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2015/07/26(日)
いつから?
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随分と書き込みをしていなかったと気づき、ちょっとびっくり。 何か忙しかったのだろうか。忙しかったんだろう。
「いつからxxxがお好きになったんですか?」という話。 着物でも良く聞かれる質問である。 着物に全く無縁な方が、ひょんなことから着物を着たいと思ってという場合、この質問は簡単である。そのキッカケを語り、その時点からを換算すれば良い。
私の場合、祖母同居で一つ身から始まり、三つ身、四つ身と切れ目なく着物が用意され、七五三の三つの祝い、七つの祝いは当然着物で、先人式はレンタルでなく、購入。結婚にあたっても新たに付け下げを新調。正月は毎年着物で元旦を迎え、お年始は当然着物。 夏祭りに浴衣は言うまでもない。
それが、休日とあれば着物に転するのは化繊着物の発見による。
さて、かの質問の「いつから?」は「着始めは?」なのか「毎日着るようになったのは?」なのか?
はたまた「日本史に興味を持つようになったのはいつからですか?」とか「十二単に興味を持つようになったのはいつからですか?」も同様に困る。
ことの起こりというならば、日本史は小学校の教室にあった「マンガ日本の歴史」に始まる。ない巻は図書館で何度も借りた。 大河ドラマや民放の時代劇も当時は毎日のように見ていた。 十二単は「ジュニア文学全集 源氏物語(ダイジェスト)」ということになる。様々な物語の中でもお気に入りの巻だった。
宝塚ファンとしては、歴史ものがかかるといえば、その時代背景を調べた。日本の歴史モノも各時代豊富に作品がある。 ベルばらでは、当時のフランスの服飾も調べて、後に結婚式でワトー襞のドレスを自作するに至る。 大学でフランス語を選択したのは、原語のファッション史本を読むためと、並行趣味のフランス料理の原語本を繙くため。 この情熱が日本史に向くのはゲーム「遥かなる時空の中で」で平安風の時代が扱われ、そこから公家文化を調べだして専門書に至る。 群書類従が貸し出し禁止なのには歯ぎしりした。 後にゲーム「戦国BASARA」の毛利元就に惚れて、本屋の専門書コーナーをうろつく。信長ほど知名度の高くない元就に関しては専門書を繙く以外に情報がなかった。松永久秀に至ってはまとまった情報がなく、学会論文誌まであさることに。
ここまできて、「まとまった形で何か研究したいなぁ」と思って、「戦国期の公家の経済基盤と生活様式」に焦点を定める。 平安期の公家の暮らしは簡単に拾えるが、戦国期、江戸期になると日本通史では武家の話が主体となり公家がどうしていたのかはほとんど見えなくなってしまう。 ここで教授についていれば、簡単に先行研究に行き付けたのだが、自力のスキモノにはそのような存在はない。 爪の先でもひっかかりそうな論文の参考文献からリンクをつないで、やっと先行研究の山にいきついた。 そのタイミングで「戦国期の公家」などというまんまな本が出て、ラッキー!!と歓声をあげる。なんせ引用文献は豊富な先行研究リストだ。
さて、このどの時点を「いつから」と言うのだろうか?
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