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2014/01/09(木)
年賀状が返るとき
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新年の楽しみといえば、年賀状である。 年賀状でしか交流を持たなくなってしまった人々がこの一年をどのように過ごしていたかを知ることは楽しい。 「年賀状でしか交流がない程度なら、切って良い仲では」という説もある。 しかし、私は、そういう薄ーーい仲も嫌いではない。
そして、そういった薄ーーい仲には哀しいこともある。 向こうからの年賀状が来ず、そして、こちらから送った年賀状が戻ってくる。 恩師の方々に差し上げている年賀状に起きる。 なにせ、こちらも半世紀を経た身である。 最初は幼稚園の先生だった。「おばあちゃん先生」と呼んでいた着物姿の似合うほぼ白髪というおぐしの先生が最初だった。 次は幼稚園の担任。昨今は幼稚園の教師というと年配は少ないように感じなくもないが、あの幼稚園は年配が多かったように思う。 なにせ、1組の担任は私の父が幼稚園生だった時の担任だ。
そして、小学校、中学校と、進んできた。 高校の担任は若手だったが、それも今年に退任した。
今年の返還されてきた相手は、教会学校の教師。偶然にも父の小学校の登校班で一緒だったという人。 一昨年から千葉の施設に入所していた。「心遣いはわかるが、餅が10円大は味気ない」と書いてきたのは昨年の賀状。 いつ旅立たれたのか。知るすべはない。
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