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2010/01/29(金)
気になる中国服飾
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「朱元璋」は着々とDVDを借り続けております。 期待の「陽湖大水戦」も通り過ぎました。 劉伯温が火薬を使った火攻めを進言したという説もあるのですが、このドラマでは、腹心の武将 徐達が献策実行しています。 「大変功労がある」と口々にもてはやされていますが、詔勅文等がやたら巧い以外にはとりたてて目立つことをドラマではしていません。脇役とはいえ、ちょっと控えさせすぎな感あり。 中国だと、朱元璋よりも知名度の高い人物だとかで、水戸黄門よろしく部下を引き連れ、諸国漫遊世直しの旅なんかするTV番組もあるそうです。そっちも見たい気分。 で、ドラマは引き続き、建国そして即位、叙爵と進みます。 叙爵に関しては、一悶着免れまいと数話を割いているのですが、文官は即位式に既に礼服(ここの読みは「らいふく」でしょう)が下賜されています。服の色は位によります。そこでは悶着が起きなかったのか? 文官の双璧である李善長と劉基の礼服の色は、紅と赤紫と違い、胸元の刺繍も差異があります。別の場面で勘気を被った胡惟庸が礼服を下賜されず=無官ということなので、礼服の下賜一つとっても一悶着ありそうな。
また、朝議に並ぶ順序と服の色が必ずしも一致せず、全体では、紅〜紫〜藍〜緑となっているようなのに、その間に混ざる薄紅、薄藍、そして、紫軍団の中に混じる藍服は?
叙爵によって、並び順は変わるのか? まだ未発表の建国後の人事発表後は?
そして、気になる、礼服の下の下袴の色。脇スリットなので、歩いたり、跪くと裾から見えます。李善長のは礼服と同じ紅。でも、赤紫以下は人によって色が異なり、共色ではありません。 日本の装束なら「何位は上は何色、下は何色」という古文献を紐解き済みなのですが、ここは中華。日本の束帯や礼服の下袴は下に紅、上に白で位に差なし。だから、「違う」ことだけは確かなんですが。 思わず、「誰か、着替えるシーンやって」と祈る私でした。
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