小林師範の続々指導日記
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2017/10/02(月) 『運動指導の心理学』(その19:「注意力」:コラム5) 第5216回
 母親宅に行き、買い物等をしました。17時〜18時15分は、横浜道場(新橋コミュニティハウス&ケアハウス)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所を通常稽古を組手中心で行いました。他道場からも参加がありました。
 さて、タイトルの件ですが、今日は、コラムの5である「注意力」について紹介します。(P71)
 スポーツにおいて、集中力や精神集中は重要なファクターですが、心理学的には「注意」という事です。その「注意」に関して、ナイデファーという学者は、4つに分類しました。
例えば、テニスのダブルスで考えます。まず「広くー外的」な注意です。これは、ボールの飛んで来る状況の他に、相手の位置、パートナーの位置等が対象です。その中で、色々な可能性を考慮してプレーしますーこれは「広くー内的」な注意です。
 また、サーブをする時に、注意を狭くしボールを見て行うのが「狭くー外的」になりますし、そのためにトスを何処にするかとリハーサルするのは「狭くー内的」となります。
 「広い外的な注意」は、「同時に多くの様々な外的な刺激を統合する能力」であり「正確で素早い状況判断」等に必要とされます。反対のことが「外的な刺激による過剰負荷」で「周囲の状況によって注意が散漫になる傾向」です。
 「広い内的な注意」は、「様々な考えや情報を統合する能力」であり「自分の思考を系統立てたり、分析したり予測したりする時に必要」とされます。反対の事が「内的な刺激による過剰負荷」で「一度に多くのことを考え過ぎて混乱する傾向」です。
 「狭い注意の集中」は、「必要に応じて注意の幅を狭くすることができる能力」です。反対の事が「一つの刺激や思考に固執するなど注意を狭くし過ぎて失敗する傾向」です。
 「集中」ですが、指導者が良く試合等で「集中!集中!」と注意喚起しますが、実際効果があるのでしょうか?必要なのは、競技への集中なのに、指導者(の声)に集中してしまうのではないでしょうか?何か「外的な刺激による過剰負荷」になりそうですね。それならば、もっと具体的に「ボールに集中」とか言ったほうが「必要に応じて注意の幅を狭くすることができる能力」を喚起して効果的だと思います。
 注意力(集中力や精神集中)って、色々あるんですね。


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