優妃 讃良の着物についておもうこと
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2010/06/09(水) 宝塚へ
さて、休みも今週一杯。こういう機会でもないとできないことといえば・・・・

  宝塚を見に行こう

会社帰りでは時間が保証ができない上に、定時の17時半上がりでも開演に間に合わないことも問題で。
さて、空席状況をネットで確認してみると、前売りは全て売れきれ。

「うそだろー!」

以前足しげく通っていた頃には、そんなことはありませんでした。といっても、それは、東京宝塚劇場が建て替えられる前の話。そう、TVでのチェックは続いていましたが、劇場へはそれ程足が遠のいていたのです。

一因は、座席数を減らしたこと。昔のように「多くに機会を提供する」ことは、TVもDVDもネットもゲームもある状況では無意味なのでしょう。
ディズニーランドに見られるように「いつも一杯、行列状態」を作ることが、より顧客心理をくすぐるということも取り入れられているかもしれません。

翌日の当日券情報では40枚程あるとのことなので、それを狙って8日にでかけました。12時過ぎに劇場に着くと、16時開演の空席は「最後の一枚です」と、一番最後列の一番左端から2つ目が提示されました。後は立ち見。それを買い求めて、時間潰しに銀座へ。(この分は後日日記へ)

演目は「スカーレット・ピンパーネル」の一本立て、イギリスの作家バロネス・オルツィの原作をブロードウェイ・ミュージカルとして上演されたものを宝塚版として上演するもの。
宝塚ではかつて「紅はこべ」の題名で、独自脚本・演出で上演していますので、あらすじは知っています。
今回は、ブロードウェイ版なので、主題歌も何も全く別物です。

見ていて気づいた変化のいくつか
 歌の挟み方が以前と変わりました。オペラで言うなら、オペレッタのように、台詞と歌がはっきり区分されているのではなく、イタリア・オペラのように、会話の一部が歌となり、そのまま歌に流れ込んでいく。そして歌の比率がやたら多い。
 大劇場も東京宝塚も建て替えられました。(大劇場の方は観劇済み) この際に、舞台の形状として、奥行きのある形態に変更したことも関係するとは思いますが、舞台奥から客席に向かって縦方向の動きを活かした振り付け。奥行きを持つオペラ座ではオペラの振り付けではよく行われるものですが、奥行きのない昔のブロードウェイ・ミュージカルや日本で上演するオペラではこの奥行きを使った演出は見られませんでした。
今は、ブロードウェイ・ミュージカルも「王様と私」や「マイ・フェア・レディ」の時代から変遷し、このような演出が出てきたのでしょうか。

 その一方で、「主題歌覚えづらいな」と感じました。音程に無茶はありません、音の流れにも。それなのに、口づさみ難い。
一因には、かつて売られていた主題歌集の楽譜がなくなったことにもあるかと思いますが、口づさみやすいメロディには、一つの法則があります。それに則っていないのだと思われます。(それが、曲として良い悪いかは別の話です。) ブロードウェイ版なので、これはしかたないかなと。

最後列での観劇は、こういった変化点を見るには都合良かったです。舞台全体が見渡せるからです。

回り舞台やセリを多用したシーン展開は、きっと宝塚ならではのものでしょう。世界的にこの舞台機構は屈指のものです。
暗転の暗闇にポツポツと白い光、赤い光もあるようです。
赤い点はセリが下がっているときのもの。白は立ち位置ポイントでしょうか。昔の舞台にはなかったもの。よりスピーディな舞台転換で急ぎ足で裏方や出演者が暗転の中を動き回ります。彼らを守る大事なマーキングです。これが見えるのも一番上から見下ろしているから。

歌も踊りも皆素晴らしく、うーっとりと夢のひと時に酔います。


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