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2010/09/05(日)
9月に入って
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あっという間9月です。 といっても、旧暦はまだ8月にもなっていない7月の28日。
「まだ7月」
と思えば、暑いのも当然。気候は旧暦の方が連動していると感じています。
こういうときって、つくづく思います。 なんで、旧暦の衣替えを、同じ日程で新暦に持ってきたんだろうって。 今年だって、旧暦の9月1日、つまり新暦の10月8日になれば、単衣の着物だろーが、長袖の洋服だろーが、平気で着れるだろうってこと。
ま、体裁と折り合いをつけるというなら、9月になったら、 ・襦袢は必須(麻襦袢はOK) ・麻は着ない ・すっけすけの紗は着ない ってとこです。これらは夏物の中でも7,8月限定品なのです。 9月でもOKなのは、よそゆきものだと絽、若干軽めなら透けない紗紬、木綿だと奥州に麻の襦袢を重ねて。 化繊モノだと、絽地、紗紬地、綿紅梅風に麻襦袢か、半襦袢で。
個人的には、紗紬の長羽織が登場します。
個人的体感気温としては、滅茶透けの紗でも、透けない紗紬でも、差を感じません。
木綿のタンクトップに、5分袖の上着に膝丈のスカート姿という洋服としては一番涼しい格好に比べても、ダントツに着物の方が涼しい。
「腹に帯を巻くことで、発汗位置が変わる」とかって話も聞きますが、着物だと、間違いなく、背筋を伝う汗の滴、胸元上辺りに浮き上がってこちらも滴化する汗なんてものがないことだけは事実。逆に腹部にもかなり汗をかくようですが、こちらは着物と帯への汗防止に巻いたタオルが吸ってくれるので、快適に。 (脱いだ時のタオルは即効で洗濯機行きですが)
汗かいていないわけじゃないんですが、着物だと「汗かいて、暑い」って思わないんですね。不思議。
生物学的には、汗をかくと、気化熱で体は冷やされるのだそうです。着物は開口部が多く、通気性が良いので、気化熱を更に衣服外に逃がす機能に優れているという次第。
冬に「着物はいいわよー、重ね着してもゴロゴロしないから」ってのは理解されやすいんですが、夏場の「通気性がいいから涼しくていいわよー」ってのは、理解されにくいです。
ちなみに、個人的には、買い物などを浴衣姿しても良いのは新暦の9月15日までと決めています。 これは、育った場所の八幡様の大祭がこの日にあり、この日までは浴衣OKだったからです。 大概の年、15日を過ぎると、急激に涼しくなり、「浴衣以外の格好は無理」ということはなくなります。
どーのこーの言っても、10月1日には袷が着られるってのは、いつも不思議です。
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