優妃 讃良の着物についておもうこと
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2016/05/13(金) 披露宴に着て行く着物
甥が結婚することになりました。
しかし、6月後半。
私んときには「夏は厳禁よ。夏物持っていない人は多いんだから」と母親に釘をさされました。
特に、夏になる前の6月は時期と天候で着るものが5日間隔で変遷するとも言われる時期なので、着物には面倒な季節なのです。
もっとも、農閑期になる6月は農業関係者が多そうな今回の場合は適切なのかもしれません。

親族なので「黒留袖?」と思ったのですが、甥の母親に確認すると、「訪問着で良い。」とのこと。夫の親は洋服で出席だそうです。
娘はと言えば「シフォンやレースのフォーマル・ドレス着る位なら着物が良い!」と。とはいえ、20代独身が披露宴となれば、振袖でしょう。成人式にも振袖着なかったのに。それほどヒラヒラ・ドレスは忌避なのか。成人式は「色無地一つ紋」という選択肢で、しかも、京都三十三間堂通し矢メインなので、袴姿。

というわけで、夏物の振袖をレンタル。さすがに二度はないと。
(いや、あっても、レンタルの方が安い)
近在の呉服屋やレンタル店には夏物はありませんでした。
ネットで検索。さすがにネットでも希少。それでも、娘の気に入る色柄があって無事予約。

さて、今度は私の分。こちらは訪問着で良いので、いくらでも見つかる筈。
まず行ったのが、新宿に本店を持つデパートへ。以前、仕立て上がりの着物に力を入れていました。化繊のみならず正絹まで仕立て上がりを吊るして売っている発想は隔世の感でした。化繊の品ぞろえも東京一といっていい程。
が、・・・・・今年、夏の着物の売り場になっているであろうコーナーはしょぼしょぼ。浴衣がほとんどで、夏物着物は僅か「なくはないけど」程度。浴衣だって、大宮そごうの方が品揃え豊富と言いたい程に。

つまりが、売れなかったんでしょうね。

「若い人が着ないのは『売ってないからだ』『仕立て上がりですぐ着られないからだ』」という気概でコーナーを設けて、一時期はそれなりに顧客もついていたんですが、コーナーを維持する程ではなかったのでしょうね。しょぼんです。

正絹の仕立て上がりのコーナーはあったんですが、何故か並寸ばかり。とはいえ、店員の態度はちょっとプッツン。「お客様のサイズはありません」と断言。そりゃ、並寸目安の150cmからははるかに高い168cm、イマドキの採寸なら裄も丈も3寸は足りません。でも「おととい来い」とばかりのその態度は何?会社帰りなので、どこからみても着物を着そうな風体ではありませんが。
というか、イマドキ、並寸サイズの仕立て上がりしか置かないなんて、買える人いるの?
もっとビックリしたのは「訪問着は上前と脇の柄がつながっているので、脇線が合わないとおかしい」と言う。あれれ、訪問着って、下前から後見頃、上前へと柄がつながっているけど、身にまとって、上前と右後見頃の柄ってつながってましたっけ?
幾重にも面倒臭くなったので、退散しました。
翌日は日本橋三越へ。
仕立て上がりは、小紋か色無地まで。うーむと思ったら、山をなす化繊反物がお仕立て代込の大フェア中。絽の付け下げもありました。「付け下げは訪問着よりも格が下」と言われますが、柄をつなげるタイプの付け下げは仕立ててしまうと呉服屋でも判別できないそうです。ところが、とんだ関門が。

  「お仕立て上がりは7月初です」

これでは披露宴に間に合いません。しょぼんです。

  「工場仕立てでは間に合わないですが、個別仕立てなら、間に合うかも」

と、即座に、電話をかけはじめました。「・・・急ぎなんだけど・・・17日に間に合うように・・・」
ということで「15日にはお渡し可能です」ということに。
なんか、すごいな、かっこいいな。小説みたいな展開。
渡した寸法に反論なんかしてきません。
(袖は1尺5寸で、常識の1尺3寸じゃないし、身長168cmなのに、身丈4尺2寸(≒160cm)、裄1尺7寸5分指定なのに)

帯は手持ちの紗袋帯があります。帯揚げと帯締めは銀座の小間物屋にいかなくては。揃うまでにあと少しです。


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