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2013/07/20(土)
病院だって着物だよん
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一時期の猛暑があったせいか、30度程度では「涼しい」と感じる今日この頃。 先月来、の咳ぜんそくの治療で医者に行きました。 今日の着物は、浴衣下という、肌襦袢と裾除けが合体したワンピースタイプに、竹仙の長板中型小紋の綿縮、黒の弓道夏袴。 帯は伊達締めに夏半襟を帯のように前に挟んだだけ。 (病院の場合はここがポイント)
一渡りの問診が終わり、「じゃ、ちょっと胸に聴診器あてますね」と。 このために、通院の場合は「前を開けられる服装で行きましょう」なんてのが当然とされ、「だから着物は無理よね」と普通は考えます。
さて、ここで、先ほどのイデタチが威力発揮。 「はい」 と一声、着物の衿をぐわばっと開襟。 帯をきっちりしめていたり、補正をガッツリしていてはこれはできません。 「後ろも診ますね」 「はい」 と次は開けた衿を後ろへぐっと抜き衣紋。 「はーい、終わりました」 と言われたら、抜き衣紋を戻して、前衿を伊達巻の下から引いて「衿を正して」出来上がり。 袴の強みは、お端折りが長いこと。昨今はやりの「帯下5cm位が目安です」なんてお端折りでは、これはできません。 裾から見えないようにするために、ひざ下からふくらはぎ位に着つけると、お端折りの中に腕を通しても余裕。 下前になる衿もきれいに引けます。
採血だって、着物の袖はゆるゆる。サっと腕を出せます。
でも、昨今、着物で来院する患者さんはまずいないと見えて、お医者さんの「うむ、困ったな」顔は必ず見る次第。
今日は二回目なので、勝手がわかっているせいか、顔色も変えずに聴診におよびました。
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