優妃 讃良の着物についておもうこと
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2011/09/18(日) 成人式に着物
何度も書いているが、「再来年」が、お姫さんの成人式である。
ダイレクトメールは週に数通。こんなに呉服屋があったかと思った。
いや、呉服屋ではない。これらのほとんどは「振袖屋」で、振袖しか扱っていない。

自分も成人式の着物は振袖ではなく、訪問着と江戸小紋だったので、振袖でなくてもいいよねーと思いながら、実家の母に電話したら、

「大島紬にしなさい」

「はぁ?」

つまりが「振袖どころか礼装用など、ほとんど着ないのだから、着物が欲しいというなら、普段にガンガン着られる着物が良い、ということなのである。母方の祖母ゆずりで小紋を好む私に対して、母は大島好み。たった2枚しか大島は持っていないが、しかもそのうちの1枚を、確かにやたら着ている。
ある年、その着物を借りて、大伯母のお年始に出かけたら、「アンタの母さんが来たかと思ったよ」と言われた位にその着物を着た母の認知度は高い。

隔世遺伝なのか、お姫さんが、また暗い色好みである。
母もそれを知っていることもあって「大島とかそういう濃い色がいいと思うのよ」というわけだ。

で、たまたま、呉服屋の展示会で、東日本復興チャリティセールとしてきていた大島の反物の中にお姫さんが「これいいな」と言い出した。
大島といっても、それを特長づける絣がない。紬で絣をイチオシにする反物の場合、絣なしの無地、縞、格子は半額になる。絣の手間賃はその後の織りの手間賃とほぼ等価なのである。
それでも、その紬反物の着易さに差はないので超お買い得なのだが、滅多に出ない。50万とか100万とか言うのが、まずスコンと定価で20万円台になる。それにセールの得値がついたらね。
私の自慢の白鷹お召しも、真綿手織りの結城もそんな縦縞柄系。

さて、お姫さん注目の大島は、格子柄。
藍墨色の地色に、香色、松葉、花田が筋かう。
縦縞よりも格子は普段っぽくなるというが、確かにカジュアルめいている。とはいえ、この着物で行けないのは成人式と結婚披露宴位だろう。

旅行:最適
博物館:いいねぇ
お年始:十分
飲み会:ちょっとオシャレしてるじゃない

といった感じ。
「一緒に帯は、襦袢は?」と言われたが、気軽な感じの半幅帯は、パッとせず、結城の織り帯位しかあわない(そんな高いものは買う気はない)

他の小紋などもあててみたのだが、お姫さん、実に日本人でありまして、従来の日本柄や色目が似合う一方、茶髪の子に似合う色目との相性は最悪。
大島は当然、従来色目。取り合わせた結城も従来色目。
その一方で、「イマイチだなぁ」と思ったのは、「この着物に最適なのはLizLizaの金髪頭だなぁ」というもの。
例え、それが正絹だろうが、和柄だろうが油断はならない。
派手なのが着れないわけじゃない。現在着ている2尺袖は四君子が全面に飛び交う華やかな御所解き風図柄。化繊だが、7,8年前のまだ黒髪日本顔前提だった時代のもの。

まぁ、ゆっくりと、帯や襦袢をみつくろいましょうか。
従来の色柄でものを作ると信用できる呉服屋も知っているので。


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