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2012/02/04(土)
並寸がない!
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近所の贔屓のチェーン店着物屋が「化繊の着物をお仕立て代込み1万円」というセールをするというので、乗った。 その反物が3000円程度の化繊ではなく、反物だけでも1万円のものでの提供。
が、「済みません、寸法は、自由じゃなくて、このサイズから選んでもらう条件なんです」と担当店員は済まなそうに言った。
仕上がりはプレタと同じというわけだ。 でも、それは大したことではない、着物は多少の寸法の差異を着付けでやりくりできる便利な衣類である。
普通のサイズ表よりは種類が多くて、「長身細身向け」という裄は長いが身幅の狭いのがある。裄が1尺8寸5分、身幅は7寸5分。 「これこれ、私のはこれにして」
問題はお姫さんの方だった。 お姫さんは153cmと小柄である。着物のマイサイズはぴったりと「並寸」である。着物のかつての標準サイズを指す「並寸」
しかし、
今回の寸法表には、この「並寸」に対応する寸法がなかった。 化繊プレタでは「S寸」として規定されているが、プレタ着物は通常M寸とL寸だけが店頭に出回っている。
先日、お姫さんの着物の寸法として振袖専門店が測りだした裄は1尺9寸5分。イマドキなら、お姫さんの体格でもL寸を選ぶのだろう。 (お姫さん着物は旧来の採寸で測りなおして1尺6寸5分で仕立てています)
だからS寸はない・・・・・
「並寸」は死んだのだ。
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