の稽古でした。16時〜18時は、藤沢総合高校空手道部の稽古で、組手中心で行いました。本日は、大和道場の稽古はありませんでした。
 奈良のある大学に「社会人入学」をしています友人(例の哲学の勉強会の仲間です。)が投票の為に帰郷(帰京)しました。そこで、久し振りに会って、「社会人入学」の状況報告も兼ねて哲学の勉強会の仲間四人で色々と語り合おう新宿で飲み会をしました。楽しく話が弾みました。で、いつも通りアルコールが入り眠くなりましたので・・・寝ます・・・
 メールの返事も書いておりません・・・明日早起きしてします・・・

2017/10/19(木) 『運動指導の心理学』(その31:「効果的な運動学習指導の展開」:練習時間)
 午前中に2017年11月の各道場の予定表を作成しました。また年明けの大会(志空会大会、ライオンズクラブ杯大会及び日和空志会大会)の会員専用ページにアップする資料を最終確認しました。予定表を含めて週明けにアップします。
 後は、午前午後共にゆったりしました。久しぶりに「湘南台温泉 らく」に行って、湯河原の温泉と炭酸風呂と乳頭温泉風風呂を楽しんで来ました。
 17時〜18時15分は、横浜道場(西が岡小学校体育館)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古を形中心で行いました。
 さて、タイトルの件ですが、今回は、コラム6の「練習時間」(P88)です。
 結論だけ書きます。例えば、週6時間の練習時間がありますと、週1回6時間より、週2回3時間の方が効果的です。更に、週3回2時間とか週4回1.5時間の方が効果的です。更に、毎日1時間が効果的です。
 但し、これは理論的にそういう事です。実際には、ウオーミングアップやクールダウンが毎回必要になり、実際の練習時間は少なくなります。また、毎日、練習場所に通うとしたらかなりの負担になります。
 経験的に言えば、1回の練習時間は2時間程度が良いですね。子供達、特に小学低学年は、正味1時間が限度ですね。まあ、特別に審査とか試合とか目標があると、もう少し長くても大丈夫ですね。また、筋力トレーニングヤアジリテートレーニングをしっかり行いたいという時には、2時間+@(15分程度)が良いですね。
疲れの回復、勉強、仕事及び家庭等の他の社会生活のバランスから見て、頻度は、週2回〜3回が適度かと思います。
 週1回と週2回の稽古で、それぞれ2時間(前者は週2時間、後者は週4時間)ですが、これは練習時間の長さ通りで、相当な(2倍?)学習効果の違いが出る事は明らかです。更に、これを1年間で考えれば、後者は前者の2年間分練習していますので、その違いは顕著です。当道場では、初心者は週1回の人が多いですね。級が上がって行くと欲が出て来ますので、他の会場(4つの会場で行っています。)にも参加するようになります。やはり、多くの会場に参加して練習時間と練習日が多い人は、上達が早いですね。
 更に、大会での上位入賞や全国大会を目指す人は、週に4回〜5回程度稽古に参加し、各種セミナーや他の会派が主催します合同稽古等にも積極的に参加しています。競技化が進んだ現在では、そうしないと上の大会には行けないですね!合言葉が「量より質」ではなくて「質より量」というのが、私の考えです。
 元に戻りまして、練習には休憩が伴います。練習中に休憩を入れないのを「集中法」といい、しっかり休憩を入れるものを「分散法」と言います。「分散法」の方が、当日限りでの、効果は「集中法」より高いのですが、しかし、練習後、時間を経った後では、効果は同じ様になるという事です。(しかし、詳しい研究はないようです。)
 更に、初心者は運動で受けた情報を処理するための時間を確保するという事から、「分散法」の方か、好ましいとも言われています。
 また、高いエネルギーを必要とする運動については、休憩から受ける恩恵が多く、低いエネルギーの場合には、休憩時間が少なくて良いという事です。更に、熱中症等の関係では、休憩は小まめに取る事が必要ですね。

2017/10/18(水) 藤沢市大会詳細報告 第5232回
11時〜12時30分は、やよい台幼稚園の稽古でした。終了後、指導者の皆さんとサイゼリアでランチ会をしました。16時30分〜17時45分は、湘南台カルチャーセンターの稽古で、組手中心で行いました。19時〜21時は、湘南台公民館体育室の稽古でした。組手強化練習として、試合向けに簡単なコーナーワークを行いました。
さて、タイトルの件ですが、2017年藤沢市大会の詳細報告です。
 実人数88名(2016年108名。以下同じです。)、形競技86名(108名)、組手競技77名(77名)及び団体組手7チーム(7チーム)並びに審判員10名(9名)及び補助役員9名(9名)でした。参加者減少の要因は、(1)大人の参加者減少 (2)幼稚園等の道場からの参加者減少(今年は0名)となります。過去の実参加者数は、2013年80名、2014年76名、2015年88名となっていますので、要するに去年(2016年)が多かったという事になります。
成績は、以下の通りです。
個人形は、優勝8(2016年7。以下同じです。)、準優勝6(10)、第三位12(17)、第五位11(14)で入賞合計37(48)でした。
個人組手は、優勝8(4)、準優勝5(1)、第三位9(10)、第五位12(5)で入賞合計34(20)でした。
団体組手は、優勝4(2)、準優勝2(1)の入賞合計6(3)でした。
全体では、優勝20(13)、準優勝13(12)、第三位21(27)、第五位23(19)で入賞合計77(71)でした。
ご覧の通り、形で入賞を減らし、それ以上に組手で入賞を増やして全体の入賞数は昨年をクリアーしました。目を引く数字は、優勝が形及び組手が共に8で、団体組手を入れると合計20というところです。全体として、素晴らしい成績でした。これは、選手の頑張りと指導者の指導と保護者のサポートが上手く噛み合った結果だと思います。自分としては、形強化の取り組みが成果を上げているという風に理解し、嬉しくなり自信にもなりました。
また、初めて「大会・出稽古チェック表」を使ってみました。それは、志空会としての統一した行動や先生・審判員・大会役員の皆様への感謝の気持ちを込めた挨拶等を励行し、それらをチェックするものです。今回の経験を踏まえて、皆で意見交換してより良いものに作り上げて行きたいと思っております。
【参考】 <団体組手を含みます。>
2013年:優勝10、準優勝 9、第三位13、第五位11、入賞合計42
2014年:優勝 7、準優勝 5、第三位16、第五位12、入賞合計39
2015年:優勝 8、準優勝15、第三位16、第五位13、入賞合計52
2016年:優勝13、準優勝12、第三位17、第五位19、入賞合計71
2017年:優勝20、準優勝13、第三位21、第五位23、入賞合計77

2017/10/17(火) 『運動指導の心理学』(その30:「効果的な運動学習指導の展開」:全習法と分習法)
 午前中は、歯医者(川田デンタル)に行きました。後は、空手道の事務処理、蔵書のスキャンや読書をしました。
 16時〜18時は、藤沢総合高校空手道部の稽古で、形中心で行いました。19時〜21時は、藤沢長後道場(藤沢総合高校体育館)の稽古でした。形模擬試合をしました。
さて、タイトルの件ですが、「全習法」とは、運動全体をひとかたまりとして練習・指導する方法で、「分習法」とは、幾つかの部分に分割して練習する方法です。結論だけ言いますと(P109)次の通りです。
「全習法」が効果的:短時間で瞬間的に行われる運動に適しています。
「分習法」が効果的:多くの要素で構成されて遂行的に比較的長時間要する運動で、しかも要素間の相互依存性が小さい運動に適しています。
 但し、これらの事は、初心者について言える事で、例えば、熟練した選手(学習者)が、すでに習得した運動の要素を一つ一つ取り出して更に洗練するために行う「分習法」は効果的とされています。
更に、学習者のモチベーションを考えてみますと、「全習法」としてのゲームは楽しいので、その点では効果的です。ゲームを行います。そこで、パスやシュートが出来なければ、それを「分習法」で練習します。それで、またゲームを行えば、より楽しくなります。
 要するに、それぞれの特徴を勘案して、組み合わせて行うのが、効果的という事です。

2017/10/16(月) ご報告 第5230回
今日は、ゆったりと空手道の事務処理や蔵書のスキャンや読書をしました。19時〜21時は、横浜道場(領家中学校体育館)の稽古で、組手中心で行いました。他の道場からも参加がありました。
 さて、タイトルの件ですが、夏の間、我が家を和ませてくれました鈴虫ですが、昨日最後のメスが役目を終えて旅立ちました。
 7月に長後公民館で約10匹を貰い受け、大きく育ったのが4匹でした。オスが1匹でメスが3匹でした。9月の下旬には、既にオスは旅立ち鳴き声は聞かれなくなりました。残ったメス3匹も産卵を終えたのが1匹1匹旅立ち、とうとう最後のメスも10月15日に旅立ちました。
 猫や犬と違いスズムシ達は私への「飼い主」という認識はないでしょうから、私の一方的な思い入れですが、本当に可愛いかったです。自分が与えたエサを食べている所見ると「親子心」というものを感じて、嬉しくなりました。感謝の気持ちと哀悼の念を込めてご報告させて頂きました。

2017/10/15(日) 藤沢市大会の詳細は後日に・・・それと重要な訂正があります 第5229回
 本日は、タイトルの通り藤沢市大会でした。昨日の雨で藤沢市内の多くの小学校の運動会が中止になりました。通常ですと今日に順延で、藤沢市大会参加者の棄権が多くなるのですが、順延では明後日の火曜日という事で、雨による棄権者がいなくてホットしております。
 大会終了後、藤沢市空手道連盟創立50周年記念祝賀会が開催されました。私は、「諸般の事情」でどちらにも不参加でした。
 という訳ではありませんが、関東中学生大会に横浜道場の森下鈴君の応援に行きました。成績は、準々決勝進出でした。
藤沢市大会の詳細については、後日書きます。
 もう一つ、重要な訂正があります。私の完全な勘違いでした。「バービージャンプ」ではなくて「バーピージャンプ」です。「ビ」ではなくて「ピ」です。インターネットで検索しましたら「このバーピージャンプ、1930年代に活躍した生理学者、ロイヤル・H・バーピー博士が考案した運動で、スクワット・腕立て伏せ・ジャンプなどの動作を一連の流れの中で行える複合エクササイズとなっています。」と書かれていました。お詫びして訂正を致します。
 そんなこんなで、今日は疲れましたので、お休みなさい・・・

2017/10/14(土) 『運動指導の心理学』(29:「効果的な運動学習指導の展開」:メンタルプラクテイス)
 9時〜11時30分は、藤沢湘南台道場(中和田南小学校体育館)の稽古でした。形模擬試合をしました。13時〜14時は、くるみ保育園(下和泉地区センター会議室)の稽古でした。16時〜17時15分は、湘南台カルチャーセンターの稽古でした。17時〜21時は、「特別稽古」(長後公民館ホール→第1談話室)でした。 藤沢湘南台道場の仲間が、「湘南台公民館祭り」に参加し、昨年同様に市民シアターで演武を披露しました。詳細は、後日書く予定です。
 さて、タイトルの件ですが、今日は「メンタルプラクテイス」です。(P102)
 まず、用語の解説です。「身体をほとんど動かさず、運動している状態を頭の中で想像=イメージすることによって行う技術練習」を「メンタルプラクテイス」と言います。これは、運動技能=実力を高める運動学習です。主な対象は、初心者ということになります。
 他方、既に習得し持っている実力を最大限に発揮するための心理的な訓練法をメンタルトレーニングと言います(第1章)が、このうちイメージを利用して行うのをイメージトレーニングと言います。(P103)主な対象は、既に技術を獲得している人です。
メンタルプラクテイスは、実際に体を動かして行う運動に比べて小さいものの有効であることが認められています。それを効果的にする方法は、次の通りです。
@ 自分が運動している能動的なイメージを思い浮かべる:思い浮かべるイメージは、ビデオを見ているような観察者的なものではなくて、実際に体を動かしている筋運動的感覚を中核とした能動的なイメージで行います。
A 身体練習と組み合わせて交互に行う:練習の休憩時間に行うのが良いようです。上手くできた直後のその動きが鮮明なうちに行い、次の身体的な練習につなげます。
B リラックスしてイメージ想起に集中出来るようにする:深呼吸をしてから行います。上手くイメージできない人は、自分が既に習得している単純な運動、例えば歩いたり走ったりしているイメージから入り、イメージ出来るようになったら、より複雑な運動に移って行きます。
C 1回の時間は5分以内:研究により、5分以内が効果的とされています。理由は、それ以上は集中力が継続しないからです。
D 体を動かさないという特徴を利用する:怪我をしている時や疲れている時に行えますし、電車や布団の中で行えます。電車の中で筋力トレーニングやストレッチをすると「変なおじさん」と見られるかもしれませんが、メンタルプラクテイスやイメージトレーニングならばそういうことはありませんよね。(笑)

2017/10/13(金) 『運動指導の心理学』(28:「効果的な運動学習指導の展開」:筋運動感覚的な指導)
午前中は、読書をしました。合間に蔵書のスキャンをしました。
14時〜15時は、富士塚幼稚園の稽古でした。16時〜18時は、藤沢総合高校空手道部の稽古で、組手中心で行いました。19時〜21時は、大和道場(下福田中学校武道場)の稽古でした。形模擬試合をしました。また、「基本形の日」という事で、袁指導員を講師にしてナイファンチ初段を行いました。
私は、スポーツ少年団の会議(秩父宮記念体育館会議室:10月29日開催のスポーツ交歓会の打合せ)の為、大和道場の稽古には、不参加でした。
さて、タイトルの件ですが、今回は、「筋運動感覚的な指導」です。これは「筋感覚情報を利用して行う指導」(P97)です。筋運動感覚は、手足の位置関係、運動の方向や速さ、力の入れ具合等を言います。事例が書かれていますので、紹介します。
@ 反応強制法:指導者が学習者の手足を持って動かして指導する方法です。これは、研究では、余り効果がないという事です。理由は、受動的に行う運動と自分だけの力で行う運動とは微妙に異なるためだという事です。他方では、学習者の良くない動きと目標とする動きを対比して何度も行えるという利点もあります。対象者は初心者で、その頻度を減らしていくという事が大切という事です。
A 身体拘束法:運動の方向や範囲を物理的に制限する方法です。
B 補助:体操や器械運動等で危険や恐怖心が伴う運動で利用されています。指導者が学習者の体を支え等します。反応強制法と身体拘束法をミックスしたものです。空手では、蹴りを練習する場合に、支え足が不安定になりますので、指導者の体に捕まるとか自分で壁やその他の所を捕まえるとかも補助の部類に入るのでしょうね。体操の様に動きそのものを補助するというのは、空手にはない様に思います。
但し、速い移動や転身(主に回転系)を行える様に、回転の方向に回してあげて感覚を掴んで貰う様な事はしています。大きな視点からは、補助と言えると思います。
更に、視覚を遮断することにより筋感覚を強調するために目隠をするという方法もあります。例えば、空手の突きや蹴りも目を閉じて行うという様な事もこれになりますね。移動基本や転身、更に形等でも応用できそうですね。

2017/10/12(木) 『運動指導の心理学』(27:「効果的な運動学習指導の展開」:視覚による指導3)
午前及び午後共に、ゆったりしました。18時分〜18時45分は、横浜道場(上矢部地区センター)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古をしました。
また、「基本形の日」という事で、森下指導員を講師にしてナイファンチ初段を行いました。更に、「形模擬試合」をしました。
さて、タイトルの件ですが、今回は、「視覚による指導」のうちの「視覚的フィードバック」です。ビデオ(視聴覚教材)を利用するものとその他の方法が紹介されています。
ビデオは、私も利用しています。その効果的な利用法を3点上げています。(P95)
  まず第1番目ですが、「どこを見るか指摘する」です。例えば「君の膝が伸びているだろう」と指摘し、「もっと膝を曲げると良いんだよ」という風に指摘します。
  第2番目は、継続して利用するということです。ある研究では5週以上が効果的という結果が出ています。
  第3番目は、ビデオの使用は動機付けを高める効果があるということです。例えば、普段見ることが出来ない自分の動きや姿を映像として良く分かることから練習意欲の向上、撮られているという意識からくる練習の集中等が例として上げられています。更に、期間を置いて撮れば、最初の頃との進歩が実感できますし、仲間と撮りあったり一緒に見たりすることも動機付けに効果があります。
 その他の視覚的フィードバックとしては、指導者が学習者の動きを真似て行うものや鏡の使用があります。また、例えば跳び箱の手の付く位置を明確にするために手に粉を付ける等、「見える化」という方法もあります。空手の場合はどうなんでしょうかね?「見える化」というのでは、形の転身の時に正しい位置がどうか確認するのに正しい位置にテープを張ったり、体育館であれば、既存のラインを利用して、正しい方向や足の位置や幅を確認する方法も「見える化」なんでしょうね?
 注意事項です。指導者が学習者の動きを真似することが、学習者を「自分の下手な動きを真似て馬鹿にしている」という風に取られないように細心の注意が必要です。また、鏡の使用は効果的なのですが、反面、鏡がないと上手く出来なくなるということもあるようです。何回か鏡を見たら、何回は鏡を見ないで行う、そしてまた鏡を見るというような方法や、徐々に鏡を見る回数や頻度を減らしていく方法(漸減的フィードバック)が必要です。

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