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2017/10/12(木)
『運動指導の心理学』(27:「効果的な運動学習指導の展開」:視覚による指導3)
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午前及び午後共に、ゆったりしました。18時分〜18時45分は、横浜道場(上矢部地区センター)の幼年等の稽古でした。18時45分〜20時45分は、同所で通常稽古をしました。 また、「基本形の日」という事で、森下指導員を講師にしてナイファンチ初段を行いました。更に、「形模擬試合」をしました。 さて、タイトルの件ですが、今回は、「視覚による指導」のうちの「視覚的フィードバック」です。ビデオ(視聴覚教材)を利用するものとその他の方法が紹介されています。 ビデオは、私も利用しています。その効果的な利用法を3点上げています。(P95) まず第1番目ですが、「どこを見るか指摘する」です。例えば「君の膝が伸びているだろう」と指摘し、「もっと膝を曲げると良いんだよ」という風に指摘します。 第2番目は、継続して利用するということです。ある研究では5週以上が効果的という結果が出ています。 第3番目は、ビデオの使用は動機付けを高める効果があるということです。例えば、普段見ることが出来ない自分の動きや姿を映像として良く分かることから練習意欲の向上、撮られているという意識からくる練習の集中等が例として上げられています。更に、期間を置いて撮れば、最初の頃との進歩が実感できますし、仲間と撮りあったり一緒に見たりすることも動機付けに効果があります。 その他の視覚的フィードバックとしては、指導者が学習者の動きを真似て行うものや鏡の使用があります。また、例えば跳び箱の手の付く位置を明確にするために手に粉を付ける等、「見える化」という方法もあります。空手の場合はどうなんでしょうかね?「見える化」というのでは、形の転身の時に正しい位置がどうか確認するのに正しい位置にテープを張ったり、体育館であれば、既存のラインを利用して、正しい方向や足の位置や幅を確認する方法も「見える化」なんでしょうね? 注意事項です。指導者が学習者の動きを真似することが、学習者を「自分の下手な動きを真似て馬鹿にしている」という風に取られないように細心の注意が必要です。また、鏡の使用は効果的なのですが、反面、鏡がないと上手く出来なくなるということもあるようです。何回か鏡を見たら、何回は鏡を見ないで行う、そしてまた鏡を見るというような方法や、徐々に鏡を見る回数や頻度を減らしていく方法(漸減的フィードバック)が必要です。
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