小林師範の続々指導日記
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2017/10/03(火) 『運動指導の心理学』(その20:「練習の多様性」)第5217回
10時〜12時は、藤沢総合高校空手道部の稽古でした。学校の行事で、時間が変則(通常は16時〜18時)になっています。形中心で行いました。本日も藤沢長後道場の稽古はありませんでした。会場が公民館祭りの影響で、確保できない為です。2週連続で稽古がないのは、私の体力面では楽なのですが、指導の積み重ねという点ではきついです。
 で、妻と何年か振りにカラオケに行きました。妻も私も、久し振りなので、音程は外しぱなし、採点も「全国平均」を下回る結果となりました。残念!やはり通わないと=継続しないと技術が落ちるんですね!空手道もカラオケも同じです。
 さて、タイトルの件ですが、練習方法には、@ 「恒常練習」といって同じ動きを何回も何回も繰り返す方法 A 「多様性練習」といって運動を様々に変化させて行う方法 という区分があります。(P73)
 感覚的には、運動を色々と変化させるよりは同じ動作を繰り返した方が、技能の取得が効率的に行われると思うのですが、実は、多くの研究では反対の結果となっています。「恒常練習」よりは「多様性練習」の方が、「運動のやり方についての意図と運動したときの感覚と運動の結果の関係についてのルール」である「感覚運動スキーマが形成されやすい」という事です。
 筆者は、ある研究を紹介しています。それは、転がってくるボールを5メートル離れた的(まと)に向かって、ステックで当てるというものです。まず、テストの時に実際に的を置く場所を「基準位置」とします。そして、練習は、80回行います。その練習を以下の方法で行いましたー@ 全て基準位置に向けて練習する A 基準位置を含む四つの位置に向けて練習する B 基準位置を含まない四つの位置に向けて練習する C 基準位置を含まない(基準位置でない)所に向けて練習する、です。
 私は、感覚的というか経験的に見て、@が一番成績が良い(誤差がない)かと思ったのですが、そうではなくて、一番目は、「A 基準位置を含む四つの位置に向けて練習する」でした。一番成績が悪かった(四番目)のは、「C 基準位置を含まない(基準位置でない)所に向けて練習する」でした。二番目は、「B 基準位置を含まない四つの位置に向けて練習する」で、「@ 全て基準位置に向けて練習する」(三番目)よりも成績がより良かったという事です。
 サッカーのシュート練習でも同じ球を出すよりも色々な角度やスピードで出す、一定の蹴り位置(ゴールとの角度)や一定の距離で練習するよりも、色々と変化させた方が、より効果的だったという事です。そして、その効果は、過去の運動経験を持った成人よりは、運動経験の少ない年少者で効果的だという事です。試合(オープンスキル)では一度として同じ条件でシュートを出す事はありませんから、考えて見れば、当たり前の事だと思います。「目から鱗」という感じです。
 例えば、組手では、一定の間合いから一定のリズムで繰り返し運動(打ち込み)をするよりも、間合いを変えたり、相手の構えを変えたり、フェイントを入れたり、相手に反応させたりした方が効果的なのかも知れませんね


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