優妃 讃良の着物についておもうこと
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2010/06/12(土) 銀座をぶらりん
まだ、宝塚に行ったときの話は続きます。
といっても、今日の分は、宝塚を離れ、開演時間まで過ごした銀座のお話。

本日のいでたちは、紗地に江戸小紋風のポリに、黒袴。小扇は金黒、たとう紙の表は薄萌黄の貝合わせ柄の千代紙にウコンの黄と深萌黄の無地和紙を重ねて。

人には、「ショッピングするならここ」といった行きなれた場所って一般的に持つものなのでしょうか。
私の場合、そこは銀座。
中学・高校と通った学校の定期で行ける場所なので、そうでない池袋、新宿、渋谷、原宿といった場所ではなく、ここが行きやすかったということに起因します。
そして、母の行き着けもまた銀座でした。母は神田の大叔母の元で専門学校時代を過ごしていたので、やはり近い日本橋や銀座が行き着けであったわけです。
ウチの殿は巣鴨の辺に住んでいて、都電一本で行ける池袋がメインだったというので、案外とそういうのってあるようです。

銀座も随分様変わりしました。昨年はこの晴海通りをバスで通り抜けて通勤していたので、それは感じていましたが、今日はそこを歩いて。海外の知られたブランド店がいくつもあります。
表参道もそうですが、こういう店はちゃんと門番がいて、うやうやしく開扉してくれます。それにびびっちゃうようでは入れません。「呉服屋さんにいくと「本日はどのようなものを探しで」と店員が寄ってきてうるさい」と言いますが、こういうブランド店も一人でウロウロなんてさせてはくれません。
必要があれば、そんな壁のような敷居だって跨ぐ位、ヘでもないですが、今日は冷やかす興味もないので。

おお、千疋屋です。ここでおつかい物を買っていけたら、お嬢気分だなと思ってみたら、そうそう、翌日か翌々日に実家に行く予定ではありませんか。これはもう手土産をここで選べば。
といいながら、やっぱり生の果物には手が出ません。
ああ、貧乏人。
で、ジャムを選ぶことに。パン食でジャム大好きな実家には、ジャムを選んでおけば、おつかいものには間違いがありません。
味もさることながら、色目も気にしたい。
モノがモノだけに、赤やオレンジ色が多いですから。
杏は個人的にジャムとして一オシ。でも王道のオレンジ・ママレードも千疋屋のものなら、一食の価値ありでしょう。ああ、既にオレンジ系が2つ。キウィのグリーンを加えましょう。赤は苺も良いですが、さくらんぼに。4つを箱詰めにしてもらうと、綺麗な包み紙に更にセロハンを巻いて、同じ柄の紙袋に入れてくれました。ちょっと古風に見える蒼緑色地の包装紙は昔からのものでしょうか。千疋初心者には判りません。が、実家で父が本の表紙に使うだろうと容易に想像のできる紙質と図柄です。
さて、それをぶらさげて、銀座四丁目の交差点へ。
そうそう、ANA SUIの限定品が6/3から販売。というわけで銀座三越へ。ポーチとバスケアセットなのですが、15cm角のサイコロ状の箱はちょっとかさばる。
増えた荷物をぶらさげて、銀座コアへ。ここに伊勢由が入っていて、今年こそはここの浴衣地を買ったる!と意気込んでいたのですが、なんと、撤退してました。幸い、来る電車で読むようにと「七緒」(着物関連雑誌)の最新号を持っていました。確か伊勢由がでてた筈。住所をチェックすると、銀座6丁目。番地からすると、ほとんど有楽町です。これは、東京宝塚に戻りしなに寄ることにしましょう。
と4丁目から6丁目に移動していくと、目に入ったのは「くのや」という呉服屋さん。店先から入ったすぐに手ぬぐいが沢山並んでいるのを見て、おもわず、ふらふらと。

「浴衣地もありますよ」と店先にあったのですが、店内には仕立上がりの作務衣がある程度。キョロキョロしていると「本日は何をおさがしで?」と店員さん。年配のオバサマです。
「浴衣の反物を」というと「それは4階なんです。ご案内します」と店の奥のちょっと見えにくくしてあるエレベータで4階に案内してくれました。
お店が狭いので、入りやすい1,2階を小間物売り場にして、その上の階で反物を扱うようにしたようです。一見入りやすい店ですが、反物を見るとなると、敷居は高い。
まぁ、気に入ったものがなければ、帰ってしまいますけどね。
チェーン店と違って、こういう老舗は変な引きとめはしません。
「また今度」で大丈夫です。

と上ってくると、4階は畳のフロア。6畳かな。8畳あるかな。
ここは浴衣だけのフロアにしているようで、夏着物は別フロアなのでしょう。
藍染の紺地、白地、薄藍地と地色ごとに分けて積んであります。
白地も捨てがたいのですが、昼間着られないのと、すぐ汚れて室内着にするしかなくなっちゃうかと思うと。まぁ浴衣の本来の着まわしサイクルなんですが、惜しくて。
と紺地から物色しはじめます。生地はコーマ、綿絽など。
うーん、悪くはないけど、バシっとこない。
次に薄藍地の山へ。こちらには、紬地の黒い斑点の飛ぶ生地に染めたのもありました。これなんて言うんだっけ。襦袢着て昼着物に着れるタイプだったはず。
広げると、蝶の図柄、2柄程ありましたが、なんか若い子向けっぽい印象の図柄で「うーむ」とやっていると、「こちらも蝶ですよ」と衣桁にかけてあった反物を下ろしてくれました。畳に座り込むと、立ち目線用のディスプレイ分は視界に入り難いようです。先の2柄とは、異なる蝶の図。しかも、それが、一幅に1つ、ゆるーく蛇行しながら縦に続いている。変わった柄です。
でも、気に入ってしまいました。
それでも、そこで何分、深吟してかな。店員さんは、気にする風でもなく、話の合いの手を入れながら、それにつきあってくれていました。
で、買いました。
ここで浴衣反物をかっちゃったので、伊勢由の反物はまた向こうの年にいっていしまいました。

宝塚の買い物とあいまって、来月のカード明細はこわいな。


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