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2013/03/23(土)
さよなら東急東横店 東横線渋谷駅
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本日は、父の誕生日です。 渋谷の東急文化会館の跡地に作られた「ヒカリエ」で昼食をということで、渋谷に集合。 我が家族3名は、湘南新宿ラインで向います。こうすれば渋谷に直通です。 土日は混む湘南新宿ラインのグリーン車ですが、下の階を狙えばまだまとまった席がありました。
そして渋谷着。先週、東急東横線はメトロ副都心線との直通運転となり、長い間、東急渋谷駅の顔であった2階のターミナルはお役御免となりました。 そのホームでイベントをしているようです。 東急百貨店も31日までとのこと。
春休みに入ったからか、副都心線と直通になったからか、ヒカリエは大層混雑していました。 目当ての和食レストランも予約していたからすんなり入れたものの、既に空き席待ちの行列ができつつあります。
6階の渋谷駅を見下ろす良い場所にあるレストランです。 もっとも、東急百貨店は建替え後はやはり40階もの高層ビルになるそうで、この風景もあと数年のこと。 向いに高層ビルがあると、余り高い感がなくなります。
こうやって見ると、周りにニョッキニョキと高層ビルが建ってきたせいで、渋谷駅は実に低層なイメージ。 東急東横店は改築増築を重ねてはいるものの、東館と呼ばれる部分は東横百貨店と言っていた頃のまま。「78年ありがとう」ということは78年前にできていたということでしょうか? 一番最寄駅であり、ぞくに「東横」といって、物心ついかときから、折りにつけて様々なものを用立ててきた「デパート」です。 渋谷駅ターミナルとあいまって、変らぬ風情を保っていたのですが、今月を限りにあと数年もすれば、面影をしのぶものすらなくなった新しい建物になってしまうのでしょう。
ヒカリエもかつては「東急文化会館」と言い、映画館をメインに銀座の名店街があり、最上階には東日本で唯一であったプラネタリウムがありました。ここは何度も通った場所。 かつては夏休みなど長蛇の列になったこのプラネタリウムも、機械自体も老朽化し、ただ星を見せるだけでは入場者をとれなくなったこともあり、ヒカリエ内には再設置されませんでした。 ヒカリエは何も往時を忍ぶものはありません。
しかし、どの階にも人が群れ、どのレストランもカフェも待ち行列まである盛況ぶり。 店としては嬉しいのでしょうけど、休憩場所がなくて、疲れました。
8階には川本喜八ギャラリーがあり、NHK人形劇の「人形三国志」や「平家物語」の人形が飾られていました。 「新八犬伝」の人形をNHK放送センターで見たときに、人形浄瑠璃の手法を取る形態から結構大きな人形だったのですが、それに比べると小ぶりな。立って70cm程でしょうか。 もちろん、アップもあるので、人形は実に精巧に精密に作られています。裾まで見える全身は画面に出ることが少なかったので「足元ってこうなっていたんだ」などよく見ることができました。これが無料で公開されているなんて、なんて美味しい。 衣装も用布はともかく、形状はかなり忠実に有職故実に従っています。三国志の方は時代通りではなく、京劇の三国志の衣装です。でも、こちらも人間が着用している京劇衣装をミニチュア化しています。 混んでいるヒカリエの中では空いている空間です。 私としてはゆったり見れて嬉しいですが、人気がないと見なされて展示終了になってしまうとそれは困る。
ヒカリエの地下が副都心線と東横線の渋谷駅です。 地上から吹き抜け空間があり、2階下にあるホームが見えます。 殿はカメラを忘れたので携帯電話のカメラ機能で撮りまくり。
移動して、旧東横線渋谷駅ターミナルへ。 入場料120円なり。「バラスト詰め放題」などというイベントもあったようですが、受付終り。 「詰め放題」というより、それによって、ホームの先まで行けることが嬉しいかも。 関連グッズ売り場もありました。 東急線は鉄道模型にほとんどなかったのですが、副都心線の乗り入れ記念でプラレールが出ていました。 また、「長野鉄道」としてですが、往時の「青カエル」と呼ばれた列車の模型もあり。 「鉄箸」は新幹線のを知っていたのですが、これにも東急線。 入れ物がサイズをあわせたレールと駅になっており、簡易ジオラマに。 今回のイベント用には、写真集もあり。
会場を出て、渋谷駅をあちこち散策。東横の建替えということは、駅エリアの全てが消えるのです。 のれん街の横、昔は玉電が通っていたという、西館への連絡通路も通りました。かつては、特長のある人造石を壁や床に用いていたのですが、それらはリフォーム済み。「うーむ残念」と思ったら、横に開いていた社員用の通路スペースは以前のままの市松の床と壁。「コレよコレ」と思い出に刻みつけました。
銀座線も一旦、ヒカリエとの間の高架に仮駅を作るとか。 何もかもが変る渋谷駅です。
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