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2010/06/01(火)
更衣
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衣替えです。 例年、この日以前に7月後半並みの猛暑を記録しまくり、昨今では、5月の休み明けか、半ば越えで、制服も「冬服でも夏服でも良し」という移行期間に移ります。 が、今年は寒い日が多かったですねぇ。 昨日も、「4月初旬の気候」だったそうで。
って、私の記憶だと、冬服と夏服の間に「合いの服」って合ったんですよ。制服でも。5月の休み明けから5月一杯はこの合いの服の期間。セーラー服だと、夏服の長袖版、男子の詰襟はサマーウールか何かでしょうか、薄手のグレーとかの生地に。 これが入っていれば、こういう時期も無理がありません。 お姫さんの学校でも、例年なら、移行期間は半袖ですが、今年は長袖ブラウスに夏服のスカートとベストの組み合わせです。 冬服は冬生地の三つ揃いですから、そっちじゃ暑いですからね。 それでも寒い子は「異服届け」を出して、冬服用の長袖セーターを羽織っています。制服でも季節をちゃんぽんにすると「異服」とはこれいかに。
まぁ、「合いの服」は1ヶ月弱しか着られないので、もったいない衣服です。だから消えちゃったのかな。
着物だと、セルという生地がこの5月限定の生地だったそうです。ウールより薄く、サマーウールよりは厚手なこの生地、やはり「合いの衣服」の生地だったようで、当時でも贅沢な反物だったようです。 幸田文の「きもの」の中にもこのセルの着物が出てきます。 暑がりだったらしい主人公は、暑いのと、蒸れて匂うウールの匂いで嫌がったという場面が出てきます。 同じ5月でも、暑い日だと着れない。短い期間の着物です。
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