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2010/05/29(土)
着物の寸法ってさ
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ゴールデン・ウィーク前に着物の反物を買ったので、寸法だしに行かなくちゃと思っていたんですが、忙しくて、やっと昨日言ってきました。 銀鼠の江戸小紋を持参。この着物はセンチで仕立てられていると、以前計ってもらった店で言われたことがあるので、尺寸で寸法出しするようにお願いしました。 まぁ、丸めの誤差って奴です。ちょっとサイズが違ってくる。 尺寸だと、「○尺」か「○尺5分」ってのが裄や身丈の単位ですが、センチだと1cm単位で変えられますからね。
そして、いつものお定まりの呉服屋の言 「これ、女寸の絵羽ものの寸法ってとこですね。これで本当に足りますか?」 その店の標準サイズ表だと、私の身長や腰周りサイズからすると、身丈は163cm(4尺3寸)でなく、168cm。身幅も10cm(4寸)足らないという。裄どうします?ってのは、「裄2尺(76cm)」って言ったら、尺幅の反物で仕立てられなくなるからでしょうね。 裄は、尺幅の二倍から縫い代を取ったもの。1尺8寸5分(約70cm)がほぼ最大だと、祖母が言っていました。 洋服の感覚だと「それ、着れるサイズじゃないです」って寸法差です。
「近代着物」という言い方があるのですが、どうやら、この「近代着物」なるものの寸法が、そういう寸法のようです。 胴回りどころか、肩にもタオルやパッドを入れて補正し、ウェストで腰紐を締めて、手をまっすぐ下げても手首が見えない姿。このためには、そういったサイズが必要なのでしょう。
着付けでも「背中心は、腰下では右によります」と、身幅の広い着物を前提とする着付け説明をするところもあるようです。 裄1尺8寸の場合、肩幅は半分の9寸、このまま裾までまっすぐに縫ったら、そりゃー、幅広きものですわ。 マイサイズの着物寸法は、江戸小紋までなら、肩幅9寸、腰幅8寸、裾幅7寸5分です。9寸のまま裾まできたら、裾周りは6寸も広くなります。そら、背中心ずらしてやらんと上前の端が脇から後ろにまわちゃいますわ。 仕立上がりの化繊の着物なんか、そういうのがあったりするので、8寸通しのMサイズの方がよっぽどマシだったりします。
自分でも「この寸法って、ホントかな」とマイサイズの着物着て、合ってないとこがあれば、そこを補正してもらおうと、やったことがあるんですが、結局、同じ寸法でした。 計ってくれた呉服屋さんも、意外な顔しながらも、実際に自分で測ってみて、その寸法だったので「やっぱり、これなんですね」と。
今回は、仕事帰りで着物は着てなかったので、それはできませんでしたが、以前にそういうことがあったという話をしたら「こちらは、あくまで標準の目安サイズです。お客様のご指定の寸法が本当の寸法ですから」と言って下さいました。
袷なので、着られるのは10月から。仕立上がりは8月か9月頃です。
黒地の江戸小紋なのですが、糊伏せした部分の方が広いので、白地の印象です。なので、八掛けも、黒でなく銀鼠にしました。 秋が楽しみです。
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