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2011/07/02(土)
夏こそ着物
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今年も半分過ぎてしまいました。 6月の更衣を過ぎ、7月突入。着物は天下晴れて、薄物OKの季節です。 でも「夏に着物は大変ですよねぇ」とか「夏なので着物はしばらくお休み」だのという話をよく聞きます。 「冬は着物が最適」というのは理解されやすいです。洋服に比べて重ね着のしやすい着物は寒さに強いと納得してもらいやすい。 一方、夏は、となると、「洋服は半そでやタンクトップ、ミススカにできるけど、着物は袖あるし、裾丈だし」と、涼しくしようがないように思われます。下着を抜くわけにもいかない。
でも、ちょっとまって。 着る枚数や肌を覆う面積を減らせば涼しくなるものでしょうか?
発汗は重要。発汗による気化熱で身体の内側の体温を下げるとか。但し、それが肌の上にいつまでも溜まっていると、腐敗して、いわゆる「汗臭く」なります。素肌を晒す弊害はこれなんです。 昨今は、直射日光を素肌に浴びると紫外線で、肌に障害が起き易くなるとも言われています。日傘を差している人が増えましたが、腕などを完全に日陰にしきれるものでもなく、やはりショールなどに頼ることに。
こういった「肌に一枚」は、吸湿性の良い木綿や麻が向いています。麻は、外気温が体温よりも低い場合、高い方に向って熱や湿気を発散させる効果があるので、33度位までの気温下では最適。 熊谷のように体温よりも高くなる場合は、逆に体温と外気温を遮断する木綿が向いています。 先日、既に熊谷は39度を記録。39度に比べれば、体温の36度は低いでしょ。 イマドキの色柄豊富な浴衣よりも、昔ながらの綿コーマや綿縮みの生地の方がこういう機能は高いです。 炎天下歩くなら、楊柳の下着に浴衣が最適。 汗を吸って、気化熱で肌を涼しくしてくれます。
そして、着物の構造も重要。身八つ口から団扇や扇で風を送ると、熱循環を促進し、涼しい!!!! 洋服で扇いだって、こんなに涼しくありません。
今年は震災から電力不足と、いつになく暑い夏になりそうな予感。冷房止める暴挙(?)に出た鉄道もある位。 家の冷房も可能ならば切るとかしたいと思うならば、
浴衣で過ごしてみませんか?
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