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2013/09/01(日)
二百十日
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残暑厳しき昼下がり、一天俄かにかきくもり、雷鳴の近づくや驟雨の到来。
なーんて、風情のある言葉でいたいもの。
「猛暑からゲリラ豪雨」ではやはりなんとも。
「映像歳時記」で節気に合わせて、唱歌を流していました。 私には懐かしいものですが、最近の小学校では、音楽の教科書から唱歌を減らす方向にあるとか。 「光景は時代遅れ」「用語が難解」が理由だとか。 何やら「風情」を軽視しているようです。
私の子供の頃、、既に、そおような光景も用語も一般生活には無縁でしたが、といって唱歌の歌詞の用語を解説された記憶もありません。大人になって、再度、であった際に「この単語って、こういう意味だったのか」と初めて気づく。 「箱根八里」もそんな歌。そもそも「箱根の山」と習ったような。 習ったのは幼稚園の時でした。夏の一週間を箱根で過ごすにあたり「箱根」について習ったことの一つでした。 他は、「登山鉄道は行ったり来たり(スイッチバック)しながら登る」とか「箱根は火山で温泉が湧く」とか。
♪箱根の山は、てんかのけん
かんこくかんも ものならず
ばんじょうの山、せんじんの谷
前にそびえ、しりへにさそう
雲は山をめぐり、霧は谷をとざす
ひるなほくらき、す〜ぎの並木
ようちょうのしょうけいは苔滑らか
いっぷかんにあたるや、ばんぷもひらくなし
てんかをたびするごうきのもののふ
だいとうこしに、あしだがけ
はちりのいわね、踏みならす、
かくこそありしか、お〜じのもののふ
二番
箱根の山は、てんかのけん
しょくのさんどう ものならず
ばんじょうの山、せんじんの谷
前にそびえ、しりへにさそう
雲は山をめぐり、霧は谷をとざす
ひるなほくらき、す〜ぎの並木
ようちょうのしょうけいは苔滑らか
ひらがなのところはよく判らなかったところです。 「かんこくかん」や「しょくのさんどう」は中国にある地名で、 箱根の山はそれよりももっと嶮しくですごい山という意味位は習いましたが、函谷関にまつわる逸話も、蜀の桟道の逸話も、三国志や「項羽と劉邦」、鶏鳴狗盗の話(さらに、百人一首の、「とりのそらねは はかるとも」で逢坂の関に対峙される逸話)を知るに及んで「おお、あの歌の地名はこれか!」と感動するような状態でした。
でも、それで良いのではないかと思うのですが、どうなのでしょうか? だって、三国志を知るまで「箱根八里」の歌を知らないでいるようりも、判らなかった歌詞の意味をそこで知って感動する方が良いのでは?
幼児は、個々の単語の意味を知らなくても、歌全体の印象は理解します。
今は護岸工事された海辺に立っても、「わ〜れは海の子、しらなみの、さ〜わぐいそべのまつばらに、け〜むりたなびくとまやこそ」と歌っていいのでは。 「いそべ」も「とまや」も何だかわからなくても、最初はいい。
そんな風に思えないのかと。
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