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2010/06/02(水)
和服の仕立寸法
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先日、仕立てて貰う着物の寸法だしをしてきた話をしましたが、久々に和裁のサイトに行ってみました。
んで、思ったんですが、呉服屋さんは、「身長と腰周り」とか「裄と身丈」だけで注文受けて仕立さんに回してくるのが一般化してるのか、仕立寸法に関わる質問って結構多いのです。
「サイズの異なる姉妹で共用したい」は結構ですが、その二人の身長と腰周りだとか、裄と身丈をそれぞれ書いて「よろしくね」では、和裁士さんも困るしかないのではないかと。どう仕立てるかは、窓口(呉服屋さんとか)で決めて出すべきではと思う次第。
私の場合は、裄と身丈だけでは自分に合ったサイズにならないことを知っているので、必ず、マイサイズ指定は襟付けカーブまで行います。
「肩幅9寸、裾幅7寸5分って、どう細めて縫えばよい?」という質問も、以前出ていました。 私のマイサイズでは、肩から袖付けまではまっすぐで、ここから腰骨位置にかけて一気に8寸にまで狭めます。 ここは帯が隠す場所なので、脇線が斜めでも問題ないのです。 腰骨位置から裾まではあと5分狭めるだけですから、柄合わせに影響しないようにするのは和裁士としては、そんなに難しいことではありません。
さて、普段なら、身長と腰周りか裄と身丈しか回ってこない呉服屋から備考欄まで一杯の寸法表が送られてきた和裁士さんは、どう思うのでしょうか? 「あら、厄介なのがきたわ」 なのか 「あちこちの寸法を考えなくて良いので楽だわ」 なのか。
仕立てる際には、全て必要な寸法ですが、普通の仕立寸法とはかなり異なるので、「え、何?これ?」「そんなのありぃ?」って思うかなと。
和裁仕立てをしていた祖母の出した寸法ですし、その後、その寸法で色々な和裁師さんが仕立ててくれているので、問題がないようではありますが。 ただし、某店では、ミシン仕立なのに、中国縫製に出せず、国内縫製したという店がありました。 今は、中国縫製も細かい注文を受けられるし、品質も上がってきていますが、数年前だと、そんなこともあったようです。
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