小林師範の続々指導日記
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2016/10/18(火) 新潟県知事選―原発再稼働反対派の勝利! 第4866回目
今日の午前9時〜11時は、藤沢総合高校空手道部の稽古でした。同高校が15日(土)&16日(日)が文化祭でしたので、17日(月)&18日(火)が代休という事で、午前中の稽古となりました。帰宅して、ゆったりと読書をしました。19時〜20時45分は、藤沢長後道場(藤沢総合高校体育館)の稽古でした。
さて、タイトルの件ですが、藤沢市大会の事を2日間書いていましたので、掲載するのが少し遅れてしまいました。私としては、藤沢市大会での成績と同じ位に嬉しい勝利です!
東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が争点となった新潟県知事選が10月16日に行われ、再稼働に慎重な姿勢を示していた無所属の米山隆一氏(共産、社民、自由推薦)が、与党が推薦する候補を破って初当選を果たしました。民進党の名前がないのにお気づきでしょうか?そうです、民進党は「自主投票」だったのです。なお、生活の党は自由党と党名を変更して、米山氏を推薦しています。投票率は53.05%(前回43.95%)で、県民の関心の高さがうかがえます。その、民進党は「自主投票」でしたが、同党県連会長も世論に押されてか、最終局面では米山氏の応援演説会に参加しました。
この原発に対して、泉田裕彦前知事が再稼働に対して慎重な姿勢を示してきた事から、再稼働の見通しが立っていませんでした。現在、同原発の6号機と7号機は、原子力規制委員会が安全審査を進めており、場合によっては、年度内に審査に合格する可能性もあります。
泉田氏は今回の選挙に4選を目指して出馬するはずでしたが、8月に突如出馬を撤回しました。泉田氏を批判する新聞の記事が理由とされていますが、真相は分かりません。
そこで、「現状では再稼働は認めない」と主張した米山氏と、元建設官僚で前長岡市長の森民夫氏との両新人の事実上の一騎打ちとなりましたが、米山氏が52万票以上を獲得し、森氏に4万票以上の差を付けて初当選を果たしました。与党は幹部が応援に入る等、万全の体制で選挙に臨んだものの、惨敗でした。
今年7月の鹿児島県知事選でも、九州電力川内原発の一時停止を求める三反園訓氏が当選しており、政府の原発政策に影響を与える可能性が出てきました。
県知事には再稼働を止める法的な権限はありませんが、原子力政策は自治体の了承を得て進めていく事が大前提となっており、事実上、知事の理解を得なければ再稼働に進む事は困難です。
柏崎刈羽原発は、福島第1原発と同じ沸騰水型で、事故に対する不安が根強いのです。米山氏は、福島第1原発事故の検証が必要と主張し、支援する共産、自由及び社民3党は再稼働に明確に反対しています。
原子力規制委員会の審査をクリアしても、強い反対姿勢を続ける可能性は高く、政府・与党の新たな課題となるのは確実です。
それでも、東電にとって再稼働が現実的に期待できる唯一の原発で、地元経済界や自民側の働きかけが懸念されます。知事に、公約を全うする様に強く希望します。
ところで、東京電力と政府は何としても再稼働にこぎ着けたいと考えているのですが、その理由は、東電の経営状況にあります。同社は福島第一原発の事故によって巨額の損失を計上し、一時は自己資本比率が5%近くに落ち込む程、財務的に厳しい状況に追い込まれました。その後、電力料金の値上げ(つまり国民の負担に依って)によって取り合えず同社の経営は一息つきましたが、ここに来て急浮上してきているのが福島第一原発の廃炉費用です。現在、廃炉費用がいくらになるのか分からない状態ですが、一部の報道では8兆円に達するとの見方も出てきています。
そして、現在、東京電力は原発をまったく稼働させていないものの、年間6千億円ほどの費用が原発にかかっています。柏崎刈羽の6号機及び7号機を稼働させる事で、2,500億円程度の収益が見込まれていますので、確かに年間6千億年の「ランニングコスト」と廃炉費用の8兆円からすれば大きくないとは言え、一息つける数字です。
同社や政府が何としても再稼働を実現させたいと考えているのは、こうした切実な事情があるからです。将に「原子力村」の論理そのものです。


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