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2012/05/26(土)
着る機会があれば進化する。
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今、年がら年中、着物や袴を着用している人って誰だと思います?
着物業界では、こも暑いのに「6月はまだ薄物はダメですよ。縮緬の単ですよ」なんて、一度着れば汗で丸洗い直行な指示をしてくれたり、「帯をワンタッチ式にするなんて邪道よね」と毎日、頑張って帯結びをしてみたりするのに、実際に毎日着物や袴を着用する人々は、意外にも、着物というものを進化させています。
古今東西の服装史で、共通なのは、礼装のみになった衣装は進化が止まってしまうことです。 とすれば、袖の長さが決まってしまっているとか、着物の上にお太鼓に帯を結ぶという形態が一般的になった今の「きもの」は進化が止まってしまったとも言えます。
そして、その一方で進化を続けているのは、神社の神職の方の衣類、お寺の僧職の方の衣類です。帯なんか日常はマジック式が常識で、結ぶ帯は礼装だそうな。法事で和尚さんがマジック式の帯をしていたので、普通の「法事」位では礼装にあたらないのかと思ったりします。
そうして、もう一集団、着物が日常着な集団。 それが「弓道をする人」です。 お姫さんが弓道部に入りました。仮入部から本入部に変わり、小間物やら稽古着やらを購入してきています。 まず、「道着」と呼ぶ、着物のパート。膝丈です。 袴を穿く場合、着物はこの膝丈のものが正しいのです。 そして帯はお宮さんやお寺さんと同様にマジック式が一般です。 女子用には色も色々あります。 袴は弓道は黒に統一らしくて他の色はありませんが、女子用には卒業式で一般的な行灯袴と並んで男性用と同じにズボン式である馬乗り袴も既製品であります。 そして、最低価格が、5000円とか6000円とかのお買い得価格! 更に、夏物生地の袴があります。 呉服屋経由で頼むと「袴専用の夏生地がない、仕立てる人がいない」という状態なのに、ここにはちゃんと夏物袴が存在するのです。しかも、低価格で。 神職関係のルートでも夏袴は入手できますが、ここまで安くはありません。
うーむ、盲点でした。
しかも、お姫さんが調達した店は大学に近い、山手線の内側だったり、町田の郊外だったりするのですが、系列店がすぐ近所に。
時期を狙って早速訪ねて見ようと思う次第。
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