小林師範の続々指導日記
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2017/10/26(木) 『運動指導の心理学』(その35:モチベーションの心理:動機付けの社会認知理論) 
今日の午前午後共に、ゆったりしました。合間を縫って、六会公民館へ11月の強化稽古会場の減免申請に行って来ました。
18時〜18時45分は、横浜道場(上矢部地区センター)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古を形中心で行いました。
 さて、タイトルの件ですが、今回は、動機付けと関連してのコラムです。(P118)
 スポーツに対してどのような態度や評価と持つかということと、実際にスポーツを行うことの相関関係についてのお話です。
 一見、スポーツに対して「健康に良い」とか「人間形成に役立つ」と好意的な評価を持つ人の方が、「怪我をする」とか「痛いだけ」と否定的な評価を持つ人よりも、積極的に運動に参加しそうですが、実際はそれ程の関係はないというのが、現代の考え方です。つまり、「評価」(態度)と「行動」は、余り一致しないということです。
 これに対してバンデユーラという研究家が、行動(スポーツ)を開始することに関して「結果予期」と「効力予期」という二つの心理的条件を想定した社会認知理論ものを提唱しました。
 「結果予期」とは、一般的にどうかということ(態度)ではなくて、自分がその行動をした場合に、自分にどのような効果が得られるかという期待です。例で言えば、自分はスポーツが心身に良いと考えても、クラッシック音楽を聞くのが更に好きであれば、スポーツを行うことは、音楽を鑑賞する時間が少なくなるので、スポーツを行わないというような場合です。
 「効力予期」というのは、自分の行動に関する対する可能性の認知であり、特定の行動(スポーツを行うこと)をどの位実施し継続できるかというような自信のことです。「セルフエフィカシ」と言います。
 実際の行動には、両方の「予期」が関与します。両方の「予期」が高い場合には、行動に結びつきますが、どちらか一方が低いと行動に結びつかないということです。
 人 (効力予期)→  行動  (結果予期) →  結果 という図式になります。
 スポーツは好きで、心身に良いことも十分理解している(「効力予期」を持っているが。)、自分は運動が苦手(「結果予期」を低く感じている。)だから、運動に参加しない、ということです。
 こういう理論を会員の拡大に結びつけるとすると、まず空手をやった場合の効果として、「健康に良い」「ストレス発散が出来る」「礼節が身に付く」等という「結果予期」を打ち出し、次に「誰でも出来ます」「週1度でも出来ます」という様な「効力予期」を擽る(くすぐる)点を打ち出せば良いという事でしょうね。プラスして、(ファミリー空手道として)「家族で楽しく一緒に汗をかく」や「保護者優遇」(子供会員の保護者は無料)等を持ってくるという事ですね。


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