優妃 讃良の着物についておもうこと
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2012/11/11(日) 忍城、時代祭りじゃ!
本日は、行田商工会主催の「忍城時代祭り」です。
今年で33回になる祭りですが、今年は11月3日に「のぼうの城」が公開された影響で、例年にない人出でした。
「テルマエ・ロマエ」による伊香保温泉の活性化といい、映画の影響力、侮れないものがあります。
ここ、行田市もその恩恵に預かるべく、市長率先で「おもてなし武将隊の設置」「JR行田駅に観光案内所の設置」「貸し出し自転車の設置」「市営バスの観光路線の充実」と着々と整備を行なってきました。
この週末は運行バスの無料開放。誘致に務めます。

JRがタイアップした「駅からウォーキング」は北鴻巣駅をスタートですが、早朝、おもてなし武将の一部がお出迎え、帰路の秩父栓行田市駅にもお見送りが立ちました。

この日のおもてなし武将隊のスケジュールはなかなかハードにタイト。昨年までは一般公募されていた野外寸劇をおもてなし隊が主要配役を務め、さらに関が原東西武将隊から石田三成と大谷吉継を迎えるという華やかさ。ストーリーは今年はやはり「のぼうの城」ストーリーで、例年にはない「農民」が一般公募で集まりました。
その一方で、「自前甲冑隊」と呼ばれる自前の甲冑で敵役を務めてきた武将達も、今年は随分と人数がいました。
北は秋田から西は岐阜からまで集まったとか。「先月の関が原で以来だね」など、武将の方々、どこかのゲームもかくやの転戦ぶりです。

その中を、今回は狩衣姿で。「何の役ですか?」と聞かれたら「今川義元です」と名乗ります。
「戦国時代」というと、皆、甲冑姿か、麻の肩衣(後世、裃となる前身)を想像しがちですが、由緒正しく、朝廷からしかるべき位を得ている国主は狩衣を用います。戦国を扱ったTVでは、そういう点をきちんと考証することもありますが、一般的な印象を重視して、直垂や大紋に留めることの方が多いです。おかげで、勘違いが更に助長されていくんですが。
今川義元は「後継なき場合は、足利幕府の将軍になる候補」とされた者であり、輿の使用も認められていた者でした。
ゲームでは「麿でおじゃ」などと、公家っぽい軟弱ぶりを誇張した狩衣アレンジ服で登場してきます。
彼は確かに公家文化に精通し、お歯黒など公家の服飾を用いる者でしたが、その一方で、家康の幼い時代に三河を平らげ、織田家中も、今川が上洛のために尾張を進軍すると言えば「戦わずに降伏しましょう」と信長を説得する方が大多数だったことからも判るように、戦国武将としても有能な人物でした。
信長に有利にかかれた桶狭間の戦いの話ですら、義元は、本陣に討ち入られると、自ら刀を抜き、ばっさばっさと切り倒しと書かれています。最期は首をとられたとはいえ、無為に討たれたわけではない。

甲冑については質問しない観光客も「なんで平安時代?」と思うからか、質問が来ることがあります。その都度、こんな感じに軽ーく説明するんですが、覚えていてくれるかな。「嘘だよねー」とか思われたりして。

「振袖って、成人式だけに着るものだよね」と同じく、本来とは違う認識が一般的な戦国時代の服装です。

ちなみに、振袖は未成年のものなので、「成人の儀」であれば、この時点を以って、袖を切り(つまりこれを「留袖」と呼ぶのですが)髪も成年の髪型に換えます。
判り易いのが、京都の舞妓さんと芸妓さんの違い。未成年が舞妓、成年が芸妓です。簪も髪型も着物も違うでしょ。
昨今の成人式のように「振袖につまみ細工の下げ簪」じゃ、未成年姿ってことなんですが、華やかさを追求するとこうなるのかなぁと。がっつり下がりのついた簪は同じ舞妓でも年少組さん。年長の舞妓は同じつまみ細工でも小さめになっていきます。

時代祭りから振袖に行ってしまった。
例年、この日は11月15日に一番近い週末なので、忍城の通り向こうが東照権現様なので、振袖姿の3歳児や7歳児もよくやってきます。
女児は甲冑武将は怖いのか、狩衣姿の私は人気です。
今年は一杯姫だっこしたなぁ。大きくなってその写真見て、何を思うかな。


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