優妃 讃良の着物についておもうこと
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2016/07/09(土) はいからさんが通る
はいからさんが通るが劇場版アニメになるそうで。
公式サイトやSNSも公開されているのですが、未だにイメージ・イラスト一点きりで、TVで報道された際にも「ノーコメント」だったとか。
ネット公開時にはそれなりの情報を用意した上で随時、情報提示していくのがよくあるパターンなのに、どうしたんでしょうね。

袴好きとしては、「来場者が袴姿だったら、ノベルティ進呈」とかあるといいなと思うのですが、昨今は卒業式にしか着ない人が大半だし、それもレンタルだったりするので、映画鑑賞に袴って、ありえないかな。「着物着てきたらノベルティ」位かな。


さて、本の話:
文庫版出たときに買ってた筈なんだけど、見当たらなかったので、また買いました。

別に書店フェアとかもしてなくて、「ホントに映画化するの?ガセ?」って位、なーんにもなかったです。
おかげで、在庫豊富なジュンク堂まで行きました。

読み返してみて、時代の社会状況、ファッションを丁寧に描いていることを改めて感じました。
少尉は日露戦争に行ったのだと思っていたんですが、第一次世界大戦後のロシア革命勃発時に、各国がけん制のために軍隊を派遣した中に日本もいたという時期のお話。高校で日本史選択しなかったツケかとおもいきや、選択した子も「シベリア派兵?記憶ないなー」と言ったので、記憶に薄い事件のようです。(その子も受験での日本史選択はしていないので、定期試験終わったら忘れ去ったか)

米騒動や甘粕事件は他の漫画でも出て来るので記憶にあります。

文化面では、小説家の同人誌活動、「原始女性は太陽であった」という女性運動や「新婦人」とよばれる今後ならキャリア・ウーマンの存在。歌舞伎は団菊祭に名を遺す名優達が出ました。
蘭丸くんが弁天小僧で登場。お姫様役者かと思ってたんですが、白波ものもできる、演技派として認められている設定ですね。

ファッションは当時は高価で珍しかった「洋服」姿がこれでもかとう程毎日着替えて出てきます。
「白い喪服」を知ったのもこの作品。
最近だと、「あさが来た」で主人公が着ている「身内の喪服」。
一生懸命、トレーシング・ペーパーに写して塗り絵よろしく色をつけたのは掲載時の思い出。

鹿鳴館のシーンは、物語の時点ではギャルソンヌ・スタイルに移行しているのですが、華やかなりしときのバッスル・スタイルお描きたかったからか、紅緒さんだけバッスル・スタイル。
「まー、時代遅れね」と冷やかされるネタとなります。
今回読んで「アレ」と思ったのは、伊集院家のお祖母様は鹿鳴館に行ったことあるのに、お祖父さんは未経験。お祖母さんは誰にエスコートしてもらってたんでしょうか?

伊集院氏は作中でも「薩摩藩士」とされていますが、史実でも、島津氏に南北朝時代から仕えている古株の家臣の家柄です。
「主君より手づからいただいた古伊万里の皿」というのも、藩主に近しい立場だと感じさせられます。
環さんは伊集院家の親戚の設定ですが「公家」といっているので、お祖母様方の親族でしょうか。作中では明確にはされていません。
女学校から女子大を経て新聞社にお勤め。
環さんの家族の話は一切でてきませんが、新聞社勤務にはきっと親御さんの猛反対があったことでしょう。そういう時代です。


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