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2011/08/21(日)
振袖合戦
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お姫さんの成人式は来年ではなく、再来年だと判明した。 「来年になって決めるのでは遅すぎます!!」という謳い文句のもと、どこもかしこがとっかえひっかえと広告を送り込んでくる。 何が「遅すぎる」んだか、よくわからない。 今から始めるんだったら、好きな柄選んで、機にかけてもらっても、裄丈のあう白生地に仮縫いしたものに絵羽描きしてもらっても間に合う位だ。
そんな、既製品から選ばなくてもと、と言い出すと、相手は「??」となる。昨今の振袖屋さんは、「買い手が、織らせる、描かせる」という発想はないらしい。 洋服においては、生地からオーダーするなど「ありえなーい」世界だが、一着分づつ作られる着物の場合、小売店の意向で作ろうが小売店経由で個人の意向で作ろうが同じなのである。 いっそ、売れるまでの期間店に置いておくとか、売れなかったときの保険を上積みするとかをしない分、安かったりする。
大体、なんで、あんなに高いんだ。 なんてところに、京都を本拠とする呉服屋チェーンから振袖カタログが届く。 「振袖反物39,800円から」だし、モデルは黒髪でちゃんと結い上げてるのが最初に出てくる(さすがに、後ろには今風のもあるが) シックでいい感じなのが手頃な金額で並ぶ。
今風なのを否定する気はないが、そればっかりだとね。 ちゃんと、昔ながらのも(当然ながら)あったことにほっとする。
が、こういうのを見れば見る程、「振袖って、着られる機会少ないなぁ」と思う。 これ位ならば、いい生地の色無地とか、訪問着とか、江戸小紋などの方が着用機会が多いなぁと。 カタログがくればくる程、そう思う。
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